予定通り、10月15日(土)に「10.15 ふくしまの子どもを守れ! 郡山集会&デモ」をやりました。
以下は、当日の報告です(テキストと動画。データは入手次第追加)。
◎参加者
最年長:横浜から88歳男性(郡山駅から郡山市役所まで2.7キロを完歩) 正面 バック 完歩
<全編>
◎動画
集会 + デモ OurPlanetTV編集版(6分30秒)
◎写真
その1(by HIROSHI UEKI) その2(by 人見やよい)
<メニュー>
◎音楽
関ジョニーさん 動画
◎裁判報告
柳原敏夫さん(ふくしま集団疎開裁判弁護団) テキスト 動画(7分30秒~) 動画(続き)
◎ ひとことアピール
1.武藤類子さん(ハイロアクション福島) テキスト 動画
2.中手聖一さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 代表) 動画
3.佐藤幸子さん(福島子どものいのちを守る会 代表) 動画
4.橋本好弘さん(須賀川市) テキスト 動画(9分~)
5.菅澤邦明さん(兵庫県南部大地震ボランティアセンター) 動画(10分~)
6.名取知衣子さん(放射能から子ども達を守ろうみさと 代表)テキスト 動画(14分30秒~)
7.酒井恭子さん(会津放射能情報センター) テキスト 動画
8.駒崎ゆき子さん(郡山市議) テキスト 動画(2分~)
9.高畑宅二さん(平和と民主主義をめざす全国交歓会) テキスト 動画(7分~)
10.伊藤ちえさん(郡山から東京へ避難中) 動画(10分~)
11. 渡部貞美さん(船引町自立生活センター) 動画(12分4秒~)
12.福島市渡利に住むお母さん(代読) テキスト 動画(15分~) 動画(続き)
13.山本太郎さん(俳優) 動画(1分~) 動画1 動画2
デモのあとのコメント
◎ 宣言文
井上利男さん(ふくしま集団疎開裁判の会 代表) テキスト 動画(12分~) 動画(続き)
◎デモ
開始 動画
市街 動画
解散 山本太郎さんのスピーチ(動画)
◎ 郡山市への申入書
駒崎ゆき子さん(郡山市議) テキスト
脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)の基本情報
▼
2011年10月17日月曜日
2011年10月1日土曜日
10.15 ふくしまの子どもを守れ! 郡山集会→本日、予定通り、実施
――14人の子どもを守る疎開裁判がふくしまの子どもを守る――
裁判は大詰め、裁判所に私たちの思いを伝えましょう!
JR郡山駅西口広場 10月15日(土)午後1時スタート
山本太郎さん、参加決定!
チラシ→ 「表裏2枚」
ネット中継→ USTREAM配信 IWJ Fukushima Ch1
ハイロアクション福島・武藤類子さんからの呼びかけ(動画:You Tube)
→ 10月15日郡山集会・デモへの参加
「ふくしま集団疎開裁判」弁護団(柳原敏夫)からの呼びかけ
→ (文)ひとりひとりのつぶやきを大きな声と力に (動画用)核戦争と「レイテ戦記」
◎各界からの呼びかけ
鎌田慧さん (ルポライター、さよなら原発1000万人アクション呼びかけ人 9・19「さようなら原発集会」)
矢ヶ﨑克馬さん (琉球大学名誉教授 内部被曝についての考察)
沢田昭二さん (名古屋大学名誉教授 IWJ岩上氏との対談)
松井英介さん (医師 岐阜環境医学研究所 所長 【FM797原発災害特別番組】岐阜環境医学研究所所長 松井英介先生に聞く)
安斎育郎さん (安斎科学・平和事務所 所長 【福島原発】『レベル7』は妥当か?安斎育郎さんに聞く)
生井兵治さん (筑波大学元教授・植物遺伝育種学 5/31ニュースの深層 伊藤洋一さんとの対談「内部被ばく」)
◎当日の発言者
武藤類子さん(ハイロアクション福島)
中手聖一さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 代表)
佐藤幸子さん(福島子どものいのちを守る会 代表)
橋本好弘さん(須賀川)
菅澤邦明さん(兵庫県南部大地震ボランティアセンター)
