福島原発事故は様々なものの正体を暴き出しました。その最たるものが日本政府の本質でした。原発事故のおかげで、日本政府は我々市民の切実な声を無視するのだ、日本政府は目に見えない独裁国家なのだということを、マインドコントロールから目が覚めた私たちは、思い知らされました。
その結果、原発事故と事故の加害責任を負う独裁制の日本政府のおかげで、「子どもを守れ」という私たちの声にもかかわらず、多くの人々の「命と平和」が脅かされています。
その困難をどうやって克服したらよいのか。
その解決のお手本がお隣りの韓国にあります。チェルノブイリ事故の翌年、1987年6月に起きた民主化の実現です。
このとき、韓国は民主化を求める国内の市民運動と、ソウルオリンピックを翌年に控えた世界の世論の声が韓国の独裁制を退場に追い込みました。国内と世界の市民運動がつながってこそ大きな力になる輝かしいお手本でした。
原発事故は国境なき過酷人災です。その意味で、福島原発事故は世界中の人々にとっても我が身の事故です。日本政府の「原発事故を限りなく小さく見せる」政策のもとに、被ばくした人々の「命と平和」が脅かされるとき、それは全世界の市民にとって「命と平和」が脅かされることです。
私たちは、日本と世界の市民が手を取り合って、日本政府の独裁制をやめさせ、日本政府の「原発事故を限りなく小さく見せる」政策をやめさせ、日本と世界中の市民の「命と平和」を守る必要があります。
その取り組みの1つが、来年3月23日から、世界最大の世界市民運動である世界社会フォーラム(※)が主催して、日本で始まります。
->「核と被ばくをなくす 世界社会フォーラム2016」
今、困難に直面している皆さんこそ、日本と世界の市民を結ぶこの取り組みに注目して下さい。
そして、一緒に参加して、 日本と世界中の市民がつながり、日本と世界中の市民の力で、人々の、とりわけ今も被ばくの危険の中にさらされている子どもたちの「命と平和」を守ろうではありませんか。
以下、
11月7日、デモに参加した、世界社会フォーラムのスタッフの長瀬さんのスピーチです。
(※)ふくしま集団疎開裁判を当初から一貫して支持してきたチョムスキーも、世界社会フォーラムを応援しています
2003年の世界社会フォーラムで話すノーム・チョムスキー
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