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2012年2月20日月曜日

2.26世界市民法廷の予告編1:子供たちの倫理「僕たちが遊んで原発をこわしたんだろうか」

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世界市民法廷では、市民の目線・コモンセンスで、ふくしま集団疎開裁判を考え、昨年12月16日に下された裁判所の判断(決定)を問い直します。

以下は、「裸の王様をわらう」子どもの目線・コモンセンスで、裁判所の判断を問い直したいと思った予告編その1です。

裁判所は、次のように判断しました。
(1)、放射能が100ミリシーベルト以下なら、被ばくした子供たちの生命・身体に障害が発生するかどうか、これを裏付ける証拠を、原告の子供たちが提出していない。
(2)、だから、原告の子供たちの生命・身体が危険にさらされているとは言えない。
(3)、だから、原告の申立は却下する。
決定19~20頁)。

でも、裁判所は、
放射能が100ミリシーベルト以下のとき被ばくした子供たちの生命・身体は安全だ、
とも言っていません。つまり、裁判所は、
放射能が100ミリシーベルト以下のとき被ばくした子供たちの生命・身体に障害が発生するかどうかは、分からない(灰色だ)、
と言っているのです。

ふくしまの多くの子供たちは、漠然とにせよ、100ミリシーベルト以下のときでも被ばくしたら、生命・身体に障害が発生するか可能性はかなり高い、と不安に感じています。だから、外出時にマスクをしたり、屋外の活動を控えています。

でも、仮に百歩譲って、
100ミリシーベルト以下のとき被ばくした子供たちの生命・身体に障害が発生するかどうかは、分からない(灰色だ)、
としても、重要なことは、
灰色のとき、それが危険(黒)だという証明を、ふくしまの子供たちの側で証明できない限り、危険(黒)だと考えて対策を撮ることはしない、と裁判所が判断したことです。

それって、倫理的に、根本的におかしくない?

僕たち子どもの中には、ひょっこりひょうたん島の「博士」のような秀才もいないわけではないけれど、彼ですら科学や放射能の専門家ではありません。また、僕たちの親だって、普通の市民です。放射能の科学技術に通じている親なんていません。そんな僕たち子供たちや親たちが、どうして、放射能の専門家でも不可能に近い、難しい証明をしなくてはいけないんでしょうか。その証明ができない限り、僕たちが求めている避難の救済は認められないことになるんでしょうか。

僕たち子どもたちにも倫理はあります。
もし、僕たちがふざけて遊んでいる最中にまちがって原発をこわしたんなら、それでもって被ばくしたときには僕たちにも責任があります。
だから、避難の申立をするとき、「100ミリシーベルト以下で危険だという証明をあなたたちでしなさい」と言われたらそれは納得します。

でも、僕たちが遊んで原発をこわしたんじゃない。
僕たちはまるっきりの被害者です。
どうして、まるで僕たちが原発をこわした加害者であるかのように、僕たち子供たちに、こんな困難な証明を押し付けるんでしょうか。
そして、どうして、僕たち子供たちを安全を環境で教育する義務を負っている大人たちが「100ミリシーベルト以下でも安全である」という証明をしないで、のうのうとしていられるのでしょうか。

子どもの倫理に照らして、僕たちはこの裁判所の判断にどうしても納得できない。

もし子どもの倫理を持った裁判官なら、こんな裁きをしたでしょうか?

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