名取知衣子さん(放射能から子ども達を守ろうみさと 代表)
酒井恭子さん(会津放射能情報センター)
駒崎ゆき子さん(郡山市議)
高畑宅二さん(平和と民主主義をめざす全国交歓会)
山本太郎さん(俳優)
井上利男さん(ふくしま集団疎開裁判の会 代表)
柳原敏夫さん(ふくしま集団疎開裁判弁護団)
全国のみなさん、3月11日からまもなく7か月、無残な姿を世界にさらす東京電力福島第一発電所の危険な状況はいまだに収束に向かうどころか、まったく予断を許さず、環境に放出された膨大な量の放射性物質による汚染の途方もない拡大が日ごとに明らかになりつつあるありさまです。
各種ヨウ素やセシウムの広域拡散に続いて、今ごろになってプルトニウムやストロンチウムの広域拡散のごく一端が公表されました。放射線による外部被曝に加え、空中に漂うチリの吸いこみ、飲み水や食べ物による内部被曝の深刻な実態も汚染地域住民の生活と健康に暗い影を投げかけています。
まるでブラックボックスのような食品流通機構などを通じて、内部被曝の危険は全国に広がりつつあるのではないでしょうか。行き場のない放射性汚泥やがれき、除去残土なども違法に運搬・投棄される恐れもあるはずです。
市民生活が底知れぬ危険にさらされている一方で、政・官・財・学・メディア一体となった安全キャンペーンが相変わらず繰りひろげられています。9月30日にはあろうことか、事故原発20キロ圏に隣接する福島県5市町村にまたがる避難準備区域が、破壊されたインフラの復旧もなされず、放射能除染も実施されないまま指定解除されました。これは、都市経済圏を形成する福島県中通り地方のチェルノブイリ事故「移住強制区域」「移住権利区域」に匹敵する放射能汚染地帯の住民を放置する棄民政策意志の表れといっても過言ではないでしょう。
その時、生命・健康を最も脅かされ、最も被害を蒙るのは放射能に対し感受性が高い胎児、乳幼児、そして子どもたちです。今すぐ健康障害が出ないとしても、未来に、少なからぬ確率で彼等に健康障害が発生するのは確実です。このような時、人権侵害を防止する使命を果すのが「人権の最後の砦」と言われる裁判所です。6月、郡山市の14名の子どもたちは、裁判所が原点に帰り「人権の最後の砦」としての使命を果すことを求め、福島地裁郡山支部に、郡山市を相手に年1ミリシーベルト以下の安全な場で教育を実施するよう求める裁判(「(通称)ふくしま集団疎開裁判」)を申し立てました。
時あたかも、この裁判の判断がまもなく下されようとしています。
この切迫した状況のなか、準備期間もじゅうぶんでないまま、わたしたちは下記のとおり郡山10月行動に打って出ることを決意しました。というのは、裁判所はいま、裁判の原点に帰り「人権の最後の砦」としての使命を果すのかどうかという試練の前に立っているからです。
もし、裁判所が勇気を奮って初心を貫いたなら、14人の子どもの命を守るだけではなく、福島県の子どもたちの命を守る判断となるでしょう。そして、この裁判所の勇気と初心を支えるのは、この疎開裁判の正しさを支持する全国、全世界の無数の皆さんの存在にほかなりません。
10月15日、疎開裁判の正しさを支持する皆さんの声を裁判所に届けて、多くの市民が「人権の最後の砦」である裁判所と共にあることを示そうではありませんか。この日、皆さん一人一人の参加と声が14人の子どもたちの裁判の行方を決めます。そして、皆さん一人一人の参加と声が福島県の子どもたちの行方も決めます。
どうか、全国のこころあるみなさんのご賛同、ご支援、ご参加をお願いいたします。
記
名称: 「ふくしまの子どもを守れ! 郡山デモ」
会場: JR郡山駅西口広場(JR郡山駅中央口前)
日時: 2011年10月15日(土) 13:00~15:00
アクセス:電車=>JR郡山駅中央口を出た目の前。
車=>郡山市役所駐車場 路線バスで「市役所」から郡山
駅下車(10~15分)。
ネット中継:USTREAM配信 IWJ Fukushima Ch1
・ のぼり、バナー、プラカード、ポスター、ゼッケンなどを用意して集合。
・ 音楽ライブ♪ メッセージ、宣言に思いを込めて、デモに・・・!
