告知

2012年8月31日金曜日

【お知らせ】9.9郡山 みんなで作る「ふくしま集団疎開裁判交流会」

【訂正のお知らせ】明日の開始時間は1時半です。お詫びして訂正します。

昨年6月のふくしま集団疎開裁判の申立てから1年余が経過しました。
福島原発事故と同様、この間色々なことがありました。
そして、福島原発事故と同様、今なお続いています。

そこで、疎開裁判の関係者で、これまでのこと、そしてこれからのことについて、ざっくばらんに話をする、交流会を開催しようと思いました。
今まで疎開裁判に協力してきて戴いた皆さまや、またそうでなくても関心のある方が集まって、お話しができればと思います。
奮って、ご参加下さい。

******************************

日時:9月9日(日曜日)午後1時半~
場所:郡山市の橘公民館 -->地図
    郡山市本町1丁目20-18
    電話番号: 024-923-9930
    最寄の駅・バス停/「郡山駅」下車 徒歩10分
  
連絡先 ふくしま集団疎開裁判の会
      代表  井上 利男  電話 024-954-7478
      子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 国、県への対応部会
      世話人駒崎ゆき子   携帯電話 090-2608-7894

     

【お知らせ】9.8郡山 子どもを守る大集会


首相官邸前の原発や再稼働反対、人事問題反対の動きが全国的に広がりを見せています。それにプラスして、ここ福島では特に子どもを守る動きをしたいと思います。

 14人の勇気あるお子さんが郡山市を相手に「1mSv/年以下の安全な場所で教育を実施することを求める仮処分」の申し立てをしました。通称「ふくしま集団疎開裁判」です。この申し立てもいよいよ終盤になりました。10月1日に仙台の高裁で審尋が行われます。そのため、皆さんに関心をもっていただくと共に福島の子どもを守るための大集会を開催いたします。皆さんぜひ参加され、皆さん思いをリレートークで話してみませんか、下記の通り開催致しますので皆様ご参加ください。なお9日には交流会も予定しています。
 
  *****************************        

日  時   2012年9月8日(土)午膳12時 30分集合  
場  所    郡山駅前、西口広場    
スケジュール             
午後 1時0 分    オープニングイベント(音楽)
午後 1時30分       集会開会
   内容          リレートーク・紙芝居・寸劇・カンショウ踊り等々


 連絡先  ふくしま集団疎開裁判の会
       代表  井上 利男  電話 024-954-7478
       子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 国、県への対応部会
       世話人駒崎ゆき子   携帯電話 090-2608-7894

8.24カンパのお礼と引き続きご協力のお願い

先週8月24日の財務省上の抗議行動で、多くの方から合計4万9千円のカンパをいただきました。皆様のご協力にお礼申し上げます。
いま、福島原発事故に対する政府の三大政策(※)とそれを支援するマスコミのせいで、ふくしまの苛酷な現実が多くの市民の前から覆い隠されています。
これに対し、私たちは、マスコミが伝えないふくしまの現実を、毎週金曜日の文科省前・官邸前・財務省上の抗議行動の場で、継続的に皆さんに伝えていく予定です。今回いただいたカンパは、ふくしまの現実を伝えるために、ふくしまから上京した語り部の方々の旅費等に充てさせていただきます。

今後ともこのような取組みを継続するために、カンパのご協力をいただけたら幸いです。

ちなみに、以下の口座でもカンパを受け付けています。

団体:1口5000円 何口でも  個人:1口1000円 何口でも

■ゆうちょ銀行
記号:10370
番号:44353761
口座名義:ふくしま集団疎開裁判の会

■三菱東京UFJ銀行 川越支店
普通
口座番号:0104506
口座名義:ふくしま集団疎開裁判の会 代表 井上利男

(※) 政府の三大政策:「情報を隠すこと」「事故を小さく見せること」「様々な基準値を上げること」

2012年8月29日水曜日

【お知らせ】子どもたちを核戦争から守れ! 8.31ふくしま集団疎開裁判文科省前&官邸前&財務省上抗議行動

7月27日金曜日からスタートした文科省前~官邸前抗議行動(そのアピール文)、これまで、毎週金曜日、実施してきました。
 7.27(->動画
 8.3 (->動画) 
 8.10(->動画
 8.17(->動画
 8.24(->動画 紙芝居 井戸謙一さんのスピーチ
今週金曜日(8.31)も、文科省前と官邸前と財務省上で、次の通り実施します。

【重要なお知らせ】、
福島からの声
 今までもやってきましたが、今後は、毎回、福島から市民の方にお越し頂き、現地の生の声をお伝えします。今回は次のお二人です。
 黒田 節子さん(郡山市) 「フクシマ」からの報告(2012.7.1甲府)
 橋本 好弘さん(須賀川) 世界から見た「ふくしまと『ふくしま集団疎開裁判』」(KBS)11分25秒~

文科省前の時間の変更
次回、終了時刻を少し早めて、7時過ぎに終わる予定です。間に合わない方は、8時からの財務省上にお越しください。
なお、官邸前はスピーチだけです(今回、福島から来た方がスピーチします)。

財務省上の時間の変更
次回、終了時刻を伸ばし、10時までやる予定です。
また、全日程を終えた午後10時から、経産省テント前で、短時間ですが当日の反省会をやります。参加希望の方は奮って参加下さい。
さらに詳細が決まり次第、お知らせします。

日程・場所
 8月31日(金)午後5時~7時過ぎ 文科省前 地図(青文字で表示)
         午後6時半~     官邸前   参考地図
         午後8時~10時 財務省上 地図(赤文字のコーナー)
                    午後10時~ 経産省テント前 地図(青文字のコーナー)

ネット中継 USTREAM配信  IWJ(チャンネルは未定)

抗議内容
  ・かんしょ踊り:かつて文明化推進の明治中央政府から「野暮で後進的」という理由で撲滅・禁止され、生き延びたたと言われる福島県会津の踊りを、今、原発推進の平成中央政府から抑圧・迫害されている福島県の子どもたちの集団避難を求める市民が「抵抗の踊り」として踊ります。

