脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)の基本情報

2023年2月17日金曜日

20230212 子ども脱被ばく裁判判決前集会 「隠れキニシタン」上映と裁判の意義、福島の今を語る 「福島の人たちは、厳しい状況の中で、声を上げ続ける、凄い。」

以下の動画を、第1部、第2部の各ゲストごとに動画を紹介した記事は->こちらです。


 



2023年2月12日

田町のリーブラホールにて、

脱被ばく実現ネット・劣化ウラン廃絶みなとネットワーク共催で

子ども脱被ばく裁判判決前集会

 「隠れキニシタン」上映と裁判の意義、福島の今を語る避難者による詩の朗読や歌、パネルディスカッションなどが行われました。

約60名程の参加で、原発事故から12年経って、「放射能の恐怖」を語る事が許されない福島の重い現実に直面し、また、それに立ち向かう方達のお話に感動し、集会後は沢山の参加者の感想が寄せられました。

*動画をご覧ください。



keitarouさん、動画配信ありがとうございます!

*以下はボランティアの松岡さんの動画です。音声が聞きにくいところがありますので調整してご覧ください。



感想です。(動画撮影の松岡さんより)

とても重たい集会でした。

映画「かくれキニシタン」(監督・関久雄)-2020年コロナ禍で、全国の保養がほとんど閉鎖された中で、佐渡へっついの家の記録。

柳原弁護士の「子ども脱被ばく裁判の最新情報とその意義」のお話、

311原発事故を福島で遭遇した3人、星ひかりさんの詩の朗読・歌(伴奏・田中さん)、朗読され詩、澄んだ声で歌われた歌、棄民にされた憤怒、悔しさ、困難、そして連帯、希望、12年間の苦しみの中からあふれ出た熱い言葉だった。

関久雄さんの歌・詩の朗読、関ワールドに引きつけられました。「祟り神」強烈だった。

橋本さんの語り。「4月末、大阪に避難していて、家族3人で歩いていると連れ合いのケータイが鳴った。『学校が始まります』『エッ…どうして』担任は答えた『上から言われたことですから…』それ以上、何も学校再開の理由を語らなかった。家族は娘の希望で福島に戻った。5月山下俊一講演会に行った。会場の空気は異常だった、威圧的で質問、異議を言わせない雰囲気。そこで山下氏が言い放った言葉「みなさんは、国に従う義務がある」6月集落で恒例の道端の草刈りがあった。あまりのことに役場に電話すると「それが何ですか」と全く受け付けなかった。7PTA総会で、学校も、親も放射能には一切触れず、シーンと沈黙が続いた。一家は、東京に移転し、更に松本に転居。三春で三十数年続けた鍼灸院を閉鎖した。老いた両親は福島にいて、兄弟に負担をかけている。いろいろ心が重たくなるのです。」

関さんが語った。「大阪の何とかというロックミュージシャングループが大型バス5台を連ねて、1週間、各地の避難所を回り呼びかけた『今すぐ、逃げましょう。』応じた人は5人でした。そうでしょう、逃げたとしても、見知らぬ土地で、どうやって暮らしていく? 逃げられません。避難所にいれば、弁当が配られるし…友人が山下氏の講演を聞いてきて『放射能心配しなくていいんだって』バカヤローとケンカになったが、みんな信じたかった。公務員の長男の決断、当初は気持ちが揺れたが、しばらくして『逃げちゃダメ』と描いたTシャツを着るようになった、復興派になった話。

柳原さん弁護士の司会で、登壇者の皆さんのパネルディスカッション、「311直後、13年目になりますが、どのように過ごされましたか」と問いに、一人一人の言葉が心にささった。

3人は口々に語った「事故が起きたら、情報は隠蔽され、後になって『実はメルトダウンしてました』、無用な被ばくさせられた、その上、被ばくを我慢しろ、保養したいと言えば「風評加害者」のバッシング。でも、ここで、黙ってはいたら、ますますバッシングは強まる。だから、声を上げ続けよう。自分の足元で、自分のできる方法で・・・と呼びかけた。

 

