脱被ばく実現ネット(旧ふくしま集団疎開裁判の会)の基本情報

2016年8月31日水曜日

世界社会フォーラムの渡航費をカンパ下さった皆様へのお礼

 カナダ・モントリオール市で開催されました「世界社会フォーラム」に参加した母子避難のお母さんの渡航費支援のお願いを致しました。これに対して、おかげさまで、198,000円のカンパ金と、現地で通訳をしてくださった方々への謝礼としてのカンパ金100,000円も別途確保することが出来ました。
また、現地では、多くの方々がボランティアとしてご協力くださり、更に宿泊施設の支払いやカンパにご協力して下さるなどのご支援がありました。
 このようなご協力のもと、8月8日から8月14日までモントリオール市内で当会の者(2名)と精力的に活動し、無事帰国できました。これはひとえに皆様のご協力のおかげです。ブログ上ですが、御礼申し上げます。
 ありがとうございます。

 このフォーラムでの詳しい内容に関しては、以下の日程で。報告会を開催することにしています。 お時間が許せば、ご参加いただけると幸いです。

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 「世界社会フォーラム2016 in モントリオール」参加報告会

日時:9月3日  18時30分開場 18時45分開会 (2時間程度)
場所:光塾
詳しくは以下のブログをご覧ください。 => ここから
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2016/08/2016-in-93.html
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 最後になりましたが、今回のカンパに関してはお名前の通知は受けておりますが、大多数の方の住所が不明でしたので個人宛のお礼が出来ず、ブログ上でのお礼となりました。
ご容赦ください。

2016年8月23日火曜日

世界社会フォーラム 反核ワークショップに参加・発言の報告

脱被ばく実現ネットの岡田さんからの世界社会フォーラムの報告です。

反核問題をテーマにしたワークショップで特別に福島の事を話させてもらえました。
左端に座っている方は
ケベックの原発の廃炉実現の立役者のGordon Edwards博士(モントリオール在住。専門は数学と英文学)です。
柳原さんが
橋爪さん(絆ジャポンというボランティア団体の代表)といういわき出身のモントリオール在住の方に連絡が取れないでしょうかと相談したところ、
さっそく、本人にメールを書き、面談を申し込みましたら、速攻、「喜んで会いましょう!」と二つ返事で返信が届きお会いする事が出来、飛び入りで話すことが出来ました。
ここにはアーニー・ガンダーセン氏も参加していて、
前で皆さんに見せていた大きな写真を気に入ったらしく送ってくれと言われたのでその場で差し上げました。






2016年8月22日月曜日

レイバーネットー世界社会フォーラムに福島の自主避難者一行が参加の記事

カナダの世界社会フォーラムで支援してくださった長谷川澄さんがレイバーネットに今回の報告を大変わかりやすく書いてくださいました。

世界社会フォーラムに福島の自主避難者一行が参加


長谷川 澄(モントリオール)


 *松本さん、浪岡さん、長谷川さん先頭の住宅問題のデモ

 カナダのモントリオールで8月9日から一週間に亘って開催された、世界社会フォーラムに、日本から福島の自主避難者で避難の協同センター代表世話人、こども脱被ばく裁判(旧ふくしま集団疎開裁判)弁護団の弁護士、支援者として、脱被ばく実現ネットから一人の計三人が出席した。出席を強く後押ししたのが、フランスを軸にした、居住問題の国際ネットワーク、No-Voxの人たちだった。No-Voxはラテン語で声なき者という意味で、居住の権利、弱者の生存権、野宿者排除に対する抵抗など広い活動をしていて、世界中にネットワークを持ち、それぞれの場所の実情に合わせて、名称の違うグループがこのネットワークに繋がっている。日本にも連帯するグループがあり、3月に日本で行われた「核と被ばくをなくす世界フォーラム」の実行委員に、2つのグループの人(脱被ばく裁判とNo-Vox)が入っていたことから、後にフランスのNo-Voxが福島からの避難者の問題を8月の世界フォーラムに出て、話すことを強く勧めて、実現に至った。

続きは レイバーネットで http://www.labornetjp.org/news/2016/0822hasegawa 

2016年8月15日月曜日

報告:世界社会フォーラム2016inモントリオールで 避難の権利の人権宣言の表明と賛同の署名をスタート

かつて、魯迅は道について、こう言いました。

 「‥‥思うに、希望とは、もともとあるものだとも言えぬし、ないものだともいえない。それは地上の道のようなものである。
もともと地上には、道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」(「故郷」(竹内好訳・ちくま文庫「魯迅文集1」)
だとしたら、 世界社会フォーラムとは人々が道を創る場所です。フォーラムで人々は、思い思いの人権宣言を表明し、他の人々に知らせ、賛同を得ようとするからです(まもなく紹介します)。人権宣言とは虐げられた人々の怒りの叫びであり、虐げられた人々の希望の叫びです。人々は最初の叫びをここであげる。そして、ここからスタートする。そして、市民が創造した人権に賛同し、支持する人が多くなったとき、それは正式の人権になる。

