本日26日、帰国するにあたって、日本記者クラブで会見を開きました。
以下がその会見の映像です。
3.11以後、ふくしまの住民とりわけ最大の弱者である子どもたちと原発労働者の命は守られているのか--これについて、世界の人権の立場からどのようなメッセージが発せられるのか、グローバー氏のスピーチに注目ください。
国連特別報告者アナンド・グローバー氏の会見
日本記者クラブのサイトの会見動画(質疑応答もあり)
◎質疑応答部分は->ここから
◎グローバー氏の声明文(日本語 英語)
◎会見での質疑応答(文字起ししたもの)
また、以下は、本日、仙台高等裁判所に提出した抗告人準備書面(4)の関連のくだりです(一部、修正)。
5、福島の子どもの人権侵害に対する国連の対応
抗告人らの弁護団は、本年10月31日、ジュネーブで開かれた日本政府を審査対象とする国連人権理事会の普遍的定期的審査(UPR)に合わせて、国連に福島の惨状を訴えに行った(甲195)。当日の普遍的定期的審査の作業部会では、日本政府に対し、福島原発事故から福島の住民の健康の権利を擁護するよう求める以下の勧告が表明され、報告書に盛り込まれた(甲196)。
《放射能の危険から福島の人々の命と健康に関する権利を守るために、必要なあらゆる措置を取ること、国連で、初めて、原発事故について福島の住民の健康の権利に言及されたものであり、画期的な出来事だった。
来日する健康の権利に関する特別報告者が、日本において、被ばくした市民、避難した市民、市民運動のグループたちと面談する機会を保障すること》(甲197)
これと平行して、原発事故後の放射能影響下にある、子どもをはじめとする周辺住民の「健康に対する権利」の実態調査を行うために、国連人権理事会から「健康に対する権利に関する特別報告者」のアナンド・グローバー (Anand Grover) 氏が日本に派遣され、今月15日から26日まで福島の人権侵害問題について調査し、その結果を日本政府に勧告する(甲198)。この特別報告者が抗告人らの親と弁護団と会い、調査をしたのは言うまでもない。今、世界は「人権の最後の砦」としての本裁判の行方に注目している。
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