・ 小雨決行(大雨中止) 雨具、それに被ばく対策! 各自ご用意ください。
・ 子ども・妊産婦の参加は、申しわけありませんが、ご遠慮ください。
主催:「ふくしまの子どもを守れ! 郡山デモ」実行委員会
連絡先:080-3195-0229(黒田) 090-2608-7894(駒崎)
yuima21c@gmail.com(井上)
共催:ハイロアクション福島原発40年実行委員会
子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク
ふくしま集団疎開裁判の会
会津放射能情報センター
兵庫県南部大地震ボランティアセンター
はっぴーあいらんど☆ネットワーク
食政策センター ビジョン21
福島原発事故からいのちと食を守るネットワーク
こども東葛ネット
動的平衡基金
チェルノブイリ救援・中部
にいがた有機農業推進ネットワーク
食の安全と環境を考える会
協賛:脱原発福島ネットワーク
文責:井上利男・柳原敏夫
裁判は大詰め、裁判所に私たちの思いを伝えましょう!
JR郡山駅西口広場 10月15日(土)午後1時スタート
山本太郎さん、参加決定!
チラシ→ 「表裏2枚」
ネット中継→ USTREAM配信 IWJ Fukushima Ch1
ハイロアクション福島・武藤類子さんからの呼びかけ(動画:You Tube)
→ 10月15日郡山集会・デモへの参加
「ふくしま集団疎開裁判」弁護団(柳原敏夫)からの呼びかけ
→ (文)ひとりひとりのつぶやきを大きな声と力に (動画用)核戦争と「レイテ戦記」
◎各界からの呼びかけ
鎌田慧さん (ルポライター、さよなら原発1000万人アクション呼びかけ人 9・19「さようなら原発集会」)
矢ヶ﨑克馬さん (琉球大学名誉教授 内部被曝についての考察)
沢田昭二さん (名古屋大学名誉教授 IWJ岩上氏との対談)
松井英介さん (医師 岐阜環境医学研究所 所長 【FM797原発災害特別番組】岐阜環境医学研究所所長 松井英介先生に聞く)
安斎育郎さん (安斎科学・平和事務所 所長 【福島原発】『レベル7』は妥当か?安斎育郎さんに聞く)
生井兵治さん (筑波大学元教授・植物遺伝育種学 5/31ニュースの深層 伊藤洋一さんとの対談「内部被ばく」)
◎当日の発言者
武藤類子さん(ハイロアクション福島)
中手聖一さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 代表)
佐藤幸子さん(福島子どものいのちを守る会 代表)
橋本好弘さん(須賀川)
菅澤邦明さん(兵庫県南部大地震ボランティアセンター)
名取知衣子さん(放射能から子ども達を守ろうみさと 代表)
酒井恭子さん(会津放射能情報センター)
駒崎ゆき子さん(郡山市議)
高畑宅二さん(平和と民主主義をめざす全国交歓会)
山本太郎さん(俳優)
井上利男さん(ふくしま集団疎開裁判の会 代表)
柳原敏夫さん(ふくしま集団疎開裁判弁護団)
全国のみなさん、3月11日からまもなく7か月、無残な姿を世界にさらす東京電力福島第一発電所の危険な状況はいまだに収束に向かうどころか、まったく予断を許さず、環境に放出された膨大な量の放射性物質による汚染の途方もない拡大が日ごとに明らかになりつつあるありさまです。