他方、魯迅は道について、こうも言っています。
そして、道とは、「いかなる暗黒が思想の流れをせきとめようとも、いかなる悲惨が社会に襲いかかろうとも、いかなる罪悪が人道をけがそうとも、完全を求めてやまない人類の潜在力は、それらの障害物を踏みこえて前進せずにはいない。‥‥
道とは何か。それは、道のなかったところに踏み作られたものだ。いばらばかりのところに開拓してできたもの」です。(「随感録」(竹内好訳・ちくま文庫「魯迅文集3」)
 もともと道とは「道のなかったところに踏み作られたもの」で、いばらの道だとしたら、人権も同様かもしれない。しかし、人権を求めてやまない人々の願望の力は、いかなる暗黒が思想の流れをせきとめようとも、いかなる悲惨が社会に襲いかかろうとも、いかなる罪悪が人道をけがそうとも、完全を求めてやまない人類の潜在力であって、それらの障害物を踏みこえて前進せずにはいないものである。
この確信を抱いた人たちが世界社会フォーラムに集まる。そこで彼らは、道=人権を創ろうと人権宣言を表明し、賛同者を増やそうとする。だから、世界社会フォーラムとは人権を孵化するインキュベーター(孵卵器)だ。

私たちも、放射能災害から命と健康と生活を守る人権である避難の権利を正式な人権として確立するための最初の一歩を、 世界社会フォーラムで踏み出すことが相応しいと考え、人権宣言を表明し、フォーラム参加者に知らせ、賛同を得ようとしたのです。

だから、これは最初の、しかもとても重要な一歩です。
そして、ゴールを切るまで歩み続けて、道を創るものです。
あなたも、この道を創るプロジェクトに参加しませんか。

 以下の宣言文(英語版)の日本語版は次の通りです。

 
クリックで拡大
  
      ******************************

カナダ・モントリオールの柳原さんから「現地のみなさんの協力の元に、避難の権利の宣言文(英語版)を作成し、署名をしてもらった」との報告が来ました。

以下、柳原さんからの報告です。


現地で、避難の権利を宣言する宣言文を作成し、世界社会フォーラムに世界中から参加した市民の人たちに見せて説明し、賛同して貰えるなら署名して欲しいと訴えました。数日間の短期間でしたが、世界中の人たちから署名を貰いました。
シコさんもこの宣言文を読み、最終日の世界社会フォーラムの運営会議でこれを取り上げ、署名を集めて、私たちに送ると約束してくれました。
この写真は避難の権利の宣言文です。




こちらは、署名してくれた世界中の人たちのサインです。

*****

以上フォーラム参加を終えて、出発前に送られた記事です。

9月3日(土) 渋谷光塾にて 午後6時半 開場 の
「世界社会フォーラム参加報告会」にぜひ、ご来場ください。
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2016/08/2016-in-93.html


第6回子ども脱被ばく裁判の集会などの動画

8月8日に行われた第6回子ども脱被ばく裁判の集会などの動画を

ユープラン三輪さんがアップしてくださいました。

ありがとうございます。




20160608 UPLAN【前半】「おしどりマコ・ケン講演会」子ども脱被ばく裁判第4回期日学習会
https://www.youtube.com/watch?v=IVjRL0n_FVM







2016年8月14日日曜日

8.12世界社会フォーラム 現地からの報告(2)

居住の権利について取り組んでいるFRAPRUとNo Voxが主催した12日のデモに参加。

デモのチラシ

                   先頭の横断幕を持つ松本さん。




脱被ばく実現ネットの横断幕を持つ岡田さん
(痛めた腰をかばいながら横断幕を掲げる)

 思い思いに、色んな人たちが参加。

様々な人たちが参加。


先頭のサウンド担当の皆さん。
素晴らしいサウンドにみんなが酔いしれました。

今回、私たちを心から様々なサポートをしてくれたNo Voxのアニーさん(車椅子の人)。

先頭で、コールする松本さん。
隣の人は柳原ではありません。アフリカのマリから来た人です。
右の自転車に乗るのがポリースマン。
左後ろに脱被ばく実現ネットの横断幕も見えます。



子ども達も参加。

12日のデモの主催者からプレゼントされた帽子。

12日午前は、人権問題の分科会「People Power: Political Influencing that Works!」に飛び込みで参加しました。
最初は一般的な話し合い。


途中から、私たちが手を挙げ、福島の問題を提起すると、
話題は一転。福島をめぐる議論に集中。

終わった後は、色んな人たちが寄ってきて、交流の場
(写真は311後に仙台に行ったという教会関係者の人)

########
皆さんへ

こんばんわ、柳原です。今、モントリオールは真夜中です。

この間、現地で新しいビラをの作成や署名のための宣言文書の作成のため、バタバタしていて、報告が遅れ気味です。

12日に、飛び込みで、以下の分科会に参加しました。

People Power: Political Influencing that Works!

