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2023年2月4日土曜日

20230201 ★子ども脱被ばく裁判★  不当判決 司法は再び子どもを守らず! 仙台にて集会デモが行われた。

 子ども脱被ばく裁判★  不当判決

司法は再び子どもを守らず!

2023年2月1日 子ども脱被ばく裁判にて




 裁判長は原告番号と却下!を告げ、その理由を説明もせずに支援者があげる抗議の声が飛び交う中、

逃げるように法廷を去る。

このまま なかったことにはさせない!被ばくの事実と健康被害を!


子ども脱被ばく裁判の会・片岡代表からのメッセージです。

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子ども脱被ばく裁判の会のみなさま

 

21日、司法は再び子どもを守りませんでした。

子ども人権裁判の判決の報告をホームページに掲載しました。どうぞご覧ください。

井戸弁護士からの報告は追って掲載、お届けします。

 

ぜひ水戸喜世子共同代表の所感を味わってください。この裁判が求めたのは「学校が安全な環境であること」。だからこの裁判が始まったのだ…と、私たちを初心に戻らせ、心の中に静かな力が湧き上がってくるような所感を書いてくださいました。

 

■子ども脱被ばく裁判ホームページ

https://kodomodatsuhibaku.blogspot.com/2023/02/blog-post.html

 

判決日、仙台市内アピール行進に参加し、傍聴席を満席にしてくださったみなさん、各地から応援してくださったみなさんに心から感謝いたします。親子裁判の次回期日(327日)に向けて、歩みを始めましょう!


以下、水戸喜世子裁判の会共同代表の所感(裁判の会ホームページから転記)です。

水戸喜世子共同代表「判決を受けて」

判決要旨を読んだうえでの感想です。枝葉末節の整合性を、事実に基づかない仮定の上に積み上げてみせただけで、肝心かなめ、弁護団が発見したとんでもない法律の空白については触れていないのはなぜでしょう。不思議です。

子どもが毎日通っている学校。親は安全な場所だと絶対的信頼を寄せて、子どもを送り出したものです。学校が安全なのは学校環境衛生基準という法律があって、絶えず、最新の情報に入れ替え、見直しがされ、厳しく管理されているからなんだということを、規則を読んでみて、私も初めて知りました。憲法、教育基本法をこどもの現場で、こんな形で具体化して、子どもの安全を保証していることに、感心しました。

教師をしていた友人に聞いてみたら、そういえば、毎年検査が入っていたね、と教えてくれました。検査項目は多岐にわたっていて、温度、黒板の明るさ、水質、その他様々な有害物質の濃度基準値が全て数値で示されています。ネットで「学校環境衛生基準」と検索すれば、出てきます。お子さんのためにも一度のぞいてみてください。

放射能がばら撒かれて12年が経つというのに、放射性物質についての基準値が書かれていないと気づいた弁護団が指摘したのが事のはじまりでした。調べてみたら、本当にないのです。こんな過酷事故を想定していなかったから当然かもしれません。五重の壁に守られているから絶対事故は起きないと電力会社と一緒になって国も豪語していたのですから。それにしても、事故からすでに12年、文科省も、国会も知らんぷりとは、信じがたい怠慢です。異常な人権無視です。3.11の事故が起きてからの、子どもを持つ親の最大の心配ごとは放射能被ばくの一点でした。多くの親子が、何の手も打たない学校を見限って県外に避難したのです。いっときの除染をしただけで、作業員の基準である年20ミリシーベルトに放置し、何の手も打たなかったから学校に愛想をつかした結果です。残った人は、学校の善意を信頼したのだと思います。

弁護団は規則に放射性物質についての基準値がないことを裁判所に教え、整備されるまで、空白のまま放置するのは、子どもの安全上、許されないとして既存の法律(環境基本法)を根拠に暫定値を試算してみせました。すると現行の年20ミリシーベルト暫定値は、環境基本法が定める基準値の7000倍の死亡率に相当することがわかったのです。そんなところで、子どもを教育することの是非を、裁判所に判断せよ、と迫ったのです。子ども人権裁判の根本的命題です。

ところが判決文には反論もなければ、批判もない。無視しました。法の番人が法の空白を見過ごして、何を根拠に子どもが保護されているのか、いないのか、どうやって判定できるのでしょうか。長々とした説明になりましたが、司法への失望はまたもや絶望的なほど深いです。

三権分立不在!と叫ぶ気力すら奪われるような昨今の裁判劣化ですが、それにもめげずに、裁判に関心を寄せてしまうのは、裁判は私にとって、その分野の専門家の意見が聞けて、その上で自分の見解を持つことが出来る、市民にとっては貴重な学びの場だからです。恐らく多くの市民にとってもそうではないかと思います。勝ち負けももちろん関心がありますが、たとえ負けても、一層真実の所在が際立って理解でき、奮い立つのです。

被ばく。晩発性故に厄介な、核推進派にとってのカクレミノにされてきた事例を、多くの人に知ってほしい。考えられる限りの公害物資を学校環境衛生基準にしっかり組み込んでいるのに、なぜ、放射性物質だけが特別扱いか。放射性物質に対して、大人の5倍から7倍弱い子どもには、せめて学校内だけでも、基準値を決めて、子どもの安全を守らせねばなりません。司法があてにならなければ、親たちがこのことに気づいて声をあげられるように、裁判で学んだ私たちが、世論喚起に本気になって取り組むことが求められていると思います。(了)



 






裁判を傍聴した原発事故避難者、福島在住の方からメッセージを頂きました!