各種ヨウ素やセシウムの広域拡散に続いて、今ごろになってプルトニウムやストロンチウムの広域拡散のごく一端が公表されました。放射線による外部被曝に加え、空中に漂うチリの吸いこみ、飲み水や食べ物による内部被曝の深刻な実態も汚染地域住民の生活と健康に暗い影を投げかけています。
まるでブラックボックスのような食品流通機構などを通じて、内部被曝の危険は全国に広がりつつあるのではないでしょうか。行き場のない放射性汚泥やがれき、除去残土なども違法に運搬・投棄される恐れもあるはずです。
市民生活が底知れぬ危険にさらされている一方で、政・官・財・学・メディア一体となった安全キャンペーンが相変わらず繰りひろげられています。9月30日にはあろうことか、事故原発20キロ圏に隣接する福島県5市町村にまたがる避難準備区域が、破壊されたインフラの復旧もなされず、放射能除染も実施されないまま指定解除されました。これは、都市経済圏を形成する福島県中通り地方のチェルノブイリ事故「移住強制区域」「移住権利区域」に匹敵する放射能汚染地帯の住民を放置する棄民政策意志の表れといっても過言ではないでしょう。
その時、生命・健康を最も脅かされ、最も被害を蒙るのは放射能に対し感受性が高い胎児、乳幼児、そして子どもたちです。今すぐ健康障害が出ないとしても、未来に、少なからぬ確率で彼等に健康障害が発生するのは確実です。このような時、人権侵害を防止する使命を果すのが「人権の最後の砦」と言われる裁判所です。6月、郡山市の14名の子どもたちは、裁判所が原点に帰り「人権の最後の砦」としての使命を果すことを求め、福島地裁郡山支部に、郡山市を相手に年1ミリシーベルト以下の安全な場で教育を実施するよう求める裁判(「(通称)ふくしま集団疎開裁判」)を申し立てました。
時あたかも、この裁判の判断がまもなく下されようとしています。
この切迫した状況のなか、準備期間もじゅうぶんでないまま、わたしたちは下記のとおり郡山10月行動に打って出ることを決意しました。というのは、裁判所はいま、裁判の原点に帰り「人権の最後の砦」としての使命を果すのかどうかという試練の前に立っているからです。
もし、裁判所が勇気を奮って初心を貫いたなら、14人の子どもの命を守るだけではなく、福島県の子どもたちの命を守る判断となるでしょう。そして、この裁判所の勇気と初心を支えるのは、この疎開裁判の正しさを支持する全国、全世界の無数の皆さんの存在にほかなりません。
10月15日、疎開裁判の正しさを支持する皆さんの声を裁判所に届けて、多くの市民が「人権の最後の砦」である裁判所と共にあることを示そうではありませんか。この日、皆さん一人一人の参加と声が14人の子どもたちの裁判の行方を決めます。そして、皆さん一人一人の参加と声が福島県の子どもたちの行方も決めます。
どうか、全国のこころあるみなさんのご賛同、ご支援、ご参加をお願いいたします。
記
名称: 「ふくしまの子どもを守れ! 郡山デモ」
会場: JR郡山駅西口広場(JR郡山駅中央口前)
日時: 2011年10月15日(土) 13:00~15:00
アクセス:電車=>JR郡山駅中央口を出た目の前。
車=>郡山市役所駐車場 路線バスで「市役所」から郡山
駅下車(10~15分)。
ネット中継:USTREAM配信 IWJ Fukushima Ch1
・ のぼり、バナー、プラカード、ポスター、ゼッケンなどを用意して集合。
・ 音楽ライブ♪ メッセージ、宣言に思いを込めて、デモに・・・!