実は、
前日、連帯経済の分科会を探し出し、飛び込みで参加し、通訳の方が思い切り福島をアピールして、連帯 経済は福島にどう貢献できるのか、質問しましたが、「歴史に学びなさい」とあっさりかわされ、すぐに、「NEXT」と次の質問に移ってしまい、失 意の底にありました。

なので、今日はリベンジのつもりで、出かけました。

詳細は省きますが、前半は、子どもの貧困をどう救うか、という問題について、一般論の話をしていたのですが、途中から、私たちの二人の若い通訳の 方が、手を挙げ、福島の問題を訴えると、流れはすっかり変わってしまい、福島をテーマにして問題を検討することになり、私たちは、質問攻めとなり ました。黒板に福島の問題について書いた写真を送ります。終わってから、いろんな人から挨拶を受け、名刺を交換し、こんごとも連絡を取ること、協 力をすることを約束してくれました。こんなに善意あふれる人たちなのかと感動で息が止まりそうでした。
基本的にアクティビストの人たちの場なので、私たちが取り組んでいることを直感的に理解し、受け止め、共感してくれるのを感じました。

詳細情報は戻ってからお伝えします。

また、その日の午後、居住の権利の問題と取り組んでいる市民団体主催のデモに参加し、先頭の横断幕を松本さんが持ち、すぐ後ろに、脱被ばく実現 ネットの横断幕が続きました。
デモのなかで唯一、日本語の横断幕に、モントリオールの有名な新聞社の記者の目にとまり、デモの途中で取材を受け、通訳の人と岡田さんが夢中に なって語ると、記者は目をまんまるくしてビックリ仰天して、結果、延々と取材が続きました(以下の動画が記者と通訳・岡田さんの取材)。



とりいそぎ。

 【避難当事者の渡航費カンパ】継続のお願い


 関東に母子避難したお母さんと当会の2名がカナダ・モントリオール市で開催された「世界社会フォーラム」に参加し、福島の現状や避難者の状況を訴えるなのどの活動をして戻ってまいりました。
 この避難者の渡航費の募集に関しては8月14日までとしてお願いしてまいりましたが、目標額(30万円)の2/3に留まっております。そこで、光塾で開催する報告会の開催日(9月3日)まで渡航費カンパ募集を延期させて頂きます。
 宜しくお願い致します。
なお、カンパ金の送金先は以下にお願い致します。

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ゆうちょ銀行 (他行からの場合)
名義    脱被ばく実現ネット
店番    〇〇八店  普通預金
番号    1419684

2016年8月13日土曜日

子ども脱被ばく裁判を傍聴して(3) 及び 弁護団報告

第6回の子ども脱被ばく裁判参加の冨塚元夫さんからの報告です。



88日(月)子ども脱被ばく裁判第6回口頭弁論を傍聴し前後の集会に参加しました。

1)次回第7回口頭弁論から被告国・福島県等を本格的に追及できることになりました。

前回第5回口頭弁論で弁護団は「子ども人権裁判」が門前払いされる危険性がなくなったという判断をされましたが、今回それが確認されました。
子ども人権裁判は「追加放射線量年間1mSv以上の市町村で教育をうけている子供を1mSv以下の場所で教育させよ」という要求です。それを門前払いせよという福島県の市町村の主張は「1mSv以上でも問題ない」という法律違反です。下々に対しては法律違反を厳しく取り締まる一方、自分たちの都合が悪い場合に法律を無視するというこの国、地方の官僚の常套手段を阻止する戦いが前進しました。弁護団の努力と知恵に感謝します。

2013424日ふくしま集団疎開裁判控訴審で仙台高裁第2民事部は、決定の「理由」で次のように書いています。「積算の年間の空間線量が1ミリシーベルトを超えた地域及びこれを超えることが確実に予測できる地域において教育活動を行った場合、抗告人らが放射線障害によるがん・白血病の発症で生命・身体・健康を損なわれる具体的な危険性があり、この点は同種の原発事故であるチェルノブイリにおける原発事故の被害状況と対比してみれば明らかというべきである」しかし判決文はその後、被告郡山市には子供を他の場所で教育する義務はなく、原告が自分で避難すればよいという決定になりました。
国・福島県はいま年間20mSvを下回ったので帰還せよという政策を強引に進めています。
それに対決する裁判は、この裁判と南相場20mSv特定避難勧奨地点指定解除取消訴訟だけと言われています。この裁判の意義をもっと広げていかなければなりません。

