脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)の基本情報

2023年8月8日火曜日

20230731 子ども脱被ばく裁判 控訴審 最終弁論で原告代表の今野さん、渾身の意見陳述行う! 

★子ども脱被ばく裁判控訴審★  仙台高等裁判所
   無用な被ばくを強いた 
      国と福島県の責任を問う


7.31 子ども脱被ばく裁判控訴審の応援に参加しました。
結審になるかも知れないと遠方からの原告さん達の参加もあり、
一緒にきた久しぶりに会う子どもさん達の成長ぶりに本当に驚きました。
それだけ長い裁判ということですね。
弁護団はすべてやり尽くした。この裁判は勝つべき裁判だと。
司法は子ども達を救う気があるのか問われている。

ついに判決は12月18日 (月)  15時。
子ども達を見捨てる非情な判決はもう聞きたくはありません。

その時まで 私達支援者達は原告の皆さん、弁護団と共に裁判官に可能な限りの訴え
をして
皆が笑顔で喜びあえる判決を勝ち取りたいと思います。



子ども脱被ばく裁判の会 共同代表 水戸喜世子さんのフェイスブックより

昨日7/31は「子ども脱ひばく裁判」仙台高裁・最終弁論がありました
 正式なご報告は「道しるべ」をお待ちください。
口頭弁論最終日とあって、この日は、傍聴者も格別でした
 嬉しかったのは、一家の大黒柱を失ったあと、未だ心の傷が癒えない母娘の原告さんが、朝6:00に家を出て、仙台まで傍聴に駆けつけられました。この後、心療内科に向かいます、という言葉が重く残りました。
 お子さん連れで参加された原告Hさん一家は子ども裁判のシンボル的存在。娘さんの成長ぶりに目を見張りました。裁判も8年目、当然と言えば当然ですね。
ひだんれんからも。激務の中を連帯に感謝です
 関西への避難者Kさんも、我が事として、仙台まで駆けつけてくださいました。
 いつものことながら、東京からの支援者の皆さん、裁判準備を取り仕切ってくださった仙台の友人の皆さん、本当にありがとうございました
 報告集会の最後に、参加くださった皆さんに、お礼のご挨拶をさせていただきました。何人かの方から、文字にしてほしい、と要請がありました。老人の歯切れの悪い発音は聞き取りにくいものです。改めて、書き留めました

〜〜〜以下 ご挨拶を兼ねた感想〜〜〜
これまで経験したことのない暑さの中、お運びくださった皆様に心からの連帯のご挨拶を申し上げます。
 今日の法廷でも紹介されたように、ダマリーさんの次のような提言の一節を今一度繰り返したいと思います
「(福島)の事態の深刻さを軽視する試みは、十分な情報を得たうえで、ひなんを決定することを妨げ、放射線に関する政府への(国民の)信頼を失った」
まさに、山下発言の違法性やスピーディー隠しはその具体例ですし、初期被ばく量を測ろうとしなかったことなど、実例を挙げればキリがありません。
県民が受けた原発被害の根っこを探し求めていくと「情報隠し・被害の過少化」にたどり着くことは、ダマリーさんも、子ども裁判も全く同じだったのですね。(これは日本に限ったことではないというのが、私の感想ですが)
緊急時だからこそ、混乱はあったとしても、なんとかして正しい情報を伝え、県民が放射能から身を守れるようにとあらゆる知恵を絞るのが、国の役割のはずです。真逆の対応をしたのはなぜでしょうか?不思議でなりません。
 その訳を知りたくて、過去に遡り、思い巡らして辿り着たのが、、、「核に関する情報は自由ではない」という掟のようなものでした。例えば原爆を落としたアメリカ軍が広島長崎にABCCを置いて、必死に情報統制する一方で被害データを集めたように、核を進める政策と核被害を隠すことはコインの裏表、一つのものだったのですね。黒い雨訴訟の原告さんは「あの頃はものが言えんかったもんなぁ」と何度も何度も繰り返された時のことを思い出しました。町内会長が見張りに来たもんな、と。
世界から核戦争の危険が去っていないという現実と無関係ではないことが見えてきました。
国も、司法までもが、この見えないバーチャルの政治勢力に忖度しているのではないでしょうか。
しかし、私たちの裁判が根ざしている足場は、原告さんたちの命と暮らしがかかったリアリズムです。真実ほど強いものはありません。
そんな歴史的使命を帯びた「子ども脱ヒバク裁判」ですが、あと一つの判決を残すのみとなりました。
 私たちがすべきことはなんでしょうか。隠蔽に対抗するには、真実の公開以外にはありません
 具体的な原発による被害の真実を広めることです。子ども裁判が発してきた警告は、次なる事故が足元に近づいている今、未来の被害を食い止めるための、大きな武器になるはずです。どうかお集まりの同志の皆さん、ぜひとも、判決に向けて、裁判の中で弁護団が明らかにしてきた真実をさまざまな機会を作って、広めていこうではありませんか。自分の地域に見合ったやり方で、創意工夫を凝らして、判決を迎えようではありませんか。そんな願いを込めて、閉会のご挨拶といたします。ありがとうございました。お気をつけてお帰りください