・ 小雨決行(大雨中止) 雨具、それに被ばく対策! 各自ご用意ください。
・ 子ども・妊産婦の参加は、申しわけありませんが、ご遠慮ください。
主催:「ふくしまの子どもを守れ! 郡山デモ」実行委員会
連絡先:080-3195-0229(黒田) 090-2608-7894(駒崎)
yuima21c@gmail.com(井上)
共催:ハイロアクション福島原発40年実行委員会
子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク
ふくしま集団疎開裁判の会
会津放射能情報センター
兵庫県南部大地震ボランティアセンター
はっぴーあいらんど☆ネットワーク
食政策センター ビジョン21
福島原発事故からいのちと食を守るネットワーク
こども東葛ネット
動的平衡基金
チェルノブイリ救援・中部
にいがた有機農業推進ネットワーク
食の安全と環境を考える会
協賛:脱原発福島ネットワーク
文責:井上利男・柳原敏夫
バズビー博士支援基金 について
1、 バズビー博士支援基金発足の経過
本年9月9日に私たちは最終準備書面を裁判所に提出しました。その中で指摘した重要な主張の1つが、以下の通り、ストロンチウム90等による内部被ばくの危険性でした。
6月6日、原子力安全・保安院公表のデータ(13頁表5)によって、福島原発から大量のストロンチウムとプルトニウムの放出が判明した。
しかし、ストロンチウム等の汚染状況について、4月12日、文部科学省が福島県で3月に採取した土壌と葉物野菜からストロンチウム90等を検出したと発表したきり、それ以後(海や原子力発電所敷地内は除いて)福島県内について検出の情報はない。しかし、これは明らかにおかしい。通常、セシウムが検出される時その一定割合でストロンチウムが検出されるが、福島県でその後もセシウムは検出されているのにストロンチウムだけ検出されない筈はないからである。真実は、その後、福島県内で、きちんとストロンチウムの検査を実施していない可能性が高い。
その結果、福島県内の土壌と野菜にはストロンチウム90等で汚染されている可能性が極めて高く、3月11日以後も「地産地消」を変更せずに学校給食を実施した郡山市をはじめ福島県内の子供たちは、学校給食でストロンチウムで汚染されている野菜を食べ、摂取したストロンチウムによる内部被ばくの危険にさらされている可能性が高い。(最終準備書面15~18頁)
この問題を解明するためには、早急に福島県内におけるストロンチウム90等の汚染状況を検査により確認する必要があります。しかし、日本政府は終始一貫、この検査をやろうとしません。というのは、3月17日に国が示した暫定規制値では、「ヨウ素」、「セシウム」、「ウラン」並びに、「プルトニウム及び超ウラン元素」が規制の対象で、「ストロンチウム」は対象外とされているからです。しかし、主要な放射性物質による内部被ばくの危険度は、プルトニウム239>ストロンチウム90>セシウム137>ヨウ素131の順であることは放射線生物学の常識です。にもかかわらず、日本政府は、ヨウ素とセシウムしか検査・公表していないのです。
他方、本年7月に「ふくしま集団疎開裁判」支援のために緊急来日した欧州放射線リスク委員会(ECRR)の科学事務局長クリス・バズビー博士は、つとに、ストロンチウム、ウラン、プルトニウム等の放射性物質の検査の必要性を強調され、採取した自動車のエアフィルター、土壌、水のサンプルをイギリスに持ち帰りました。しかし、検査には多額の費用(約50万円)がかかるため、バズビー博士から検査費用の支援の要請がありました。
そこで、本年8月29日、バズビー博士の友人であり、本疎開裁判の協力者の一人でもある森田玄さんが、この検査費用の捻出のために窓口となる場を立ち上げました。これがバズビー博士支援基金です。この基金に集められた募金はそっくり、バズビー博士らが1992年に設立した環境NGO「グリーン・オーディット」 の口座に送金されています。
2、バズビー博士支援基金の現状
