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2016年8月15日月曜日

報告:世界社会フォーラム2016inモントリオールで 避難の権利の人権宣言の表明と賛同の署名をスタート

かつて、魯迅は道について、こう言いました。

 「‥‥思うに、希望とは、もともとあるものだとも言えぬし、ないものだともいえない。それは地上の道のようなものである。
もともと地上には、道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」(「故郷」(竹内好訳・ちくま文庫「魯迅文集1」)
だとしたら、 世界社会フォーラムとは人々が道を創る場所です。フォーラムで人々は、思い思いの人権宣言を表明し、他の人々に知らせ、賛同を得ようとするからです(まもなく紹介します)。人権宣言とは虐げられた人々の怒りの叫びであり、虐げられた人々の希望の叫びです。人々は最初の叫びをここであげる。そして、ここからスタートする。そして、市民が創造した人権に賛同し、支持する人が多くなったとき、それは正式の人権になる。

他方、魯迅は道について、こうも言っています。
そして、道とは、「いかなる暗黒が思想の流れをせきとめようとも、いかなる悲惨が社会に襲いかかろうとも、いかなる罪悪が人道をけがそうとも、完全を求めてやまない人類の潜在力は、それらの障害物を踏みこえて前進せずにはいない。‥‥
道とは何か。それは、道のなかったところに踏み作られたものだ。いばらばかりのところに開拓してできたもの」です。(「随感録」(竹内好訳・ちくま文庫「魯迅文集3」)
 もともと道とは「道のなかったところに踏み作られたもの」で、いばらの道だとしたら、人権も同様かもしれない。しかし、人権を求めてやまない人々の願望の力は、いかなる暗黒が思想の流れをせきとめようとも、いかなる悲惨が社会に襲いかかろうとも、いかなる罪悪が人道をけがそうとも、完全を求めてやまない人類の潜在力であって、それらの障害物を踏みこえて前進せずにはいないものである。
この確信を抱いた人たちが世界社会フォーラムに集まる。そこで彼らは、道=人権を創ろうと人権宣言を表明し、賛同者を増やそうとする。だから、世界社会フォーラムとは人権を孵化するインキュベーター(孵卵器)だ。

私たちも、放射能災害から命と健康と生活を守る人権である避難の権利を正式な人権として確立するための最初の一歩を、 世界社会フォーラムで踏み出すことが相応しいと考え、人権宣言を表明し、フォーラム参加者に知らせ、賛同を得ようとしたのです。

だから、これは最初の、しかもとても重要な一歩です。
そして、ゴールを切るまで歩み続けて、道を創るものです。
あなたも、この道を創るプロジェクトに参加しませんか。

 以下の宣言文(英語版)の日本語版は次の通りです。

 
クリックで拡大
  
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カナダ・モントリオールの柳原さんから「現地のみなさんの協力の元に、避難の権利の宣言文(英語版)を作成し、署名をしてもらった」との報告が来ました。

以下、柳原さんからの報告です。


現地で、避難の権利を宣言する宣言文を作成し、世界社会フォーラムに世界中から参加した市民の人たちに見せて説明し、賛同して貰えるなら署名して欲しいと訴えました。数日間の短期間でしたが、世界中の人たちから署名を貰いました。
シコさんもこの宣言文を読み、最終日の世界社会フォーラムの運営会議でこれを取り上げ、署名を集めて、私たちに送ると約束してくれました。
この写真は避難の権利の宣言文です。




こちらは、署名してくれた世界中の人たちのサインです。

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以上フォーラム参加を終えて、出発前に送られた記事です。

9月3日(土) 渋谷光塾にて 午後6時半 開場 の
「世界社会フォーラム参加報告会」にぜひ、ご来場ください。
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2016/08/2016-in-93.html


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