100mSvの累積被ばくでは癌は出ない」という天動説のように古い説が誤りであることは、この間多くの人々が証明してきました。医療や原発作業者のデータでは10mSv20mSvの被ばくによる健康被害の疫学報告がたくさんあります。イギリス・オックスフォードのアリス・メアリー・スチュワート医師の妊婦への放射線検査と小児癌のリスクの報告、CTスキャンと小児白血病・小児脳腫瘍の関係の研究、自然放射能の影響に関するスイス国家コホート調査など多数あります。これらの研究データも裁判所に提出されると思います。

2)公判前集会で、おしどりマコ・ケンさんの講演がありました。

重要な情報が発信されました: 福島県民健康調査の欺瞞を暴くものです。
福島県は平成25年以降に生まれた子供の甲状腺検査は行わない方針というのです。
全く許せないやり方です。チェルノブイリ原発事故で、かろうじて、子どもの甲状腺がんのみが原発由来と認められたのは、ヨウ素が消えてしまってから生まれた子どもはそれ以前に生まれた子供と比べて大幅に甲状腺がんが少ない、という事実があるからです。小児白血病もその他の癌・健康被害も原発事故による被曝によって有意に増加したことは、さまざまの研究で明らかにされていますが、国際原子力マフィアは小児甲状腺がんのみ認めたのでした。ところが、IAEA(国際原子力機関)はこれを失敗と総括して、福島原発事故では認めない方針で日本に来たようです。20121215-17日郡山市で開かれた日本政府とIAEA共催の「福島閣僚会議」に基づいて、IAEAの了承なしに日本政府は何も発表できないようになりました。とんでもないことです。平成23年生まれの子どもに甲状腺がんが多発するのはこれからです。24年生まれは減少すると予想されます。25年生まれ、26年生まれと連続して検査することで真実がはっきり見えてくるはずです。

おしどりさんがこの頃、福島県の農家の人と話をすると「数十年農業やっているが、原発事故の後、何かおかしい」というそうです。まっすぐ伸びない松(先端が伸びない主幹欠損)や根が4か所からでてくる玉ねぎなど。医者も「数十年医者をやっているが、原発事故の後、何かおかしい」というそうです。

今年、おしどりさんがドイツに行ったとき「年間20mSv以下は安全といういう日本政府の見解を日本国民は受け入れたのか」と質問されたそうです。このような理屈が通用するのは日本だけです。2011年文科省は「3.8マイクロシーベルト/時以下では差支えない」というグランド使用基準を通達しました(年間20mSvに当たる)。最近福島県では運動クラブ系の子どもに、文科系クラブの子どもよりも多く病気が出ていると聞いているそうです。この通達にすでに表れているように、この国は事故後すぐに国民の健康を犠牲にして、国際原子力産業を守る決定をしたわけです。これを認めたならば、日本は世界の人々に顔向けができないと思います。

2016812日 冨塚元夫

なお、欺瞞に満ちた文科省の2011年通達に関するQ&Aはこちら↓
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1307458.htm

現在も福島県の多くの学校で放射線管理区域以上の数値が出ていると報じた
女性自身の記事についてはこちら↓
http://fukusima-sokai2.blogspot.jp/2016/03/18.html

次回期日は10月12日、午後2時半からです。


以下は8月8日の井戸弁護団長による期日報告です。

準備書面など弁護団ブログはこちら→http://fukusima-sokaisaiban.blogspot.jp

2016.8.8第6回口頭弁論期日報告

 子ども脱被ばく裁判 弁護団長 井 戸 謙 一


第1 第三次提訴について
1 2016年5月10日、第三次提訴を行いました。子ども人権裁判原告が3名、親子裁判原告が30名(子ども人権裁判の原告3名を含む)です。
2 本日、第三次提訴分についての第1回口頭弁論が開かれ、第一次提訴分・第二次提訴分の事件と併合されました。(今後は、3つの事件が一体として審理されることになります。)

