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2012年3月11日日曜日

3.17世界市民法廷(郡山):閉会のことば          武藤 類子

あなたの評決が子どもたちを救います。まだの方は今すぐ-->こちらから


郡山市の市街地に、ある日大きな屋内遊技場ができました。
窓ガラス越しに眺めると、中にはジャングルジムやブランコ、砂場などのたくさんの遊具が見えました。
車に乗って連れて来られた子どもたちは、建物の中で元気に楽しげに遊んでいました。
でもそこには彼らの肌を輝かせる太陽の光も
汗を乾かしてくれるさわやかな風も
小鳥の鳴き声も
拾って遊ぶドングリや落ち葉もありません。
こんなSFのような世界が、ここ郡山には出現してしまったのです。
この「集団疎開裁判」は、子どもたちがあたりまえの子どもの暮らしを、自分たちの未来をうばわれたくないと、生存権を訴えた権利宣言なのです。
それを守っていくのが私たち大人の果たすべき責任です。
地球に生きるどんな生き物も、親や群れの大人たちは幼い子どもを守ろうとします。
しかし今、この人間社会は、いわばあらゆる権利の外に置かれている子どもたちを守ろうとはしていないのです。
「法」とは何でしょうか?それは本来市民が、あらゆる脅威や権力に侵害されることなく、安全に、自由に生きることができるように決めてきたものではないのでしょうか。
裁判所には「法」の原点に立ち戻ってほしいと思います。命の側に立ってほしいと心から願います。
そして私たちは自らの手で生きる権利を守り、手と手を重ねてしっかりとつながりあって、この途方もない困難に立ち向かっていきましょう。
武藤 類子

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