しかし、もともと「IAEAとは、加盟国の政府の利益と意向を代表する組織であり、各国の国民や、世界の市民のための組織ではありません。」(チェルノブイリ事故当時のIAEA事務局長ハンス・ブリックス。七沢潔「原発事故を問う」240頁)
これは「加盟国の政府の利益」に関する原子力の安全性向上に向けての覚書だという。では、なぜ、日本政府ではなくて、福島県がIAEAと覚書を締結するのか。 チェルノブイリ事故で、ソ連政府ではなく、たとえばゴメリ州とIAEAが原子力の安全性向上のための覚書を締結しただろうか。
また、 これは除染や住民の健康管理の分野の覚書だという。では、なぜ、WHOではなくて、IAEAと締結するのか。
IAEAはもともと、「原子力の平和利用を推進」つまり、原発を推進する目的で設立されたものであり、日本でいえば経済産業省に該当する。他方、人々の健康管理を担うために設立された国際組織こそWHOであり、日本でいえば厚生労働省に該当する。
人々の健康管理を行なうために、なぜ、WHOが出てこなくて、原発を推進するIAEAが出てくるのか。
奇々怪々のことだらけです。 その謎を解く材料として、おしどりマコさんから貴重な情報を提供してもらいましたので、紹介します。
【速報】IAEA天野事務局長と佐藤福島県知事との覚書(おしどりマコ)
【速報】IAEAと福島県立医科大との実施取決め(おしどりマコ)
【速報】福島県立医科大学とIAEAとの実施取決め全文(おしどりマコ)
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