第2 今回の期日について
1 原告側が準備した準備書面
(1) 原告側は、準備書面(14)(15)(16)を提出しました。
(2) 準備書面(14)は、被告国が前回提出した準備書面(2)の一部に対する反論で、国が依拠する低線量被曝に関するワーキンググループ報告書(WG報告書)及びICRP2007年勧告の内容を批判するものです。
準備書面(15)も、被告国準備書面(2)の一部に対する反論で、国には市民に対してスピーディやモニタリングデータの情報を提供する義務がないとの国の主張を批判し、このような市民の生命、健康にかかわる情報を提供するのは法律上の義務であることを主張するものです。
(3) 準備書面(16)は、被告国からなされた質問に対する回答です。被告国は、親子裁判の原告の中に、他の訴訟(生業訴訟、いわき市民訴訟等)でも原告になり、国に対して損害賠償を求めている人がいることから、重複訴訟ではないかと問い質してきました。これに対しては、他の訴訟で求めているのは、国が東京電力に対して規制権限を適正に行使せず、福島原発事故を招いたことに対する損害賠償であり、本件で求めているのは、福島原発事故発生後、国が被ばくから市民を防護する義務を果たさなかったことに対する損害賠償であるから、対象が異なり、重複訴訟には当たらないと主張しました。また、国は、被ばくの不安についての精神的苦痛は、東京電力から受け取った賠償金によって満足していると考えられるから、原告ごとに東電から受け取った賠償金の金額を明らかにするよう求めました。これに対しては、東京電力から受け取ったのは、東京電力が原発事故を起こしたことによる損害の賠償であり、本件で請求しているのは、事故後になされるべき防護対策がなされたなったことによる損害の賠償であって、対象が異なるから、東電から受け取った賠償金の金額を明らかにする必要はない、として、国の求めを拒否しています。

2 本日の裁判所
裁判所は、子ども裁判の進行について被告自治体らの意見を求めました。被告自治体らは、裁判所の判断に従うとの意見だったので、裁判所は、子ども裁判について分離判決をしないことを明言し、子ども裁判の被告自治体らに対し、原告らの主張の中身について(今の環境が子どもにとって健康上のリスクがあるか否かについて)反論をするように求めました。これによって、子ども裁判が門前払い却下されるおそれがなくなりました。

第3 今後の展開
1 子ども裁判の被告である自治体らから、実質的な反論が出てきます。ようやく、現在の福島の被ばく環境と健康上のリスクについて、本格的な議論が始まります。
また、親子裁判では、今後、原告側で、原告の陳述書に基づいて、国や福島県の違法行為によって各原告がどのような損害を被ったか(どのように無用な被ばくをさせてしまったか)について主張をしていくことになります。
2 県民健康調査を縮小する方向が打ち出されています。被ばくを軽視し、その被害を隠す企てが急速に進行している中で、この裁判の持つ意味は大きいと思われます。
子ども裁判について門前払い却下するという裁判所の方針を変えさせることができたのは、全国の方々から多数の署名をお寄せいただいたことの成果だと考えます。これからも、ご支援をよろしくお願いいたします。
以上 


2016年8月10日水曜日

8.9世界社会フォーラム初日 現地からの報告--ガンダーセンさんとも再会--

カナダのモントリオールで開催中の「世界社会フォーラム2016」に参加中の柳原弁護士から
初日の報告と現地の写真が届きました。

沢山の人が参加して、熱気ある雰囲気が伝わってきます(写真をクリックすると拡大します)。

会場へ向かう松本さん(左端)岡田さん(花柄服)






皆さんへ

柳原です。
初日のアクションが終わりました。

カナダの反核のリーダーのゴードンさんのセッションに参加し、歓待されました。



途中から参加にも関わらず、自己紹介の時間をもらえ、3月のWSFの分科会でアピールした4つのアクションについて、アピールさせてもらいまし た。
                      (左端がゴードンさん)

その席にはシコさん夫妻がいて、再会を喜び合い(3月の東京でのフォーラム以来)、想定外だったのはガンダーセンさんがいて(宿も同じで)、岡田さんと再会を喜び(ハグ)あいまし た。

以下は彼からのメールです。

                     (正面の左がガンダーセンさん

Hello symposium participants from Fairewinds Energy Education!

Fairewinds attempts to reduce highly technical material into more easily understood information.  All of our material is transcribed into English, and some is also in Japanese and German.  It is free to use with attribution under a creative commons license.  With 11 million viewers over 5 years, we think we do succeed!  Check it out!

I would like to bring to your attention three important short Fairewinds videos that you might want to share with others.  They were developed by people who are not scientists in an attempt to encourage a broader group of people to access nuclear material.

Award winning Three Mile Island Opera  …    http://www.fairewinds.org/demystify/three-mile-island-opera?rq=opera  in German, Italian, and English


Book about the aftermath of a fictional nuclear accident,  “Close your Eyes, Hold Hands”  ….  http://www.fairewinds.org/nuclear-energy-education/what-if-your-life-was-destroyed-by-a-nuclear-disaster?rq=close%20your%20eyes




WE KNEW, WITH CERTAINTY, WITH ARROGANT CERTAINTY, THAT WE WERE IN CONTROL OF THE POWER WE WERE PLAYING WITH. 
THIS WAS THE DAY . . . WE LEARNED WE WERE WRONG.               Sergiy Parashyn, Chernobyl engineer



Arnie Gundersen



午後からは、居住の権利のセッションの場で松本さん(午前からバスツアーに参加)にかなり長いスピーチの時間をもらいました。
夕方は、マーチの時間で、世界中から大勢の老若男女、健常者も障害者もそろって、とてもカラフルでにぎやかな楽しい行進でした。改めてアップしま す。