 ・紙芝居 :マスコミが伝えない福島の現実を、1枚の紙と語りで伝える。
  ★これまでの出し物
  (1)、福島県の480の小中学校、公園に2台並んで設置された奇々怪々のモニタリングポスト(合格ポスト&落第ポスト)
(郡山市の小学校)     
   
   (2)、世界で話題の、日本人が知らない福島の現実(子どもの甲状腺検査結果・奇形のしじみ蝶)
(南ドイツ新聞2012、8、14->日本語訳
   (3)、身内の子弟は逃げさせ、市民の子ども達は逃げさせない福島の首長たち
  ★次回の予告
  (1)、通称「原子力安全委員会デタラメ委員長」も絶句、20ミリシーベルト引き上げの実現に狂走する文科省、
  (2)、20ミリシーベルト引き上げに文科省に押し寄せた福島県民の怒り

 ・マイクアピール その他種々のパフォーマンス

国内遠方・海外からの参加
  国内遠方の皆さん、海外の皆さんからも、この抗議行動に参加ください。このブログの以下のコメント欄で、またはメール(→sokai*song- deborah.com【*を@に差し替えて送信ください】)で抗議の声を表明して下さい(ブログで紹介させていただきます)。

主催 ふくしま集団疎開裁判の会
 連絡先
ふくしま集団疎開裁判の会代表/井上利男  
電話 024-954-7478
メール sokai*song-deborah.com
    (メールは*を@に差し替えて送信ください) 

2012年8月26日日曜日

8.24官邸前スピーチ(志賀原発差止判決を書いた井戸謙一元裁判長)


8月24日(金)、予定通り、井戸謙一さんが滋賀県から上京し、文科省前と官邸前で、以下のスピーチを行いました。
 JanJanBlog「原発差止判決」を書いた元裁判官、官邸前で訴えるから(撮影・三上英次氏)

みなさん,こんばんは
弁護士の井戸といいます。滋賀県から来ました。
毎週,ネットでみなさんを応援していましたが,いてもたってもおられず,やってきました。

3.11はショックでした。しかし,私は,この国が,市民を守ろうとしないことにもっとショックを受けました。子供たちにヨウ素剤を飲ませず,スピーディの情報を隠して住民に高濃度の被曝をさせ,挙句の果てが子供たちに年20ミリシーベルトまで被ばくさせるという政策です。年20ミリシーベルトは,18歳未満立入り禁止とされる放射線管理区域よりもはるかに高濃度です。チェルノブイリでは年5ミリシーベルトを超える地域は,強制避難の対象とされたのです。

3.11のあと,私は,この国の政府が国民の大多数の意思を平然と無視することにショックを受けました。60年安保のとき,当時の岸首相は,国会に押し寄せているのは一部の国民で,サイレントマジョリティは政府を支持していると言いました。しかし,今や,脱原発がサイレントマジョリティも含め国民の多数の意思であることは明らかです。それをどうして平然と無視できるのか。どうして,原子力規制委員の過半数を原子力村の住人とするような人事案を出せるのか。彼らは一体何のために,誰のために政治をしているのか。

私たちは,フクシマのような事態を2度と起こさせてはなりません。そして,それと同時に,福島の人々,とりわけ福島の子供たちを支援しなければなりません。健康な子供が2割しかいないというベラルーシやウクライナの今日の状況は,このままいけば福島の明日になってしまいます。なぜ,政府は,チェルノブイリの教訓に学ばないのでしょうか。すでに健康被害の兆候はあちこちに表れています。放射能を浴びるのは少なければ少ないほどいい。遅すぎるということはないのです。今からでも,福島の子供たちを安全な地域に逃がすべきです。

郡山の子供たちが,郡山市に対し,疎開させてほしいという裁判をしています。ふくしま集団疎開裁判といいます。私もその弁護団に入っています。1審では却下されました。今,仙台高裁で審理中です。マスコミはほとんど報道しません。是非,皆さんのご支援をお願いします。

2012年8月25日土曜日

【報告】8.24文科省前~官邸前~財務省上抗議行動の動画・記事

8月24日、東京の文科省前~官邸前~財務省上で、郡山市の駅前で、同時に抗議行動を行いました。以下は、東京の抗議行動の動画と記事・写真です。

記事
JanJanBlog
「原発差止判決」を書いた元裁判官、官邸前で訴える


動画
1.文科省前
IWJ
前半(紙芝居
Video streaming by Ustream 前半(井戸謙一さんのスピーチ
Video streaming by Ustream
UPLAN(13分~)
街宣車・かんしょ踊り、怒りのドラム隊そして環境省
2、官邸前
2012/08/24 井戸謙一さんスピーチ 首相官邸前抗
Video streaming by Ustream
写真
財務省上の抗議行動 
 

8.24官邸前スピーチ「なぜ福島の子ども達の集団疎開は検討すらされないのか」

8月24日(金)、予定通り、文科省前、官邸前、財務省上で抗議行動を実施しました。

 順次、その報告をしますが、以下は、官邸前と国会前でおこなった弁護団の柳原敏夫のスピーチです。
  ******************************
 
 今週の22日、私たちがこの間取り組んできた「ふくしまの子どもたちの集団避難の即時実現」、この申入書を野田首相に手渡すことができました。これは首都圏反原発連合とここに集まった大勢の皆さんひとりひとりの力のおかげです。ありがとうございました。

 しかし、今日現在まで、野田首相は、集団避難の即時実現を検討するように閣僚に指示していません。野田首相は誰ひとり住んでいない竹島問題ならすぐ動くのに、大勢の子どもたちが住み、彼らの命がいま危険にさらされている福島問題でちっとも動こうとしない。それはなぜか。
 
