脱被ばく実現ネットのボランティアは福島在住のボランティアと合流して、福島駅頭にて恒例のチラシ配布と福島地裁での口頭弁論への参加を訴えました。
裁判前には河野益近氏(元京都大学原子核工学)の講演がありました。
福島地裁前動画
ボランティアの松岡さんの報告です。
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1月22日、第13回子ども脱被ばく裁判が福島地裁で開かれました。
午前中、河野益近氏(元京都大学原子核工学)の講演がありました。
河野氏は、2014年、福島県南相馬市内および福島県各地で「黒い物質」を採取、放射線強度を測定、未知の物質<不溶性の強放射性微粒子>(ホットパーティクル)の存在を明らかにしました。大きさは0.1μm~100μm、球形が多い、不溶性(体内に入り、肺や胃壁にくっつくと、水に溶けないのでそこにくっついて放射線を放出し続ける、だから厄介)。微粒子の中に、セシウムだけでなく、ウラン、ストロンチウムが存在しているものもあり、プルトニウムも存在しうる。地表に落ちても又舞い上がり浮遊、3μm以下だと呼気と共に気管支に入り込むリスクがある。低線量汚染地区でも強い健康障害を起こすのには、不溶性の強放射性微粒子が体内に入り、周囲の臓器を被ばくするのが原因ではないかと発言。
空気中に浮遊する不溶性強放射性微粒子を吸引してしまうかもしれない怖さを感じました。この問題を準備書面45で取り上げ、裁判所に提出したそうです。
金澤秀樹裁判長は異動され、次回4月25日(水)から新裁判長に変わる予定。法廷で原告・被告それぞれこれまで主張してきた趣旨を述べて争点を明らかにしていくそうです。
今回の原告陳述は、福島市で3人の子どもを育児中の母親でした。7年間、心に溜まった口惜しさ、怒りを被告席にずらりと並んだ代理人達を真っ直ぐ見つめて、法廷に響き渡る凛とした声で読み上げ、まさに糾弾でした。避難区域と指定されなかった中通りで、留まり暮らしている母親の率直な気持ち、除染したから大丈夫、空間線量が下がっているから安全、さあ復興と国も県も行政はつきすすむけれど、大多数の県民は沈黙し、表向きは異議を唱えないけれど、みんな、わが子の将来、健康への不安を抑え、ざわざわと波立ち晴れない心を耐えているのだ。放射能雲に覆われた中通りで現在も暮らす母親たちみんなが、抱いているストレートな思いでした。(以上 松岡記)
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子ども脱被ばく裁判弁護団ブログ 第13回準備書面
http://fukusima-sokaisaiban.blogspot.jp/2018/01/blog-post_24.html
その他の報告は以下のリンクをごらんください。
子ども脱被ばく裁判の会
http://datsuhibaku.blogspot.jp/2018/01/13.html
子ども脱被ばく裁判 支える会 西日本
http://kodomodatu.jugem.jp/?day=20180126
今後の子ども脱被ばく裁判の予定(口頭弁論期日)は以下のとおりです。
第14回 口頭弁論期日 4月25日(水) 午後2時から
第25回 口頭弁論期日 7月9日(月) 時間は未定です。
第25回 口頭弁論期日 7月9日(月) 時間は未定です。
皆様、ぜひご参加ください。
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