明日は、こちらに来てから返信が来た、連帯経済のフランチェスカさんたちの仲間と会う予定です。
ご紹介頂いた、銅メダルの瀬戸さんに感謝です。

本日の会議の中で、私たちの4つのアクションと住宅支援打ち切りに対す る抗議行動について、宣言文を起草し、これに今回参加した世界中の団体に賛同の署名をしてもらったらどうか、それにより、福島の問題と解決を 世界の人たちに知らせ、同時に、その解決について、世界中から私たちの声に賛同を表明することで、ささやかでも力になれるのではないか、とい うアイデアによるものです。

おかげで、これから、その草案つくりと解説つくりです。
世界社会フォーラムで何をするのかが、毎日の体験の中からクリアになり、翌日のアクションに向け、その準備です。めまぐるしいですが、やりが いのある取り組みです。

とりいそぎ、報告でした。

「世界社会フォーラム2016 in モントリオール」参加報告会9月3日の開催

★☆★☆★☆★☆★☆転送、転載、ご協力お願いします★☆★☆★☆★☆★☆★☆
カナダモントリオールでのWSFオープニングマーチ (アタック関西グループのブログより)
http://attackansai.blog.eonet.jp/default/2016/08/post-2765.html


 
「世界社会フォーラム2016 in モントリオール」参加報告会の開催

脱被ばく実現ネット

世界社会フォーラムは貧富の格差を広げるグローバリゼーションが世界にもた
らす問題を民衆の立場から考える国際運動であり、隔年に開催され約5万人が集
まる世界最大の社会運動です。
今回はカナダ・モントリオールで「世界社会フォーラム(The World Social
Forum)」が8月8日~14日まで開催されます。
https://fsm2016.org/en/

私どもはこのフォーラムに参加の機会をいただき、
福島原発の破滅的な状況や10万人以上の方々が
避難を強いられている状況などを世界に訴えてまいります。

参加者は弁護士を含む3名ですが、そのうち福島原発事故による被ばくから逃れて
関東に母子避難したお母さんの旅費について、皆さまからのカンパを募っております。
現在多くの皆様から、支援のカンパが届くとともに、「世界に福島原発事故の現状や
政府の酷い棄民政策を訴えてほしい」との声をいただいています。

つきましては、
この参加報告会を下記の要領で開催いたします。是非、ご参加ください。

--- 記 ---

主催: 脱被ばく実現ネット
日時: 9月3日(土曜日) 18時30分開場 18時45分開会 (2時間程度)
場所: 光塾(JR渋谷駅 新南口から徒歩1分)
http://hikarijuku.com/syokai/post_4.php#map

入場: 無料

「子ども脱被ばく裁判」を傍聴して。(2)

8月8日の第6回子ども脱被ばく裁判に参加した別メンバーからの
報告です。


「子ども脱被ばく裁判」を傍聴して。(松岡記)

「子ども人権裁判」の門前払いはなくなった。今後は法廷で福島の現状は緊急に子どもを避難させるべき汚染状況にあること、健康被害が深刻化する危惧を証明していくこと。20ミリSV/年の帰還を強引に進める国策に立ち向かって突破してほしいです。


井戸弁護団長
(写真は鈴木博喜さん撮影 http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-33.html より)
井戸弁護団長報告及び準備書面は弁護団ブログにて→http://fukusima-sokaisaiban.blogspot.jp

「『親子裁判』について、国の反論、原告は同時に生業裁判、各地で東電・国に賠償を求めて係争中。二重賠償ではないかという異議に対し、それらの訴訟は東電・国が原発事故を起こしたことによる被害の賠償。本裁判は、事故後、国がとるべき防御策をしなかったことについての訴訟だから、二重賠償にはならないと反論。
→裁判官は、うんともすんとも言わないが、こちらの意見を認めたようだ。
『国は情報を隠した』と指摘する原告側に対し、国は『情報を公開する義務はない』と反論。我々は『災害基本法』『防災基本計画』『原子力防災対策』に、住民に適切な情報を伝える義務が明記されている、スピーディのデーターを流すだけでなく、データーを分析して読み取れることを伝える、情報を提供をするのは義務だと反論。

裁判は①加害者が加害行為をしたかどうか、これは、スピーディを公開しなかった、ヨード剤を配布しなかった等々で加害事実は明白。
②その加害行為によってどれだけ被害・損害を被ったかを争う。ここを原告一人一人に具体的に語ってもらい、まとめていく作業をする。――町の指示で、放射能雲が流れた津島に滞在。雪が降り子どもは大喜びで雪合戦をして遊んだ。雪を食べたとか(嗚呼)・・」と言うのが弁護士さんの説明でした。