 その訳は、日本政府がチェルノブイリ事故から学び尽くしていて、子どもたちの集団疎開はタブーとすると決めているのです。なぜなら、チェルノブイリ事故でソ連政府が最もタブーにした1つが子どもたちの被ばくデータだからです(七沢潔「原発事故を問う--チェルノブイリからもんじゅへ」137頁)。いま私が手にしているのはチュルノブイリ事故で多重先天障害を負った子どもたちの写真ですが、このような子どもたちの被ばくに関するデータが明らかになると、原発事故で子どもたちがどれほど深刻な、どれほど悲惨な被害を受けるか、これが人々の前に明らかになります。なおかつ、深刻な被ばくから子どもたちを救うために集団避難を実施するとどれくらい大規模なプロジェクトになるか、これが人々の前に明らかになります。その結果、誰もが、二度と、決して、原発事故はあってはならないと、深く確信するようになるからです。そして、二度とこのような悲惨な事故を起こさないために二度と原発は稼動してはならない、廃炉にするしかないと、深く確信するようになるからです。多くの人々がこの不動の確信をすることを、ソ連政府も日本政府も最も怖れているのです。だから、子どもたちの被ばくデータを隠すのです。

 そうであれば、皆さん、今こそ、「ふくしまの子どもたちの集団避難」を多くの人々に訴え、日本政府がいま最も恐れている、たとえどんな迫害を受けても決して脱原発の決意を曲げない、不屈の絶対平和主義者ならぬ、不屈の絶対脱原発の信念を持った人(=絶対脱原発主義者)に多くの人々になってもらおうではありませんか。

 ソ連政府は、事故から5年後に子どもたちの深刻な健康被害が明らかになってから、ようやくまともな住民避難基準(参考:これと同一のウクライナ法)を採用しました。しかし、それでは遅すぎました、98万人もの貴い命が失われたからです。そして数ヵ月後にソ連も崩壊しました。子どもの命を粗末するような国に未来はないからです。
 この事実こそ日本政府はチェルノブイリ事故の最大の教訓として学ぶべきです。つまり、5年後ではなく、今すぐふくしまの子どもたちの集団避難を実行すべきです。さもなければチェルノブイリより人口密度が15倍の福島県で(たとえ福島第一原発の東半分が海だとしても)どんな悲惨な被害が生じるか、それは年を経ずして35%もの福島の子どもたちの甲状腺に異変が見つかったひとことからも明らかです(その分析をした松崎道幸医師の意見書参照)。もちろん日本政府も崩壊です。こんな粗大ゴミ、誰も支持しないからです。
 しかし、こうした異常な事態は今だったら、まだ間に合うのです。防げるのです。
 最後にもう一度、言います。日本政府は粗大ゴミになり果てたくなかったら、今すぐ、ふくしまの子どもたちの集団避難の即時実現に向けて行動せよ。

2012年8月23日木曜日

【速報】明日、8.24官邸前抗議行動に、日本で唯一、稼動中の原発を止めさせる判決(志賀原発差止判決)を書いた井戸謙一元裁判長が参加

いったん稼動した原発を止めるなんてできる筈がない、と思うかもしれませんが、そんなことはない。現に、それをやってのけた人がいます。井戸謙一さん。

2006年3月24日、稼動中の北陸電力志賀原発2号機の差止を命ずる判決が言い渡されました(->当時の新聞記事)。判決を書いたのは、当時、金沢地裁の裁判長井戸謙一さんらら3名。井戸さんは、昨年4月、弁護士になり、ふくしま集団疎開裁判の弁護団に加わりました(->昨年6月24日の提訴の映像)。

その井戸謙一さんが、明日の官邸前抗議行動に滋賀県から参加し、スピーチします。

(追記)井戸さんは、官邸前抗議行動の前に、文科省抗議行動にも参加できることになりました。->文科省抗議行動の場所は旧文部省庁舎前(青文字で表示)です。

人間の手で作ったものは必ず人間の手で作り直すことができる。そのために、何を、どうしたらよいのか。一緒に彼の言葉に耳を傾けましょう。

(※)参考:偉大な同級生の「原発 私はこう思う」

2012年8月22日水曜日

【速報】本日、野田首相に、首都圏反原発連合を通じて、「ふくしまの子どもたちの集団避難の即時実現」の申入書を手渡しました

本日(8月22日)午後2時に、首都圏反原発連合の代表者11人が野田首相と会い、「野田首相に対する直接要求・勧告行動」を行ないました。
その中で、「福島現地からの声」の1つとして、ふくしま集団疎開裁判の会が作成した「ふくしまの子どもたちの集団避難の即時実現」の申入書を野田首相に手渡しました。

申入れの動画(8分30秒~)

以下はその申入書の全文です。

そのあと、 ふくしま集団疎開裁判の会で、以下の記者会見を行いました。
時間:本日17時~
場所:衆院第一議院会館第3会議室
出席者: 井上利男(ふくしま集団疎開裁判の会 代表)
      柳原敏夫(ふくしま集団疎開裁判 弁護団)
      おしどりマコ さん(芸人)
記者会見の動画 ->IWJ

  ******************************
2012年8月22日
野田佳彦 内閣総理大臣
「ふくしま集団疎開裁判」の会
代表 井上利男
「ふくしまの子どもたちの集団避難の即時実現」の申し入れ

 道徳の究極の原理は「命こそ宝」であり、全ての政治の原点はこの命を守ることにあります。とりわけ社会の最も弱い立場の、傷つきやすく大切な存在である子どもの命を守ることこそ政治に課せられた最重要の使命です。
いま、この命が最も危機に瀕しているのが3.11以来放射能の被ばくを日々受け続けているふくしまの子どもたちです。
放射能は目に見えず、臭いもせず、痛みも感じない、そのため、その恐ろしさを私たちの日常感覚では理解できません。放射能の恐ろしさは科学、それも政治・経済の圧力に屈しない正しい科学の目を通して初めて理解できるものです。
チェルノブイリ事故が子どもたちを襲った健康被害の惨状をつぶさに観察・追求し、正しい科学の目を備えた海外の科学者、医師たちは、「いま、ふくしまの子どもたちの命が危ない」と次のように警告し、世界の話題になっています。

