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2017年6月6日火曜日

渡辺悦司氏 講演会 盛況でした。 貴重な資料及び病気別死亡率変化グラフ等をダウンロードできます。

皆様、6月3日にスペースたんぽぽにて開かれました渡辺悦司氏の
「福島原発事故−政府・専門家・電力会社・マスコミは
 健康被害を隠蔽している」
には60名以上の皆様がご参加くださり、活発な質問も沢山でました。


渡辺氏から沢山の資料の掲載された当日原稿のPDFの拡散OKを頂きましたので、こちらからダウンロードください。(170ページ)↓


 渡辺悦司氏講演PDF



また、「健康被害を表す統計を教えて欲しい。」という質問に対して、厚労省発表の死因分類と死亡率などについて送ってくださいましたので、ご活用ください。
下のグラフはそのデータをグラフ化したものです。


★厚労省サイト人口動態統計の病気別死亡率
第7表 死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率(人口10万対)表↓



★人口動態統計の病気別死亡率の変化グラフ
(市民と科学者の内部被曝問題研究会小柴氏作成」

全国のグラフ↓ zipファイルをダウンロードしてダブルクリック
https://drive.google.com/file/d/0B_BelY_HvnqVYkxRY0hnaTNHNFk/view?usp=sharing

福島県と関東のグラフ↓ zipファイルをダウンロードしてダブルクリック
https://drive.google.com/file/d/0B_BelY_HvnqVZjRfREVsMm5vV2s/view?usp=sharing

ダブルクリックして解凍されたフォルダ内に沢山のファイルがありますが、
ファイル名の数字が上記厚労省作成の第7表の死因に対応する数字となっています。

以下、講演会の内容の動画です。ぜひごらんください。

動画説明
渡辺悦司さん(市民と科学者の内部被曝問題研究会)
日時:6月3日(土曜日) 14:00~
場所:スペースたんぽぽ
共催:「脱被ばく実現ネット」、「たんぽぽ舎」
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学習会の開会挨拶:
安倍政権と電力会社が総力で5年近くやってきても3機しかできていない



福島原発事故-政府・東電・マスコミは健康被害を隠蔽している(前半)



前半の質疑応答



福島原発事故-政府・東電・マスコミは健康被害を隠蔽している(後半)



後半の質疑応答





以下は、参加者の宮口さんの報告です。

講演会 「福島原発事故-政府・東電・マスコミは健康被害を隠蔽している」

去る、63()に脱被ばく実現ネットとたんぽぽ舎の共催で、渡辺悦司さん(市民と科学者の内部被曝問題研究会)を迎えて講演会を開きました。

戦時経済学が専門だったという渡辺悦司さんが、福島原発事故後に大変なことになったと気づき、論文翻訳の仕事がご縁でお会いした京都大学の山田耕作氏と出合った事で、「政府側の専門家」が健康被害を全否定している事に気付き、原発や放射線被ばくについて本気に学び始めたそうです。

下記報告です。
「放射能の健康被害の問題はとても簡単なのです。健康被害があるか、ないかで、あると認めない事が問題なのです!」と講演の冒頭に話されました。
その内容は説得力に満ち、事は簡単で、科学的知見のふるいに掛けて判断すれば答えは明確。
「放射線は被ばくの問題はなし」とするから複雑に難しくなる。全ての事は「科学的知見、統計」を探して、その内容を幅広い見識と科学的知見から、健康への被害は明確!と科学的知見の根拠を示しながら話されました。

現在の原発事故放出、放射能被害をめぐる3つの立ち場がある。
政府、政府側専門家→ ICRP(国際放射線防護委員会)のリスクモデルを認めず、 
健康被害否定論の立場 緊急時・年100mSV、復興時・年20mSV
        「被ばくの理科・社会」のグループなど反原発運動の中にも存在する。
ICRPリスクモデル→ 被ばくしただけリスクがある。
小佐古元内閣参与、児玉龍彦氏、葛西敬之氏(推進派)津田敏秀氏等
最新科学的知見の対立関係→ ICRPリスクモデル(過小評価・量的質的)を批判、
広範な被ばく健康影響の科学的解明を目指そうとする立場
欧州放射線リスク委員会(ECRR)故・中川保雄氏、崎山比早子氏、矢ケ崎克馬氏、落合栄一郎氏、松崎道幸氏、本崎忠志氏、山内知成氏、野村大成氏、
医問研、市民と科学者の内部被ばく問題研ほか、われわれという場合の立場。
 
講演の内容はICRPの科学的知見を疑う立場で以下の部分で話された。
・国際放射線防護委員会・ICRPのリスクモデルによって被ばくの健康被害の危険がど
こまで言えるのか? 被害は統計に現れ始めていないのか?