2011年福島過酷事故直後、小中学校は新学期をスタートさせた。一旦は避難した子ども達を福島に呼び戻した。あれから5年、週刊誌「女性自身」は、3月22日号で福島の小中学校60校の土壌を測ったら、8割が放射線管理区域4万bq/㎡以上の汚染だったと驚愕の報道をした。そんな環境で子どもたちが暮らしているのを黙認して、見て見ぬふりをしていていいのでしょうか。
小児甲状腺がんは172人、避難を希望する子どもには国が安心して学習し育っていける環境を保障する。低線量被ばく地に留まる子には、国として長期保養保障という判決を引きだしてほしい。



おしどりマコケンの「福島原発事故取材報告」の報告

15時からの裁判の前、市民会館でおしどりさんの「取材報告」があった。お二人の絶妙なかけあいで、粘り強い、勇敢、鋭い取材活動、ビックリするような話を沢山聞きかせていただいた。

「県民健康調査検討会議、3回目迄は秘密に開催、地元マスコミにしか知らせなかった。4回目から公開された。ずっと通い続けているが、去年から一般の人々の傍聴が何故か急増してきた。身内に1人2人とガンを罹患したとか、何か体調が今までと違うとか多くの県民が何か感じ始めているのではないか。
小児甲状腺がんを発症した子の部活、運動部と文化部の比較を調査してほしいという声を福島、茨城でも聞く。2011年4月19日文科省は3.8μSV/h未満なら校庭使用可とした。5月6月、野球部員は甲子園に向けて猛練習し県選抜にのぞんだ。
2012年5月厚労省は、除染など特定線量下業者に、健康診断、線量測定、累積線量の記録、防御の装備など作業員の防御のガイドラインを通知。その空間線量は2.5μミリSV以下。中高生は3.8μミリSV未満の校庭で、砂まみれで野球をやっている。おかしくないですか?

 2015年4月検討委員会は小児甲状ガンは数十倍のオーダーで多発と認めたが、いまだに原因を原発事故由来とは認めない。甲状腺ガンはゆっくり進行と言う定説に反し、成長が速い(1巡目にA判定で2年後の2巡目で甲状ガンを発症。手術した7割以上がリンパに転移)。男子と女子の比率は、1:8で圧倒的に女子が多い病気が定説だったが、1:1.2で、男子の罹患率が異常に高くなっている。ヘンです、何故?」

マコさんは提案する。福島と比較するために他の県で20万30万規模でのエコー検査をするのはなかなか難しい。福島でこのまますっとエコー検査を続ければいいのだ。ウクライナの医師達が、検査を続けそのデーターから、1986年6月以降生まれた子ども達の甲状腺ガン発症はゼロだという事実で、小児甲状腺ガンがチェリノブイリ原発由来と証明できた。しかし、だからなのか、福島では、エコー検査縮小を画策しているようだと危惧した。
8月8日の福島民友で県民健康調査検討委員会は、甲状腺エコー検査を受診するメリットが少ないとの医療関係者の声が上がっているので、対象者の縮小、各学校の集団検診という検査方法などの見直す議論に9月に着手と報じていた。
(信じられません。医療関係者が何と言ったか知りませんが、シロウトの私が考えても、1巡目でA判定でも2巡目で甲状腺ガンが見つかっているのだから、検査し続けるしかないではないか。リンパに転移していたら、肺や肝臓や脳、骨に転移するリスクは常識ではないか。
年1回の無料健康診断はどこの地方自治体でもやっていて、しつこいくらい催促するのに)
5年経った福島では、何かおかしい、ヘンだ、生物学者たちが、昆虫や松の異変、農民がトマトや玉ねぎの異変、ユリの花の異変をいぶかる声はあがっているのに。子どもの甲状腺癌は172人と増えているのに。

「放射性廃棄物処理の問題で、ドイツのアッセに行ってきた。1967年からアッセの廃鉱になった岩塩坑道に放射性廃棄物のドラム缶、12万4千本を投入。ある時から突然住民に病気が増えた。原因を追究して、井戸水にプルトニウムが混じっていることが判明。岩塩鉱の地層は強固なはずだったが、水が流入し地下水に沁み出ていた。ドイツの放射能問題の研究センター所長と話した。『愚かな民は愚かな政治家を選んでしまう。誰かのせいにしていてはダメだ。我々の責任なんです。私達市民一人一人が学び、賢くなってきちんとした政策を政治家にとらせる。それが民主主義だ』と所長は言った。
『20ミリsv/年で帰還強要なんてありえない。20ミリSV/年は原発作業員、5ミリSV/年はレントゲン技師。小学校の校庭で原発を動かすようなものだ。そんな酷い帰還政策を日本の国民は受け入れているのか?』『いや、私は受け入れていない、当事者も抵抗している、市民たちも反対している…』と答えましたが、『日本の国民は受け入れているのか』と所長は繰り返し聞いた」