◎ 本年4月26日福島県から発表された甲状腺の「福島県民健康管理調査」で、13市町村の3万8000人の子どもたちの35%に「のう胞」が発見された問題に対して
・「この子どもたちは追跡調査をしてる場合じゃありません。のう胞や結節などの全ての異常は直ちに生体組織検査をして悪性であるかを調べるべきです。 こういった甲状腺異常が一年も経たないうちに現れるというのは早過ぎます。普通は5~10年かかるものです。これは、子どもたちが大変高線量の被曝をしたことを意味します。もしも悪性なら甲状腺の全摘出が必要です。子どもたちに甲状腺結節やのう胞があるのは、異常極まりありません!」(昨年4月、NYタイムズに「安全な被曝量というものはない」を寄稿した被曝問題に詳しいオーストラリアのヘレン・カルディコット博士)

・カルディコット博士の上記見解に同意します。福島原発事故後にこれほどすぐに、多くの子どもたちに甲状腺の嚢腫や結節が見られることに驚いています、なおかつこの事実が世間に広く知られていないことに驚いています。(Business Insiderの取材に答えたアメリカ甲状腺学会次期会長、コロラド医学大学の内分泌科チーフのブライアン・ホーゲン博士)

低線量の内部被ばくによる健康障害が直接被ばくした本人のみならず、その第二世代により強く現れ、第三世代にはもっとより強く現れるという問題に対して(本年5月の講演「福島の失われた時間」)
「(放射能による)遺伝的損傷は、また特にゲノムの不安定性の原因となる遺伝子周辺の損傷は、親よりも子孫たちに、より重い状態で出現するという発見は、研究者たち驚かせた。世代から世代へと危険がどんどん高まっていくのである。‥‥『原子力事故が変異を引き起す力は、これまで疑われていたよりもはるかに重大であることを、今や私たちは認識している。真核生物のゲノムには、これまでは決して起りえないと考えられていた水準の件数で、変異が起ることを認識している』1996 年4 月25 日号「ネイチャー」誌の編集後記。‥‥(福島に対し)日本政府は何をすべきか。これ以上汚染と被ばくが続くことにより、遺伝的な損傷がこれ以上悪化することを遺伝学者の指導によって食い止めなければならない。」(元WHO専門委員、スイス・バーゼル大学医学部名誉教授のミシェル・フェルネクス博士)

昨年9月21日、衆院議員会館での講演「チェルノブイリ事故後のドイツ・欧州」
「福島の避難区域は、補償しなければならないという経済的理由によって小さく設定されている。政府が最優先で守らなくてばならないのは子どもたちであって、原子力産業ではない」
(ドイツ・ミュンヘン大学教授、ドイツ最大の環境団体FoEドイツ代表のフーベルト・ヴァイガー氏)

正しい科学の目から見て、ふくしまの子どもたちの命はいま途方もない危険な事態にあります。
2009年の最新データによれば、350の英語論文を元にしたIAEAの従来の公表記録に対し、ベラルーシ語、ウクライナ語、ロシア語を中心とした5000の論文に基づいたヤブロコフ・ネステレンコ報告はチョルノブイリ事故により98万人以上の人々が命を失ったと報告しています。このままでは、人口密度がチョルノブイリの12倍(→「15倍」に訂正{※})とされる福島県で今後どれほど膨大な数の被害者が発生するのか、想像を絶するものがあります。
では、どうすればよいのでしょうか。簡単です。今すぐ、子どもたちを放射能の被ばくから逃がすのです。なぜ今すぐか。チェルノブイリで世界標準とされる住民避難基準が採用されたにもかかわらず、98万人もの犠牲者を出したのは、その住民避難基準が不十分だっからではなくて、その基準の採用が事故後5年も経過してからで、人々はその間ずっと被ばくし続けていたためで、避難するのが遅すぎたのです。だから、今すぐ避難する必要があるのです。かつて、「国を守る」心得として「備えあれば憂いなし」を好んで口にした首相がいましたが、その格言は「命を守る」心得として、今こそふくしまの子どもたちの命を守るための集団避難として、直ちに実行されるべきです。

「子どもの命を救う」ことは国の最低限の道徳的責務です。人権保障すらなかった、かつての軍国主義国家日本でも、また全体主義国家ソ連でも行ったことです。ましてや、憲法で国に「子どもたちを安全な環境で教育を受けさせる」義務を定め、世界の先進国・経済大国となった今日のわが国でそれができない理由がありません。のみならず、そもそも日本政府は福島第一原発事故の加害者です。加害者は被害者を救済する義務があります。しかも子どもたちは遊んで原発をこわしたのでしょうか。子どもたちは福島へ原発誘致を賛成したのでしょうか。日本政府は加害者でありながら、福島第一原発事故に責任も関係もない100%被害者である子どもたちを救護しようとせず、このまま放置する行為は過去に例を見ない憲法違反の重大な人権侵害行為です。そして、この事実を知った国際社会から、国際法上の犯罪である「人道に対する罪」にも該当する重大な違反行為であると非難されたとき、どうやって釈明するのでしょうか。

郡山市の14名の小中学生は、昨年6月、苦しみの中で救済を求めているふくしまの子どもたちの声に耳を傾けようとしない文科省と自治体の人権侵害行為をただすため、「人権の最後の砦」である裁判所に避難の救済を訴え出ました(通称「ふくしま集団疎開裁判」)。裁判はいま二審の仙台高等裁判所に係属中で、先ごろ、10月1日に裁判を開くという異例の決定が出され、子どもたちの避難の申立を却下した一審判決が見直される可能性があるという重大な転換を迎えました。

かつて世界大戦からの復興にあたって「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ」(憲法前文)と宣言した日本政府がこれ以上国際社会から「子どもの人権侵害の歴史に永遠の汚点を残した」と言われないように、また、ふくしま集団疎開裁判の重大な転換期にあたって、裁判所から「日本政府の放置は子どもたちの命を脅かす人権侵害行為である」と指摘される前に、原発事故からの復興の最優先課題として「命の復興」を掲げ、次の措置を直ちに実行することを切に求めるものです。

18歳以下の子どもたちを今すぐ被ばくの安全な場所に集団避難させること。
                                                 以 上

{※}崎山比早子「チェルノブイリ大惨事による健康被害の実相:二つの報告書から--無視され続けてきたがん以外の健康被害」1157頁左段2行目(雑誌『科学』2011年11月号)