311子ども甲状腺ガンの若い原告が語った言葉。甲状腺がんと診断されて誰にも言えなかった。もし言ったら周囲から差別される怖さ、原発事故後の被ばくのせい?と疑問を口にしたら、風評加害者とバッシングされる怖さ。―—これって、戦前の社会、モノがいえない、何か時局に反することを言えば捕まる怖さ、ファシズム社会。潤沢な復興予算で国・県の政策、経済復興路線、利権がからんで、マジョリティは順応して、個々人が疑問や異議を口にすれば周囲から叩かれる、自由にモノを言えない閉そく感、これって、明日の日本社会、福島は現実化している。

福島の人たちは、厳しい状況の中で、声を上げ続ける、凄い。――軍事大国化を目指す動きの中で、「新しい戦前」を阻止するために、私たち民衆が立ち上がり声を上げなくてはと背中を押されました。


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今日は「2023.2.12『子ども脱被ばく裁判』判決前集会」で港区のリーブラホールに行って来た。

体力がないので山手線の池袋から見て向こう側にはあまり行きたくないのだが知人のOさんの「脱被ばく実現ネット」が主催と聞いて頑張って田町の駅まで行って来た。

国と福島県を訴えた「親子裁判」は一審で知事以下5人の証人申請をしたのにことごとく却下されてしまって敗訴。今は仙台高裁に掛かっているのだが

高裁も一審と同じようにならないようにということで判決前集会を開いたもの。

司法・立法・行政の三権分立なんて高校のときに学んだように思うけど、この国では司法は行政の下にあるため判決はゴクゴク例外を除いていつも行政の喜ぶようなものばかり。

3月27日に高裁の判決があるそうだけど、そんなことにならないように祈るばかり。 (杉野)

 

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今日は脱被ばく実現ネットの「子ども被ばく裁判」判決前集会に参加した😁

福島県民が被ばくの声をあげられないでいる、福島県で被ばくを問題にすると、風評加害者と攻撃されるらしい。

だから被ばく問題は東京から声をあげよう❗(稲井)

 

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昨日は生活展のパネル作成準備があるから、映画だけ観たら帰ろうと

思っていたのですが、最後まで夢中でお話を聞かせてもらいました。

パネルディスカッションでも、お一人おひとり肩をはらずに活動されて

いることを話してくださり、自分に振り返って考えさせられる事が

多々ありました。柳原弁護士さんのお話を数年前にリブラホールで

聞いた時は、年齢はわかりませんが正義感に燃えてバリバリ活動

される方だと。今回、パネラーの方々の出会いを「宝だ」と感極まって

話されている様子は、意外だったと同時にもらい泣きしてしまいました。

皆さん、本当に素晴らしい活動をされていて、エネルギーをもらって

帰りました。ありがとうございました。


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参加者の感想です。

(Kさん)

12日のアクション、当日は滞りなく進行することを考えてしんみりとしてもいられませんでしたが、終わったあとから、じわっといろんな思いが湧いてきました。
福島は、私たち人間の、過去であり、現在であり、未来なのだ、と改めて実感した次第です。
自分も含め人間を、問いながら、これからも頑張っていきたいと思います。

(Mさん)

子ども脱被ばく裁判の原告の橋本俊彦さんは、
福島原発爆発事故後を振り返りながら、
原告の秘めた思いを語りました。
詩の朗読と歌は、関久雄さん、星ひかるさんの2人。
避難生活の中での複雑な思いを感性豊かに、
素朴な声と詩で語り、歌いました。
会場の空気は時に緊張し、時に思いをはせるような
ホッとした空気が漂いました。
パネルデスカッションで、光前弁護団長は、
世界的における日本の人権状況は最悪だ。
世界は2015年以降のSDGs思想の人権意識が主流で
それを推し進める高い人権意識が育つ社会が普遍化し、
世界の流れはそれが主流。
日本は今だ人権後進国。嘘にまみれた社会の中で、
各々各自が声をあげなくなったら、
主権が脅かされる国の仲間入りだ。
世界の60%は人権後進国、日本も市民が声をあげなくなったら、
あっという間に仲間入り。
子ども脱被ばく裁判の判決は、主権の尊重の節目の裁判。
熱く語り、檄を飛ばした。
私たちも、ますます権力者に無関心でいてはいけないと心に刻んだ。













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