脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)の基本情報

2017年9月28日木曜日

【勉強会】脅かされる子供たちの生命・健康・未来~チェルノブイリから学ぶべきこと

講師:白石草さん (OurPlanet-TV)

場所:スペースたんぽぽ        
  日時:2017.9.25             
告知内容 => ここから       

 冒頭で「チェルノブイリで取材したことを前半に、後半に福島で取材していることをお話します」と述べられて白石さんの講演が始まった。

 前半の説明で、チェルノブイリでは色々な病気が原発事故の影響として認められており、更にキエフ市(ウクライナの首都)のような汚染地域として認められていない所でも、給食の無償提供(1年生~4年生)や病気になれば認定がもらえる制度があると報告があった。
 更に、説明に使われたビデオではウクライナは戦争の影響で財政が厳しい状況だが、それでも子どもの保養に対する支出は減額していない、また、子どもの健康は最優先課題の一つと考えているとの表明が対応者からあった。
 【筆者コメント】この一連のウクライナの方針を聞いて思うのは、我が国の方針とのギャップであり、我が国は平家物語の「驕(おご)れる者久しからず ただ春の夜の夢の如し」の驕れる指導者の集まりと思わざるを得なかった。

 後半の「福島での取材」では、何が起きているのか大変分かりにくい状況にあるが、唯一分かるのは福島県民健康調査の小児甲状腺ガン報告であるとした。
 しかし、これに関しても、国際ガン研究機関(IARC)により日本主導で来年春に開催する会議が「原発事故後、甲状腺検査をすると不要に過剰診断がおこり、子供達の人権が侵害されるので止めた方が良い」との答申を出すと考えれれている。これにより、検査の縮小や中止に至る可能性があると白石さんは指摘している。
 【筆者コメント】原子力マフィアにより、当面の利益、当面の体裁確保のために、将来の日本を支える子どもを犠牲にするとんでもない東大話法が展開されようとしている。

 更に、190人の小児甲状腺ガンの手術をした人たちの術後の状況報告がなされていないことを白石さんは指摘し、甲状腺ガンの転移(遠隔転移)の治療として行うアイソトープ治療の説明に及んだ。
  【筆者コメント】このアイソトープ治療は原発事故で多量の放射線を浴びた上で、更に人為的に放射性ヨウ素を飲まされ、再び大量被ばくをする治療だ。これは甲状腺がヨウ素を集める性質持つことを利用した治療であるが、ガン化した甲状腺細胞は本当にヨウ素を集める性質を維持しているのだろうか?との疑問がある。更に、転移したガンが選択的に放射性ヨウ素を集める性質があるのならば、少量の放射性ヨウ素の服用でよいのではないかとの疑問もある。
それにもかかわらず、患者さんを隔離しなければならないほどの多量の放射性ヨウ素を服用させのでは例えガンの転移が押さえられたとしても、被ばくが身体に与える影響は計り知れない。
 近年、詭弁や嘘が横行する世界を見せつけられて筆者は根性が曲がってしまったのかもしれないが、この治療は単に身体全体を被ばくさせ、ガン細胞を減らす野蛮な治療なのではないかと疑問があり、更にこれは放射性ヨウ素の服用が身体に及ぼす影響を調べる人体実験ではないのかと疑問を持ってしまう。
 その大量実験設備として「ふくしま国際科学医療センター」が福島県立医大に新設されたのではないかと疑念を個人的に持っている。
 この疑念が正しければ、まさに悪名高き「満州第七三一部隊」の福島版だと心配している。


  --当日のビデオは以下です--

 (No.1)脅かされる子供たちの生命・健康・未来~チェルノブイリから学ぶべきこと
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(No.2)脅かされる子供たちの生命・健康・未来~チェルノブイリから学ぶべきこと
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(質疑応答) 脅かされる子供たちの生命・健康・未来~チェルノブイリから学ぶべきこと
 (カメラ操作ミスがあり、最初の方の質問と白石さんの回答の一部が録画できませんでした。申し訳ありません。)
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 --当日の配布資料は以下からダウンロードください-- 
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