2012年8月21日火曜日

【お知らせ】子どもたちを核戦争から守れ! 8.24ふくしま集団疎開裁判文科省前&官邸前&財務省上抗議行動

7月27日金曜日からスタートした文科省前~官邸前抗議行動(そのアピール文)、これまで、毎週金曜日、実施してきました。
 7.27(->動画
 8.3 (->動画) 
 8.10(->動画
 8.17(->動画
今週金曜日(8.24)も、文科省前と官邸前と財務省前で、次の通り実施します。
【重要なお知らせ】、文科省前の時間の変更
次回、開始時間を30分遅らせて5時から、終了時間を1時間半延長して、7時半までやります。
なお、官邸前はスピーチだけです。
また、全日程を終えた午後9時から、経産省テント前で、当日の反省会・交流会をやります。スタッフだけでなく、気軽に参加下さい。
さらに詳細が決まり次第、お知らせします。

日程・場所
 8月24日(金)午後5時~7時半  文科省前  地図(青文字で表示)
          午後6時半~     官邸前   参考地図
          午後8時~    財務省上  地図(赤文字のコーナー)
                      午後9時~  経産省テント前 地図(青文字のコーナー)

ネット中継 USTREAM配信  IWJ(チャンネルはCh7→Ch6に訂正)

抗議内容
  ・かんしょ踊り:かつて文明化推進の明治中央政府から「野暮で後進的」という理由で撲滅・禁止され、生き延びたたと言われる福島県会津の踊りを、今、原発推進の平成中央政府から抑圧・迫害されている福島県の子どもたちの集団避難を求める市民が「抵抗の踊り」として踊ります。
 ・紙芝居 :マスコミが伝えない福島の現実を、1枚の紙と語りで伝える
 ・マイクアピール その他種々のパフォーマンス

国内遠方・海外からの参加
  国内遠方の皆さん、海外の皆さんからも、この抗議行動に参加ください。このブログの以下のコメント欄で、またはメール(→sokai*song-deborah.com【*を@に差し替えて送信ください】)で抗議の声を表明して下さい(ブログで紹介させていただきます)。

主催 ふくしま集団疎開裁判の会
 連絡先
ふくしま集団疎開裁判の会代表/井上利男  
電話 024-954-7478
メール sokai*song-deborah.com
    (メールは*を@に差し替えて送信ください) 

8.17文科省前~官邸前抗議行動の動画

8月17日、東京の文科省前~官邸前で、郡山市の駅前で、同時に抗議行動を行いました。以下は、東京の抗議行動の動画です。

IWJ
2012/08/17 子どもたちを核戦争から守れ! 8.17ふくしま集団疎開裁判文科省前抗議行動

2012年8月13日月曜日

【お知らせ】子どもたちを核戦争から守れ! 8.17ふくしま集団疎開裁判文科省前&官邸前抗議行動

7月27日金曜日からスタートした文科省前~官邸前抗議行動(そのアピール文)、これまで、毎週金曜日、実施してきました。
 7.27(->動画
 8.3 (->動画) 
 8.10(->動画
今週金曜日(8.17)も、文科省前と官邸前と経産省前で、次の通り実施します。
さらに詳細が決まり次第、お知らせします。

日程・場所
 8月17日(金)午後4時30分~6時  文科省前  地図
          午後6時~        官邸前   参考地図

ネット中継 USTREAM配信  IWJ(チャンネルはCh7)

抗議内容
  ・かんしょ踊り:かつて文明化推進の明治中央政府から「野暮で後進的」という理由で撲滅・禁止され、生き延びたたと言われる福島県会津の踊りを、今、原発推進の平成中央政府から抑圧・迫害されている福島県の子どもたちの集団避難を求める市民が「抵抗の踊り」として踊ります。
 ・紙芝居 :マスコミが伝えない福島の現実を、1枚の紙と語りで伝える
 ・マイクアピール その他種々のパフォーマンス

国内遠方・海外からの参加
  国内遠方の皆さん、海外の皆さんからも、この抗議行動に参加ください。このブログの以下のコメント欄で、またはメール(→sokai*song-deborah.com【*を@に差し替えて送信ください】)で抗議の声を表明して下さい(ブログで紹介させていただきます)。

主催 ふくしま集団疎開裁判の会
 連絡先
ふくしま集団疎開裁判の会代表/井上利男  
電話 024-954-7478
メール sokai*song-deborah.com
    (メールは*を@に差し替えて送信ください) 

8.10文科省前~官邸前~経産省前抗議行動の動画

8月10日、東京の文科省前~官邸前~経産省前で、郡山市の駅前で、同時に抗議行動を行いました。以下は、東京の抗議行動の動画です。

YouTub 
20120810 抗議行動(文科省前~官邸前~環境省)

2012年8月10日金曜日

【世界が注目】今、ふくしまの子どもたちが危ない、と欧米の専門家が警鐘

米国の定評あるニュースサイト「Business Insider」に立て続けに、ふくしまの子どもたちの甲状腺検査結果に対する記事が掲載され、話題を呼んでいます。

この記事を書いた記者宛てに、いま、日本原子力ムラから、「福島の汚染は大したことない」という情報も載せろ、とメールが来ているそうです。是非、この勇気ある記者(Michael Kelley)に、「福島の真実を書き続けて欲しい」とエールを送りましょう。

CONFIRMED: 36 Percent Of Fukushima Kids Have Abnormal Thyroid Growths And Doctors Are In The Dark(2012.7.19)

以下、これを大急ぎで訳した日本文です。ご参考までに。

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36%の福島の子供達が甲状腺に異常増殖を持っており、医師達は暗闇の中にいる

数日前、私たちは福島県健康調査に基づいて「36%の福島の子供達が放射能のせいで、甲状腺に異常増殖をもっている」とレポートした。

私たちは、このことで「山下俊一氏の企み」について語ったオーストラリアのカルデコット医師にこの検査が何を意味するのか尋ねてみた。

カルデコット医師はこの検査の有効性を確認したあと、検査結果の緊急性を改めて強調した。
1.子供の甲状腺に嚢腫や結節をみつけるのはとても珍しい。
2.子供に見つかった異常増殖の数は非常に多い。
3.普通ならこんなに早い時期=1年以内に異常発生は見つからない。多くの放射能にあたったと解釈して間違いない。
4.日本の政府が言っていることから、この異常増殖がどういうものであるかを知ることは不可能だ。