バズビー博士支援基金には、その後順調に、検査費用のための募金が集まり、森田さんの報告によれば9月20日現在で266,500円で、これらは「グリーン・オーディット」の口座に送金され、バズビー博士も確認済みです。
言うまでもなく、検査を実施した結果は、分かり次第、バズビー博士から報告を受けることになっています。
私たちも、疎開裁判の中で、福島県内におけるストロンチウム90等の汚染状況を証明したいと思い、いま、その検査結果を待ち望んでいるところです。
本年9月9日に私たちは最終準備書面を裁判所に提出しました。その中で指摘した重要な主張の1つが、以下の通り、ストロンチウム90等による内部被ばくの危険性でした。
6月6日、原子力安全・保安院公表のデータ(13頁表5)によって、福島原発から大量のストロンチウムとプルトニウムの放出が判明した。
しかし、ストロンチウム等の汚染状況について、4月12日、文部科学省が福島県で3月に採取した土壌と葉物野菜からストロンチウム90等を検出したと発表したきり、それ以後(海や原子力発電所敷地内は除いて)福島県内について検出の情報はない。しかし、これは明らかにおかしい。通常、セシウムが検出される時その一定割合でストロンチウムが検出されるが、福島県でその後もセシウムは検出されているのにストロンチウムだけ検出されない筈はないからである。真実は、その後、福島県内で、きちんとストロンチウムの検査を実施していない可能性が高い。
その結果、福島県内の土壌と野菜にはストロンチウム90等で汚染されている可能性が極めて高く、3月11日以後も「地産地消」を変更せずに学校給食を実施した郡山市をはじめ福島県内の子供たちは、学校給食でストロンチウムで汚染されている野菜を食べ、摂取したストロンチウムによる内部被ばくの危険にさらされている可能性が高い。(最終準備書面15~18頁)
この問題を解明するためには、早急に福島県内におけるストロンチウム90等の汚染状況を検査により確認する必要があります。しかし、日本政府は終始一貫、この検査をやろうとしません。というのは、3月17日に国が示した暫定規制値では、「ヨウ素」、「セシウム」、「ウラン」並びに、「プルトニウム及び超ウラン元素」が規制の対象で、「ストロンチウム」は対象外とされているからです。しかし、主要な放射性物質による内部被ばくの危険度は、プルトニウム239>ストロンチウム90>セシウム137>ヨウ素131の順であることは放射線生物学の常識です。にもかかわらず、日本政府は、ヨウ素とセシウムしか検査・公表していないのです。
他方、本年7月に「ふくしま集団疎開裁判」支援のために緊急来日した欧州放射線リスク委員会(ECRR)の科学事務局長クリス・バズビー博士は、つとに、ストロンチウム、ウラン、プルトニウム等の放射性物質の検査の必要性を強調され、採取した自動車のエアフィルター、土壌、水のサンプルをイギリスに持ち帰りました。しかし、検査には多額の費用(約50万円)がかかるため、バズビー博士から検査費用の支援の要請がありました。
そこで、本年8月29日、バズビー博士の友人であり、本疎開裁判の協力者の一人でもある森田玄さんが、この検査費用の捻出のために窓口となる場を立ち上げました。これがバズビー博士支援基金です。この基金に集められた募金はそっくり、バズビー博士らが1992年に設立した環境NGO「グリーン・オーディット」 の口座に送金されています。
2、バズビー博士支援基金の現状
バズビー博士支援基金には、その後順調に、検査費用のための募金が集まり、森田さんの報告によれば9月20日現在で266,500円で、これらは「グリーン・オーディット」の口座に送金され、バズビー博士も確認済みです。
言うまでもなく、検査を実施した結果は、分かり次第、バズビー博士から報告を受けることになっています。
私たちも、疎開裁判の中で、福島県内におけるストロンチウム90等の汚染状況を証明したいと思い、いま、その検査結果を待ち望んでいるところです。