「国・福島県と国際原子力機関(IAEA)の福島原発事故をマイナスではなく、プラスとして使いたい。原発事故が起きても大丈夫。自分の力で除染して住み続ける、そんなモデルを福島で示したい。だから、なにがなんでも復興、帰還政策でオリンピックまでに原発事故なんかなかったように、元に戻したい。」

毎日7千人の作業員の高線量下で収束作業は続くが福島原発事故収束のメドはたたない、放射能は海に空にでているのに、福島原発事故の緊急事態宣言は解除されてないのに、今後何が起こるか分からないのに、土壌は汚染されたままなのに、帰還せよ! 

「これを国民が受け入れてしまったら、自民党の憲法草案が憲法にならなくても、基本的人権は蹂躙され、改憲されてしまっているのだ」とおしどりマコ・ケンさんは強く訴えた。



第6回子ども脱被ばく裁判 実質審理に入る(1)

8月9日 第6回子ども脱被ばく裁判が福島地裁にて行われました。

裁判直前に雨が降り、いつもの裁判所前でのアピールは行われませんでした。

裁判では原告である小学生が見守る中、実質審議に入ることが決まりました。
はじめて裁判らしい裁判とのことで、
井戸弁護士は「コストを理由とした被曝の強要は許されぬ」と国や福島県を批判、
原告側弁護士の力強い発言に傍聴者も今後の展開に大いに確信を持ったとのことでした。
次回期日は10月12日午後2時半です。

井戸弁護団長報告及び準備書面は弁護団ブログにて→http://fukusima-sokaisaiban.blogspot.jp


裁判に先だって開催された集会でのおしどりマコケンさん


裁判後の記者会見にて


初めて裁判に参加した感想を聞かれ「緊張しました」と答えた原告の小学生
(写真は民の声新聞の鈴木博喜さん撮影 下記↓に裁判記事があります)

以下は、参加者の報告です。

(原告 今野寿美雄)

今回の裁判に息子も参加しました。
子ども原告の傍聴する姿は、裁判官や被告や被告の弁護団の目にどの様に映り、どの様に感じたのでしょうか?
今回は意見陳述がありませんでしたが、子ども原告の登場は無言の意見陳述になったと思います。
「子ども人権裁判」の門前払いも無くなり、実態審議に入る事が決まりました。
多くの支援者の署名や活動の成果が現れました。皆様、本当に有難う御座います。
そして、これからも宜しく御願致します。


(宮口高枝記)

 今回の裁判は、今まで毎回行われていた原告の陳述が、夏休みなので
保養にいっている原告が多く、陳述はありませんでしたが、親子裁判の本格的な論戦が
開始され、大きく前進しました。
前回の裁判で、門前払いしないだろう事は見えていたのですが、
子ども脱被ばく裁判は、親子裁判と子ども人権裁判からなる2本立ての裁判で、
原告が重複しており、子ども人権裁判を門前払いにすれば、裁判の場が
地裁と高裁に分離する。被告の反論もなかったので、今後、子ども人権裁判も
実質審議に入る事が弁護団から示されました。
今回は3本の準備書面による国への反論が弁護団から力強く証言された。
・ 原告側の主張で、ICRP勧告の防護基準の不当性を論破
・ 国の災害基本法の防災予防は、的確な情報の評価、共有、伝達の義務が
  あり、伝わるような方法を取らなかった事を法的根拠で反論。
・ 損害賠償請求は東電からの保障や他の裁判原告となっていても請求は重複しない。
  東電は事故の危険性が分かっていたのに事故を起こした責任に対する賠償であり、
  原告は国に対して責任を問うているので、重複しないと主張。
次回からは、国に対する反論として、損害賠償の立証を陳述書によって
証明していくとの事です。
原告がどのように被ばくさせられたかを証明する作業で、
事故当時、どこでどんな風に過ごしていたか、避難したか、しなかったか、
学校に行っていたか、登校させなかったか、外で遊んだか、食事はどんな
ものを食べたかなど、その当時の生活の具体的なエピソードが重要な鍵に
なるととの事。
今後、弁護団の陳述書の取りまとめ作業のご苦労が予想され、
子ども人権裁判の実質審議がスタートする。
今回、原告側傍聴席は45から 51に増えたが抽選になり満席となった。
被告席は今回も24席でも間に合わず、傍聴席を占領した。
次回の傍聴席を圧倒的な人数で示したいと思う。
原告席には初めてkさんの小学生の原告の息子が座った。
被告席を最後まで、真剣な眼差しで見つめていたのが印象的で、
傍聴者にとっても、原告にとっても今後の大いなる希望が見えた。