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新宿デモにお集まりの皆様 今日は、 今日はデモに参加することができず残念ですが、心はみなさんと共にあります。 東電の事故現場は収拾の目処はたっていません。 事故以来止まることなく汚染水は海に流れ出ていますし、 原子炉建屋に流れ込む地下水を止めるための凍土壁はうまく動かないでしょう。 敷地内の汚染水タンクは溜まる一方、2日で1000トンいりのタンクが満杯になり、頻繁に汚染水漏れを起こしています。 来年3月には汚染がれきを置く場所もなくなり、がれきを再利用して循環させようとする危険な動きもあります。 事故の時に格納容器の圧を下げるために行われたベントにより高度に汚染された高さ120メートルの排気筒 は高い放射線と潮風のために劣化が進んで倒壊の怖れがあります。 1号機から3号機までの冷却プールには使用済み核燃料が1500体以上あり、その取り出しは先延ばしされています。 敷地内全体には事故時に放出された量の約800倍の放射能が、無防備のままあるのです。 このように潜在的な危険をはらむ場所からは住民を遠ざけておく、それをするのが政府の役割のはずです。 しかもこの歴史上類を見ない人災を生み出した責任は、安全、安心といって核エネルギー利用を進め、 予測できていた津波や耐震性不足に何の対策もとらなかった政府や東電にあります。 避難をせざるを得なくなった住民はその政策の失敗、当局の怠慢の被害者なのです。 政府も東電も責任のとりようのないこの大失策の罪を償うために、何をおいても被害者の要求に耳を傾け 被害者の健康と生活を守るよう最大限の努力をしなければなりません。 しかし、現状はその正反対のことが行われています。 「福島安全宣言」が、新しい歴史教科書を作る会副会長の岡野俊昭会長、札幌医大高田純教授のもと、活発な活動をしています。 「福島安全宣言CM」「心の除染」編によると「いま、福島で最も危険なのは迷信による心の汚染」で「いま、必要なのは心の除染」なのだそうです。 「放射線の被害はありません」「迷信よさようなら」「20km圏内にも帰還できます」と述べています。 科学的に証明され、否定しようのない放射線のリスクを迷信と呼び、多発する甲状腺がんを無視し、子どもを使って国道6号線のゴミ拾いをさせる、 一体この国はどうなっているのでしょう? 危険を感知して避難をするのは当然のことで正常な感覚です。 今ある命、未来の命を守るためにこの正常な感覚をしっかり持ち続け、倒錯した社会を変えて行かなければ希望はありません。 一人一人が判断力をつけて手をつなぎ、アベとそれに連なる政治家達、官僚達を一掃し、民主的で健全な社会を目指して進んでいこうではありませんか。 2015年11月7日 崎山比早子
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