告知

2011年8月27日土曜日

8月26日第3回裁判(第2回審尋期日)のご報告

 平成23年8月26日午後4時30分より、福島地方裁判所郡山支部において第2回の審尋期日が開かれました。当方からは債権者3名と代理人弁護士3名が出席しました。

 これに先だって債務者郡山市から当方の主張に対する反論の準備書面が提出されております。
 内容は郡山市としては十分な対応を行っている、現在の線量は徐々に少なくなっているため避難する緊急性必要性は認められない、また自主避難する自由はあってそれを妨げることはないのであるから申立を認める緊急性必要性はなく、また被保全権利も認められないなどというものです。

 まず、債務者郡山市からの申立の趣旨が明確でないという指摘については、裁判所からは現在の特定としては大きな問題はないのではないか、議論もかみ合っていないわけではないのではないかという見解が示されました。
また、債務者郡山市は、本件は行政処分を求めるものであって民事仮処分での申立は認められないという主張を従前は行っていましたが、この主張については撤回するということになりました。
これにより、入り口論で却下される可能性は少なくなったものと判断されます。

 当方からは、債務者郡山市が今回提出した、文科省の指示に基づいて郡山市などの学校で行われた測定結果に関し、測定方法及び結果に関する疑義について債務者に問いました。
 また、上記測定結果があくまでも現時点のものであって、過去の累積についてのデータを何ら考慮していないことなどについて指摘しました。
 その結果、債務者において、測定の方法および計算方法等について確認して資料を提出することとなりました。

 次回は2週間後の9月9日午後4時40分から同じく郡山支部で期日が開かれます。
 次回が最終の期日となる予定であり、これに向けて相手方の主張に対する反論の準備書面を準備したいと考えます。
 最後の大きな山場となりますので、引き続きご注目とご支援をお願いいたします。

2011年8月25日木曜日

8月26日第3回裁判(第2回審尋期日)のお知らせ

 東日本大震災後次々に事故を起こした東電福島原子力発電所は放射能を空に海に放出し、5ヶ月過ぎるいまでもいつ終息するか分かりません。私たちは1時間あたり1.02~1.0マイクロシーベルトの空中放射線量の中で被曝を気にしながら生活をしています。特に放射線の影響を受けやすい、未来ある子どもたちへの影響を心配しています。福島県では、夏休みに入り自主避難などで福島の地を離れている子どもたちも多くいます。しかし、依然、大多数の子どもたちと親は、いろいろなりゆうで思い悩み不安な日々を送っています。自主避難をしたくてもできない家庭も多く、避難するか否かを各家庭の判断に任せるべきではないと考えます。今回、14人の勇気ある原告が郡山市を相手に「1mSv/年以下の安全な場所で教育を実施することを求める仮処分」を申し立てしました。そして第3回の裁判(審尋)が8月26日(金)にあります。
 つきましては、下記日程に、多くの皆様に裁判所にお集まりいただきご支援いただくと共に、この裁判を注目している市民が沢山いることを裁判所に分かっていただくことにより、迅速に、疎開を認める裁判所の判断が可能となります。裁判の行方はまさに皆さま一人一人の手にかかっています。
どうか、皆様のご協力、ご支援をお願い申し上げます。
                   記
日  時   2011年8月26日(金)午後4時集合
場   所   福島地方裁判所郡山支部 隣麓山公園入り口広場
      (郡山市麓山一丁目347番)
スケジュール 午後4時から集会
       午後4時30分 裁判(審尋)
       裁判終了次第(5時~5時半)労働福祉会館で記者会見
       二階 中ホール(郡山市虎丸長7番7号 TEL024-932-5279)

連絡先    ふくしま集団疎開裁判の会
       代表  井上 利男  電話 024-954-7478
       子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 国、県への対
       応部会 世話人駒崎ゆき子 携帯電話090-2608-7894
       ふくしま集団疎開裁判 ブログ