確かに甲状腺の嚢腫は比較的頻繁に見られるが、しかし子供には珍しいことで、癌性の可能性があるため、医師たちはこの異常増殖について心配している。

なぜこのレポートが大々的に世間に知られていないのか? こう尋ねると、カルディコット医師は「日本政府は超音波検査の結果を小児甲状腺の専門家に知らせていない、メディアも放射線災害を無視して、世の中を放射能に対して麻痺状態にしようとしている」と非難した。

カルディコット医師は「福島の子供に見られる高数値の甲状腺増殖はとても珍しい」と言っている――普通、放射能の影響は5年から70年にかけて見えてくる――海外の医療関係者もこの問題に取り組むべきだ、と。

“この情報は世の中に明らかにされるべきです。そして、海外の専門家に今すぐ助けを求めるべきです。超音波で見られる全ての病巣は生検(患部の一部を切り取って,顕微鏡などで調べる検査)されるべきなのに、実際されていない。そして、生検をしていない事は医療的に無責任な行為です。なぜなら、もしこの子どもたちに癌が発生していたら、治療なしでは死んでしまうからです。

私たちはまた、アメリカ甲状腺学会会長で、コロラド医学大学の内分泌科チーフのホーゲン医師とも話をしたが、彼はこの検査結果を聞いたことが全くなかった。

ホーゲン医師はカルディコットの見解に同意し、福島原発事故後にこれほどすぐに多くの子どもたちに、甲状腺の嚢腫や結節が見られることに驚き、この事実が世間にもっと広く知られていない事実に驚きを示した。

 また、彼は最近の超音波検査は敏感になってきているので、2センチ以内の嚢腫は生検されなくていいが、5ミリ以上の結節は生検される必要があるといった。

チェルノブイルの後、放射線物理学者は、子供たちが浴びた放射線量と甲状腺の結節と癌にかかった子どもたちの数から放射能の危険性を調べたとホーゲン医師は語った。チェルノブイルでは多くの子供達に結節がみれらたが、福島では嚢腫が多くみられるので、“少し違う”と彼は言う。

ニューヨーク科学アカデミーは世界中で100万人近い人たちが1986年のチェルノブイル事故で浴びた放射能の結果死亡した見積もっている。

ホーゲン医師は福島の放射線の危険性のデータや、チェルノブイルと福島の比較データは見たことがないという。

ホーゲン医師は「もし、アメリカで放射能災害が起きたら、このような情報はいくつかの場所で発表し、多くの人に知ってもらい、批評してもらいたいだろう、広く情報が知られない限り、データを検討し、批評をすることは難しい」と述べた。


2012年8月6日月曜日

【提訴以来最大の転換点】二審の仙台高裁「審尋期日を設ける」と決定(8.3)


8月3日,仙台高裁から原告に対し,当事者双方を裁判所に呼び出す審尋期日の指定の連絡が入りました。
仮処分事件の二審では、書面審理だけで結論を出すのが普通で、もし一審の判断通り原告を負かすのであれば審尋期日を設ける必要はありません。ということは審尋期日を開く目的は、形式的な理屈で低線量被ばくの危険性を否定した一審判決を見直すためという可能性があります。
これは疎開裁判始まって以来最大の転機です。そして、判決見直しの可能性を現実のものにするかどうかは、ひとえに「子どもを守れ」という多くの市民の皆さんの声にかかっています。
どうか、皆さん、5年、10年後に子どもたちの深刻な健康被害が明らかになってから「子どもを守れ」と声をあげるのではなく、今ここで声をあげて下さい。そして、ひとりひとりの小さな声を「つなげて」大きな声にして裁判所に届け、裁判所が勇気ある判断に踏み出せるように、みんなで力強く支えましょう。

******** 以下、その詳細です *********

8月3日,仙台高裁から原告弁護団に対し,「審尋期日を設ける」という連絡が入りました。その結果、9月19日以降に(現在、日程を調整中)、原告側と被告側の双方が裁判官の面前で、1時間の予定で意見や主張を述べ合うことになりました。

本件のような「仮の地位を定める仮処分事件」では,第一審の裁判所は,原告側と被告側の双方が立ち会う審尋期日を設けて審理を行うこととされています。しかし,第二審では審尋期日を設ける義務はなく,書面審理だけで裁判所の判断(決定)がなされることが普通です。
本件において,原告弁護団は当初から、仙台高裁に対し,「審尋期日を設ける」ように求めてきましたが(3月28日付申入れ),しかしこれが認められず書面審理だけで裁判所の判断(決定)が出される可能性は大きいと覚悟していました。ところが、予想に反して、仙台高裁は「審尋期日を設ける」と連絡をしてきたのです。

これは何を意味するかといいますと、もし仙台高裁が,第一審の福島地裁郡山支部と同様の形式的な理屈で原告らの申立てを退けようと思っているのであれば,わざわざ審尋期日を設ける必要はありません。余計な手間を減らすのが今日の司法の方針だからです。わざわざ審尋期日を設けたのには訳があります――仙台高裁は,原告らの訴えに耳を傾けて,本件の争点である低線量被ばくの危険性について,真剣に取り組もうと考えている可能性です。それはとりもなおさず、低線量被ばくの危険性を認めず避難を認めなかった第一審の判断(決定)を見直す可能性です()。届いたのは「審尋期日を設ける」という1枚の紙ですが、そこには裁判所の一大決意が込められています。

ふくしま集団疎開裁判は,新たな展開を始めました。
審尋期日を設けることを決断した裁判所の背中を押したのは,一方で、第一審の判断(決定)後に、低線量被ばくの危険性についてさらに、山内意見書矢ヶ崎意見書()松崎意見書をはじめとする用意周到な証拠資料の提出があったこと、他方で,この裁判を知り,関心を持ち,ふくしまの子供たちを見殺しにする第一審の決定に怒りを抱いた多くの市民の皆さんがいたことです。