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判決理由も述べずに主文原告番号を呼び却下のみ

石栗正子裁判長!

あなたは何処を見て判断を下されたのでしょう!?

何故?却下なのでしょうか?

私は福島県民として20113月、

当時12歳だった娘に無用な被ばくをさせられた親として

きちんとした理由が知りたいです。

司法は私たち国民に真実を突き付ける責任が有る筈です!

当時加害者で有る東京電力、そして福島県から

高濃度の放射性物質の存在を知らされなかった幼い子どもたちは

危険を察知出来ませんでした。

加害者で有る東京電力、国、そして被災県福島県まで

子どもたちの命・健康を守らないと言うのでしょうか?(避難者・松本徳子)

~~~~~

 

無能な大人を守って、未来の日本を担うであろう、子どもたちを見捨てる司法。

こんなことがまかり通る日本。

あってはならないことを起こし、その尻拭いを国民に押し付ける国。

これからの日本は、どうなってしまうのだろうか

この気持ちをいつまでも忘れずに、戦い続けよう(郡山市・郷田みほ)

 







  

民の声新聞が報告をアップしてくださいました。

2023/02/02 民の声新聞

 http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-707.html


下記 Ourplanet-TVの記事をご紹介します。

(添付の図は井戸弁護士が作成したものです。)

1ミリ以下での学校教育を求めた裁判〜仙台高裁が棄却

 

https://www.ourplanet-tv.org/46256/?fbclid=IwAR3GuTXOA9JOiszpKldST9WcN2ZE-5Is4EkVPLB1lRWRnsuMAiT8KtaGnyU

 





以下参加したボランティア(Mさん)の報告です。

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「子ども脱被ばく裁判」の控訴審判決の集会、デモ、裁判傍聴に参加しました。

 
仙台は快晴の日よりでした。
前段集会は始めて「戦災復興記念館・ホール」で開催。
「子ども脱被ばく裁判」子ども人権裁判判決のポイントを
柳原弁護士が語った。
「子どもは被ばくからいかなるレベルで守られるべきか」
と問うている裁判。
放射能被ばくの感受性の高い子どもたちが、法的根拠もないのに
放射線管理区域に相当する汚染地帯に放置され
原発労働者と同じ、年20ミリシーベルトの被ばくを強要されて
いいはずがない。
行政が子どもたちを放射性物質から守る責任を放棄している以上、
司法が明確な基準を示すべき。
疎開裁判から続く2審判決で、石栗高等裁判長はどういう判決を
言い渡すのか注視したい。
 
前段集会後、恒例になった肴町公園から仙台高裁前まで参加者
約80人でプラカード、横断幕など掲げてデモ行進。
昼時の1番街アーケドには多くの市民が、”何のデモ?”とデモ行進に
目を向け、掲げたプラカードなどを目で追い眺める姿に
関心の高さを感じた。
 
傍聴席も記者席も満員、石栗裁判長が入廷するとマスコミ向けの
写真撮影が3分ほどあった。
その間、石栗裁判長はマスク下で瞬きが頻回。この表情は
判決の前触れであった。
 
撮影終了と告げられ記者が着席すると、石栗裁判長は口を開いた。
「原告ナンバー・・・・・・2人の原告 本件訴えを却下する。」
思わず”えー”と自分でも信じられない声が出た。
最悪な判決。
井戸弁護団長が石栗裁判長に何か言ったようだったが、
頼りなさそうな態度で法廷を出て行った!
 
ざわめきが起こり、傍聴席は騒然となった。
「子どもたちを守らないの!!」
「司法は責任を放棄か!!」
水戸共同代表が口をふるわせた
「こんな当たり前の裁判はないのに!今度は私たちが裁判長を評価審査する番だ!」
みな口々に言いながら傍聴席を出た。
裁判所の前では、原告今野原告代表と荒木田さんが
「不当判決」
「司法は再び子どもを守らず!」
裁判結果を掲げ、原告佐藤美香さんがうなだれていた。
 
判決要旨が届いた記者会見では、弁護士たちの口調は重かった。
仙台高裁の判決は子ども脱被ばく裁判・福島地裁判決時に、
遠藤東路福島地裁裁判長が判決理由さえ述べず、
「却下」だけ告げ、踵を返して扉の向こうに退席したときと
同じ光景が繰り返された。
井戸弁護団長は、仙台高裁の口頭弁論が始まったとき、
石栗裁判長に「却下」だけで、主文、判決理由も述べない
態度はやめていただきたいと申し入れていた。
それも叶わなかった。
 
なんという司法の軽さ。
責任放棄。
積極的権力へ奉仕。
三権分立の理念を放棄し、国に追随する態度に、
人権無視社会、戦前回帰の姿を見た。
 
原告の佐藤美香さんは声を絞り出し、
「ここでやめてしまったら子どもたちに申し訳ない、
子どもたちの未来がない。
頑張りますので、皆さん応援してください!」と訴えた。
 
私たち支援者も自分の事、子どもたちの未来、
人間の尊厳をかけて、膝を折るわけにはいかない。
 

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