民の声新聞さんが取材してくれました。↓


731日(月)子ども脱被ばく裁判控訴審第7回期日の報告と感想 


冨塚元夫

 

13時から弁護士会館で田辺康雄弁護士による学習会 

国連人権理事会特別報告者ダマリー氏の訪日調査結果についての説明

14時から弁護団による第7回控訴審の争点の説明

1420分頃から仙台高裁付近でスタンディング

15時開廷

16時記者会見、報告集会

 

原発事故が起こったら子どもを被ばくから守る、 そのために放射能プルームから逃がすのは当然です。

放射能は法律で決められている被ばく限度年1ミリシーベルト以下でも無害とは言えない。

事故前国も県も年1ミリシーベルト以下にしていると県の広報で説明していた。

事故後突然年20ミリシーベルト以下は問題無いという行政の責任を追求してきたこの裁判は終盤です。

21日第5回期日では子ども人権裁判の判決が出て、正当な要求は却下されました。

 

傍聴希望者約60人全員法廷に入ることが出来ました。この日が結審で判決は1218日月曜に決まりました。

弁護団は国、福島県が新たに出してきた準備書面に反論しました。

国と福島県の主張には新たな証拠や論理は無く、放射線の数値や場所の情報(SPEEDIE情報)の隠蔽を、開きなおるものでした。

年間20ミリシーベルトの強制についても、行政が国民の生命健康を守る義務は無いという開きなおりで憲法違反の主張でした。

政府は国家のためにする行政権を行使しているので正当だという主張でした。

軍隊は国家を守るが国民をまもらないことはよく知られていますが、政府は国家を守るが国民(福島県民)は守る義務が無いと主張しています。

原告代表今野さんは放射能から子どもを守るおとなの義務を再度述べました。

弁護団は行政の誤りを、ダマリー報告に基づき主張しました。

国連人権理事会の特別報告者ダマリー氏の報告「国内難民の保護」は原告の主張を完全に裏付けるものでした。

 

1990年代始めイラクで大量のクルド人難民が発生したが、国境を越えてトルコに入れなかった。

それまでは国内難民(国境の越えていない難民)は国連の保護の対象になってなかったが、

そのときの国連難民高等弁務官であった緒方貞子さんは現地に赴き、国内難民も同様に保護すべきと判断し新しいルールを確立するのに貢献しました。

国連人権理事会の特別報告者ダマリーさんが来日し、福島原発事故を調査して、区域外からの避難者も区域内からの避難者と同様に

国内難民として保護すべきと日本政府に勧告しました。緒方貞子さんの功績が生きているのです。

これまで多くの国連人権理事会特別報告者の勧告を無視してきた日本政府は今度は論理もなく否定しようという態度です

政府や裁判所がこの勧告を否定すれば、緒方貞子さんの功績に泥を塗ることになります。

国家のために政府が行う政策は全て正しいというのは専制国家です。司法も戦争する国づくりに協力しているようです。

以上



ボランティア Mさんの報告です。


皆様

第7回子ども脱被ばく裁判・控訴審参加お疲れさまでした。

東北の仙台も例外なき暑さ、今回は市内デモはなく、
裁判所周辺からの入廷行進をして、集まった全員が傍聴
できたことは有意義でした。
事前学習で、田辺弁護士から「国連特別報告者の訪日調査について」
レクチャーを受けて参加した法廷では、今野原告代表の圧巻の陳述に
傍聴者が拍手し、被告や裁判官の対応に注目しました。

被告控訴人は「子どもが無用な被ばくを受けない権利」を
法的保護の対象にならないと人権無視の立場を変えず、
それに対し、弁護団は総括的反論書面を事前提出。
当日、国連特別報告者・ダマり―報告の正式翻訳発表が遅れ、
弁護側が翻訳して追加提出時、石栗裁判長は何度も弁護側に
質問を繰り返した。
最後の陳述となる今野原告代表は、国際人権規約、避難の自己決定権など、
国際法上認められ当たり前の人権を、法律を守る立場の人間たちは
実践すべきと、確信に満ち力強く、人間としての怒りとまっとうな権利を
主張し、子供を守ることは大人の責任だと、被告席を見据えて陳述した。
石栗裁判長は、まともに陳述者を見ていなかった。
又、欠席の井戸弁護団長から結審の前に書面にて意見が提出があり、
光前弁護士はこれを読み上げたいと申し出たが、石栗裁判長は許可せず。
要旨を述べたが、石栗裁判長は手元の書面を見て動揺を隠している様子が見え、
両サイドの裁判官たちの表情も厳しい雰囲気がありありだった。
この国の三権分立の自立の瀬戸際の裁判になるだろうと感じている。













 

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