もっとも、皆さんの中には、私たちは科学の専門家でも法律の専門家でもない、ただの一般市民だ、そんな者にどうして裁判所の背中を押すことができるのか?と不思議がる方がおられるかもしれません。
本来、裁判というのは「事実」を基礎として、最後の結論は「倫理(何を大切にするのかという価値判断)」によって出すものです。疎開裁判の結論を最終的に決めるのは「子どもたち以上に傷つきやすい存在、大切な存在、無条件に守られるべき存在はない」という倫理=人の道の有無です。では、倫理はどのようにして存在するものなのか。魯迅はこう言いました。「もともと地上には、道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」。倫理が実現されるかどうかは、ひとえに多くの皆さんがこれを支持する=人の道として認めるかどうかにかかっているのです。この意味で、皆さんひとりひとりの態度が疎開裁判の結論を決めるのです。

いま、原告弁護団は,審尋期日の場を裁判官を「説得」する絶好の機会であると考えて,どのような中身にするかの検討をスタートしました。
是非,ひとりでも多くの皆さんが,「いま危険にさらされているふくしまの子どもたちを守れ!」という倫理の声をあげて、倫理的判断の面から裁判官を「説得」し、疎開裁判最大の転換点である、きたる審尋期日の歯車を、皆さんと一緒にガラガラと回して、ふくしまの子どもたちの命の輝きを取り戻そうではありませんか。
 
そのために今年2月からスタートした世界市民法廷への評決(まだ評決をしていない方が沢山おられます)、そして、近くスタート予定のAVAZZの署名に、一人でも多くの皆さんが参加していただくことを切に願うものです。

)一般の民事裁判では、最高裁判所は書面審理だけで結論を出しますが、第二審の判断(判決)を見直す場合には、必ず口頭弁論期日(本件の審尋期日に対応するもの)を設けなければならないとされています。

2012年8月5日日曜日

【お知らせ】子どもたちを核戦争から守れ! 8.10ふくしま集団疎開裁判文科省前&官邸前抗議行動

先々週(7.27)金曜日からスタートした抗議行動(そのアピール文)は、今週金曜日(8.10)、文科省前と官邸前で、次の通り実施します。
さらに詳細が決まり次第、お知らせします。

日程・場所
 8月10日(金)午後4時30分~6時  文科省前  地図
          午後6時~        官邸前   参考地図

ネット中継 USTREAM配信  IWJ(チャンネルは未定)

抗議内容
  マイクアピール その他種々のパフォーマンス

国内遠方・海外からの参加
  国内遠方の皆さん、海外の皆さんからも、この抗議行動に参加ください。このブログの以下のコメント欄で、またはメール(→sokai*song-deborah.com【*を@に差し替えて送信ください】)で抗議の声を表明して下さい(ブログで紹介させていただきます)。

主催 ふくしま集団疎開裁判の会
 連絡先
ふくしま集団疎開裁判の会代表/井上利男  
電話 024-954-7478
メール sokai*song-deborah.com
    (メールは*を@に差し替えて送信ください) 

【速報】郡山市から反論書面が提出(8.2) 裁判はロスタイムへ。勝負は低線量被ばくの安全神話をめぐって50年以上続く国内・国際原子力ムラ対アリス・スチュアート、ゴフマン、フェルネクスらとの対決

8月2日、郡山市から2回目の反論の書面が提出されました。
二審の現状をサッカーの試合にたとえれば、延長戦の後半が終了し、これからロスタイムに入ります。

以下にアップした通り、科学論争に初めて踏み込んだ郡山市が「子どもたちを避難させる義務を負わない」拠り所にしたのは、国内と国際の原子力ムラの主張でした。
そこで、勝負は、低線量被ばくの危険性について、安全神話を主張する国内・国際原子力ムラ 対、原子力ムラの見解を1960年代から厳しく批判してきたインディペント(独立)系の次の科学者たちとの対決となりました。
アリス・スチュアート 同(中川保雄「放射線被曝の歴史」128頁以下より)
アーネスト・スターングラス
ロザリー・バーテル 反核シスター チェルノブイリ人民法廷より
ジョン・ゴフマン 児玉龍彦「放射能から子どもの未来を守る」179頁より) 同(中川保雄「放射線被曝の歴史」130頁以下より)
アーサー・タンブリン(ゴフマンとの共著「原子力公害」)
アレクセイ・ヤブロコフ ドキュメンタリー「真実はどこに?―WHOとIAEA 放射能汚染をめぐって 」(16分~・35分~)
ワッシーリ・ネステレンコ ドキュメンタリー「真実はどこに?―WHOとIAEA 放射能汚染をめぐって 」(27分30秒~・18分~・45分)
ユーリー・バンダジェフスキー ドキュメンタリー「真実はどこに?―WHOとIAEA 放射能汚染をめぐって 」(20分~・46分~)
ミハイル・マリコ
ミッシェル・フェルネックス ドキュメンタリー「真実はどこに?―WHOとIAEA 放射能汚染をめぐって 」(1分20秒~)


個人情報に関するものを除き、郡山市の提出書面に公開します。

証拠説明書

乙34
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2012年8月4日土曜日

8.3文科省前~官邸前~環境省前抗議行動の動画

8月3日、東京の文科省前~官邸前~環境省前で、郡山市の駅前で、同時に抗議行動を行いました。以下は、東京の抗議行動の動画です。

IWJ
2012/08/03 子どもたちを核戦争から守れ! 8.3ふくしま集団疎開裁判文科省前抗議行動

2012年8月3日金曜日

【速報】本日、8.3ふくしま集団疎開裁判文科省前抗議行動の予告

本日8月3日(金)16時半から、文科省前で、抗議行動を行います。
その目的は、まだ多くの人たちが、ふくしまの子どもたちが今、低線量被ばくの中でどんなに危険な状態に置かれているかを知らない、そこで、これを正しく知り、ふくしまの子どもたちを今すぐ安全な場所に避難するように、世界中から大きな声をあげたいからです。

