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2019年11月15日金曜日

第22回子ども脱被ばく裁判 国・県の質問に怒りの声

2019年11月13日、福島地裁にて、第22回子ども脱被ばく裁判がひらかれ、法廷での原告本人尋問が行われました。

福島地裁前でのアピール

法廷での原告本人尋問・・・・ 子ども達の病い、母としての苦しみは涙なしでは聞くことが出来ませんでした。

 それに対しての国と県からの呆れかえる質問は聞くに堪えるものではなく、傍聴席からは堪えきれない怒りの声があがりました。



裁判後報告会の動画をごらんください。

証人反対尋問・郷地秀夫医師(東神戸診所所長)の話(途中から)

・原告尋問本人からの感想つづき
・弁護団弁護士から今日の裁判の感想、コメント

弁護団弁護士さんからの意見、感想

会場から意見交換

参加者からの報告です。

★宮口高枝さん


第22回子供脱被ばく裁判お疲れさまでした。
今回の傍聴人数は64人で傍聴席が約4年ぶりくらいに満席になりました!

はじめは門前払い判決になるのではないかと気をもんだ時期もありました。
裁判傍聴は当初、東京からバスを仕立てて参加していました。


その当時は傍聴者が多く集まり傍聴券は抽選でした。

その後、傍聴席に少しずつ空席が目立つようになったと記憶します。
それ以来、弁護団のご苦労と、公正な裁判を求める署名活動、

裁判傍聴後、毎回記者会見や裁判前の集会など地道に続けてきた結果、
証人尋問までこぎつけました!
凄いことです。

原告への尋問は避けて通れないこととは言え、聞いている方もつらくなる時間でした。
原告Aさんへの被告尋問は、嫌がらせのような尋問が続いたにもかかわらず、
本当に耐えながらの陳述に胸が熱くなりました。
子供に対する強い信念と自分自身に対する強靭な精神がなければ
耐えられない状況だったと思います。
被告代理人は、しつっこく、平成何年何月かと問い、原告のAさんが病気の影響下で、

記憶をたどり寄せているだろうと思われる状況の中、精神的苦痛を強いられているのは
目に見えていました。
「解らないことは解らない」と言えばいいんですよと裁判長が話しかけた時は、
傍聴席の私でさえほっとしました。
原告のAさんの背中が以前に比べ小さく、少し細身になっているのを感じて
後ろから抱きしめたい気持ちが沸き上がりました。
反対尋問が終了して椅子から立ち上がり、杖を頼りに一歩一歩震えながらも
懸命に歩き始めた後ろ姿は意志の強さを感じました。

過酷な証人尋問で陳述して下さり感謝です。
次回はもっともっと注目度が上がり、きっと傍聴席は抽選になるくらいの人々が
あつまることでしょう。
今後、鈴木真一氏や、3月4日の山下俊一氏の証人尋問まで、1回ごとに参加者が増えて、傍聴券が抽選になるくらい参加者が多くなること、
それが、裁判勝利への試金石なのだとつくづく感じました。


★冨塚元夫さん
朝早くから、一日がかりでお疲れ様でした。
私は久しぶりに5時半に起きて、参加しました。
この裁判だから朝早くても参加しますが、他のことではこんなに早起きはできません。
福島駅からタクシーで裁判所前についた時、すでに大勢の人が集まっていたので、
少し驚きました。関西から来る人は前日から泊りがけで来たのかと思いました。

前回は仕事のため参加できませんでしたが、「子供脱被ばく裁判の会 道しるべ 号外」
で前回の証人尋問の内容を知りました。
郷地秀夫医師と河野益近さんのお二人が、福島原発事故によって放出された放射性セシウムの
大部分が不溶性微粒子として大地に降り注ぎ、野山や田畑に残っていること、
今でもそれを体内に取り込む危険があること、などが証言されたことは非常に大きな意義のあることと思います。
他の裁判では不溶性微粒子のことについて、このように詳しい証言はされていないと思います。

国側・福島県側の弁護士は、「空間線量が下がったのだからもはや避難する理由がない」
と主張しますが、空間線量の測定が出鱈目に加えて、外部被曝しか問題にしないという
間違いに対し、深刻な土壌汚染が残っており、内部被ばくの危険性から帰還できない
という原告の主張の強力な裏付けになると思います。

「鼻血が出るはずがない」などと事実をみない主張を平気でおこなう無知な
人に対する反論にもなると思います。
この日の原告のSさんのお子さん(特に次男)も原発事故後連日の鼻血で痩せるほどでした。
お母さんの心配はいかほどだったか、十分に想像するのはできないかもしれません。
二人の子供を避難させることがどんなに難しかったか、短期間の避難しかできずまた福島に
帰らざるを得なかったときの悔しさはいかほどだったか、本当に大変だったと思います。

福島県の代理人は、Sさんに対し、空間線量の数値を知っているかとか、事故直後
県のアドヴァイザー山下俊一さんの話を聞いたか、彼はなんと話していたかとか質問しましたが、
Sさんの答えは「間接的にしか聞いていないが、にこにこ笑っていれば放射能は来ないと言っていたそうだ」
でしたので、県の弁護士は「もっと全体的に話を理解しないとだめだ」というように
Sさんを批判していました。彼にとってはあの犯罪人・子供の敵が大先生のようです。
原子力村の手先、山下俊一の尋問が楽しみです。
さらにこれから県立医大の鈴木眞一医師の証人尋問も予定されており、他の裁判ではできない
ことが実現するので楽しみです。
裁判所前のアピール

裁判所前で訴える原告代表今野さん

報告集会







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