脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)の基本情報

2013年10月5日土曜日

【紹介】「県民健康管理調査」は誰のためのものかを明らかにした、オールジャパン必読の書「県民健康管理調査の闇」

 先月20日、1冊の新書が出版され、またたくまにベストセラーの勢いになりました(アマゾンのランキングで、「核・原発問題」で第1位、「 岩波新書」で第2位。10月5日現在)。それが

   「県民健康管理調査の闇」(日野 行介 著)

3.11原発事故以来、事故そのものと被害について、政府がしてきた政策は、要約すれば、武藤類子さんが指摘した(「福島からあなたへ」42頁)次の3つです。
「情報を隠すこと」「事故を小さく見せること」「様々な基準値を上げること」
  
放射能による健康被害もその通りです。ただし、その主役が政府から、山下俊一氏が送り込まれた福島県に移動しました。 それが福島県の県民健康管理調査です。
この間、福島原発事故の闇を見つめてきた者なら誰もが、 県民健康管理調査のいかがわしさを指摘してきました。以下、そうした人たちから、この本へのメッセージです。

 井戸川克隆元双葉町長のメッセージ
先月28日、都内で開かれた「福島の"いま"を知る9 28集会」で発言した元双葉町長の井戸川さん、福島県が果した犯罪的な役割を知るために、是非、この本「県民健康管理調査の闇」を読んで欲しいと手に取って訴えました(以下の動画)。

ほかならぬこの闇は、私たちと子どもたちの命がかかっているからです。

           福島の"いま"を知る9.28集会


  武本泰さんのメッセージ
 以下は、この本の「7 改ざんされた議事録」(105頁以下)にも登場する、また疎開裁判で、福島の隠された現実を何度も報告した(報告書 報告書()  報告書(3) その添付資料 報告書(4) その添付資料)郡山在住の武本泰さんの書評です。

 武本さんは、福島県民必読の書と指摘しましたが、福島の問題は日本と世界の最重要問題である以上、オールジャパン必読、翻訳して全世界で必読の書です。

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 福島原発事故では、「知る権利」の重要性について、改めて認識させられた。
すなわち、事故直後から、情報の透明化や説明責任について、福島県・福島医大は消極的な対応であったため、県民の不信感は募る一方であった。
 そのような中で、住民の健康への影響を調べるはずの県民健康管理調査の裏側で、福島県・福島医大は、秘密裏に会議を繰り返し、事前に調査結果に対する評価をすりあわせ、議事録までも改ざんした。
 本書では、その全貌について平易に解説し、この「知る権利」の侵害そのものが、正に県民の「健康」までも侵害しかねない実態であることを明らかにした一冊だ。
 そのような意味でも最大の被害当事者である福島県民必読の書である。

                                                 (武本泰)

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