ICRPリスクモデルの過小評価の立場でも、健康被害は事故後子どもの甲状腺がん多発等、福島健康県民調査などで現れており、大阪赤十字病院の小児科部長は長く勤めた診療経験のなかでは、1例も子どもの甲状腺がんの症例を見なかったと言っている。子供の甲状癌は稀な病気で、診療ガイドラインには、子どもの甲状腺癌に遭遇したら、まず放射線を疑えとある。

最新の科学的見地から見た、ICRPのリスクによる過小評価、特に質的側面―非癌疾患、放射性被ばくと内部被ばく、酸性ストレス、放射腺感受性、トリチウム(壊変によるDNA、遺伝子情報の破壊)、非DNA標的(ミトコンドリア、イオンチャンネル、免疫系ほか)遺伝子変異の「蓄積」、癌と非癌疾患、(世代間の蓄積)

最新科学知見の立場から言えば、特に質的側面である非癌疾患では、放射腺にたいして感受性の高い人と低い人がいる。しかし、ICRPのリスクによる過小評価での立場は感受性を平均化の原則でしか認めない。子ども、妊婦、若者、老人まで全て同じ感受性と過小評価する事が問題なのである。
ペトカウ効果(長時間の低線量放射線被曝の方が短時間の高線量放射線被曝に比べ、はるかに生体組織を破壊する)などでも立証されているが、青森の遠藤先生が指摘するトリチュウムの危険性を認めず、カリュウム40と同じくらいにしか見ていない。
DNA標的の中で、ミトコンドリア、特に神経系、感覚系細胞はイオンチャンネル(カリュウムチャンネル)で、セシュウムはカリュウムと似ていてカリュウムのあるところに寄っていく性質がある。福島では今、難聴障害、めまいやメニエル等の方々が増加し、ストレスのせいにされているが、聴覚細胞はカリュウムチャンネルなので放射線影響が挙げられる。
免疫系に放射線が影響すると白血球の減少が起る。最近、インフルエンザ・風邪にかかりやすくなかなか直らない状態が起こっているのも、白血球の減少傾向から免疫力低下による放射線の影響が考えられる。

最新の科学的知見で分かってきたことは、今までは、直接の放射線影響と考えられて来たが、遺伝子変異の蓄積で起こるとわかってきた。それは癌だけでなく、アルツハイマー、パーキンソン、側策硬化症(ALS)心不全、突然死等はみな遺伝子変異の蓄積の可能性があり、増加傾向にある。遺伝子変異の蓄積は世代間でも蓄積ガ起こり、放射線によって加速性の病気が増えていく危険があると指摘され、更に詳しく話された。

福島事故を過小評価・健康被害全否定論
政府、マスコミ、専門家の系統的な陰謀の意味→ 原発容認論(核戦争容認)
福島原発爆発事故の初期被ばく測定行わず。
放射能放出量を小さく見せかける。
放射線測定器を人為的に低く操作。
政府発表の空間線量の操作。
  新宿の放射線量は事故前と同じに操作(事故前0,036現在0,037
  大阪の放射線量は現在も東京よりも高い(事故前0,051現在0,077
子どもの甲状腺癌の放射線緩和を認めない。
被害は全くない、被ばくしても安全、安心というデマの子育て宣伝を組織。
健康被害あるとの主張を「風評被害」と非難し、マスコミには圧力をかける。
日本政府の事故対応の危険な兆候
・米医師団体(PCR)の20ミリSV地域への子ども帰還政策に対する日本政府批判
除染物を詰めたフレコンバックの中には広島原爆約5発分の放射能。フレコンバックの寿命5年を経過し、破れて飛散し始めている。メタンガスが溜まって爆発の危険。政府は再利用で全国に放射能をばら撒こうとしている。
・政府の放射線リスクトリック(政府のHP参照)健康リスク論では、例えばタバコと比べる場合、喫煙は10年間のリスク、放射能被ばくは50年間のリスクを比較している。もしも喫煙年数を50年とすると、放射線量は全員致死量になってしまう
リスク「比較」は危険性を隠すためのペテン。大事なのは被曝すればその分リスクが「追加」されること
・被ばくはカリュウム40も危険だが、セシウムは特定の臓器、心臓、肝臓、脳等に蓄積するので桁違いに危険
(カリュウムはイオンチャンネルによって全身に広く拡散、セシュウムは微粒子になって内部被ばく)
・トリチュウムの壊変によるDNA、遺伝情報の破壊のよる健康被害の増加
遺伝障害(先天的欠損、ダウン症等)脳腫瘍、小児白血病、乳がん、死産、新生児死亡、アルツハイマー病の死亡率の増加、認知症による死亡率の増加、
・汚染地域の山火事による線量上昇(山頂付近は年間60ミリシーベルト・民間調査)
山火事、廃炉作業、瓦礫ゴミの焼却、土壌汚染の強い地域の交通機関の乗り入れ車両汚染、原発定期点検時などによる放射能の再浮遊、再拡散の諸形態に注意、汚染土の再利用。
渡辺さんは日本政府のやっている事は事故被害の隠蔽、大量殺人。
ICRPを上手に批判しながら運動を展開しょう!と呼びかけられた。

目から鱗のおはなしで、脳をやわらかく、感性を磨いて、行動に活かし明日を生きたい。 

                             文責 宮口高枝



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