ふくしま集団疎開裁判はこの目的のために取り組まれたものです。疎開裁判の中身を知ることを通じて、ふくしまの子どもたちの大変な現状が理解していただけると信じます。

以下、本日のパフォーマンスのさわりを紹介します。
 
1、なぜ私たちは疎開裁判を起こしたのか
日本政府は1986年のチェルノブイリ事故から実に多くのことを学びました。その学びの成果が3.11の福島原発事故で遺憾なく発揮されました。それが「情報を隠すこと」「事故を小さく見せること」「様々な基準値を上げること」の三大政策です。

「半径20キロ圏内」という避難指示の範囲を拡大しないために3.11の直後にSPEEDIの情報を敢えて公開しなかったことが「情報を隠すこと」の最たるものだとすれば、3.11のヵ月後の19日に文科省が、福島県内の学校の安全基準を年間1mSvからいきなり20倍にアップする通達を出したことが「様々な基準値を上げること」の最たるものでした。
しかし、子どもは原発事故で被ばくずると、どうして20倍も放射能に負けない身体に変身するのか? それとも、福島の子どもたちは遊んで福島原発を壊したのだから、20倍の被ばくを我慢しなさいとでも言う積りなのか? この理不尽極まりない仕打ちに福島の親たちが激怒したのは当然です。福島の親たちが大挙して、月23日、ここ文科省に集まり、20mSv撤回の要求を突きつけました。そのため、文科省も月27日、これを撤回し、「年間1mSv以下を目指す」と約束せざるを得ませんでした(5.27声明)。

しかし、これで福島の子どもたちが置かれている状態は何ひとつ改善されませんでした。私たちの控え目の計算によっても、郡山市の子どもたちは3.11から5月25日までの75日間で、外部被ばくだけで既に年間許容量(1mSv)の約4倍から9倍も被ばくしていました(報告書(2))。年間にすると12~24mSvというチェルノブイリ避難基準で強制的に避難させられる移住義務地域(年5mSv以上)に完全に該当する極めて危険な状態でした(汚染マップ参照)。

さらに、福島県は「地産地消」を合い言葉に、放射能汚染された地元の牛乳・野菜を学校給食の食材にしているため、それを食べる子どもたちは深刻な内部被ばくの危険にもさらされていました。本気で、「年間1mSv以下を目指す」のであれば、年間1mSv以下の地域に集団疎開するしかありません。ところが文科省は、郡山市が最初に始めた小中学校の校庭の表土の除去にすら「余計なことをするな。校庭の利用時間を限定さえすれば問題ない」という態度だったのです。真面目に、福島の子どもの命を考える気などさらさらなかったのです。 
そもそも日本政府は福島第一原発事故の加害者です。加害者というのはいったい何をすべき者をいうのか。日本政府は、交通事故の加害者について「負傷者を救護し」なければならないと救護義務を定めています(道路交通法72条1項 (※1))。言うまでもなく、この理は原発事故でも同じです。であれば、原発事故の加害者である日本政府は直ちに救護義務を果すべきです。にもかかわらず、日本政府は、いわれのない人災のために、被害者として命と健康の危険にさらされている福島の子どもたちを救護しようとせず、このまま放置しています。これは過去に例を見ない凶悪な人権侵害行為です。のみならず、国際法上の犯罪である「人道に対する罪」にも該当する重大犯罪です。

そこで、苦しみの中で救済を求めている福島の人々の声に耳を傾けようとしない政府と自治体の人権侵害行為をただすため、「人権の最後の砦」として政府等の病理現象を正すことを本来の使命とする裁判所に救済を訴え出ました。それが2011年6月24日、郡山市の小中学生14名が郡山市を相手に訴えた「子供たちを安全な場所で教育せよ」を求めるふくしま集団疎開裁判(仮処分申立)なのです。

ただ、この14人は自分たちの避難だけを考えていた訳ではありません。自分たちと同じように放射能の危険な環境で教育を受けている全ての子どもたちが避難できることを願っていました。但し、それを裁判でいきなり実現することは困難でした。そこで、14人が先がけとなって、避難を求める裁判を起こしたのです。
 
 以下、見出しのみ
2、疎開裁判の一審はどんな経過を辿ったのか
3、疎開裁判の一審判決はどんな内容だったのか
4、いま、疎開裁判は二審で何が明らかにされたのか
5、疎開裁判の二審はこのあと、どうなるのか 

(※1)第2節 交通事故の場合の措置等
(交通事故の場合の措置)
第72条 交通事故があつたときは、当該交通事故に係る車両等の運転者その他の乗務員(以下この節において「運転者等」という。)は、直ちに車両等の運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならない。この場合において、当該車両等の運転者(運転者が死亡し、又は負傷したためやむを得ないときは、その他の乗務員。以下次項において同じ。)は、警察官が現場にいるときは当該警察官に、警察官か現場にいないときは直ちに最寄りの警察署(派出所又は駐在所を含む。以下次項において同じ。)の警察官に当該交通事故が発生した日時及び場所、当該交通事故における死傷者の数及び負傷者の負傷の程度並びに損壊した物及びその損壊の程度、当該交通事故に係る車両等の積載物並びに当該交通事故について講じた措置を報告しなければならない。
 

2012年8月2日木曜日

【速報】子どもたちを核戦争から守れ! 8.3ふくしま集団疎開裁判文科省前抗議行動の開催

先週(7.27)金曜日からスタートした抗議行動(そのアピール文)は、明日金曜日(8.3)は文科省前で次の通り、実施します。

日程・場所
 8月3日(金)午後4時30分~7時
 文科省前  地図
ネット中継 USTREAM配信  IWJ(チャンネルはCh8)

抗議内容
  マイクアピール その他種々のパフォーマンス

国内遠方・海外からの参加
  国内遠方の皆さん、海外の皆さんからも、この抗議行動に参加ください。このブログの以下のコメント欄で、またはメール(→sokai*song-deborah.com【*を@に差し替えて送信ください】)で抗議の声を表明して下さい(ブログで紹介させていただきます)。

主催 ふくしま集団疎開裁判の会
 連絡先
ふくしま集団疎開裁判の会代表/井上利男  
電話 024-954-7478
メール sokai*song-deborah.com
    (メールは*を@に差し替えて送信ください)