以下は、本日の仙台高裁の判決(決定)に対する京都大学原子炉実験所の小出裕章さんからいだいた感想です。
皆さんも、 是非、日本の子どもたちの命と未来を決めるこの重要な判決をただすために、これに対する皆さんの声を、判決直後アクションとしてあげてください。->こちら
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「疎開裁判」判決、いただきました。
私は昔から裁判には期待しないと発言してきましたが、改めてその思いを深くしました。
判決は、ただちに影響が出るものではないと言いながらも、低レベル放射線被曝の危険そのものは認めています。
そして、学校だけ変わっても、地域で生活する以上は年間1ミリシーベルトを超える被曝をしてしまい、避難・移住をする以外ないと結論しています。
その通りです。
子どもを年間1ミリシーベルト以上被曝させないためには、郡山を含め汚染地から逃がすしか方法がありません。
そうする責任が国にあると私は思いますし、そう主張もしてきました。
それなのに、年間1ミリシーベルト以下にしたいのなら逃げるしかなく、個人の力で逃げられないわけでもないのだから、訴えに理由がないとしています。
問題は、子どもたちに被曝を強いている責任が、汚染地に取り残されている個人にあるのではなく、国にこそあるということです。
それを問題にできない裁判とは国家の奴隷のようなものですね。
2013/4/24 小出 裕章
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