女性自身3月3日号を買ってきました。
表紙にも大きくとりあげられていますが、福島で、
「放射能は心配ない!」という福島“洗脳シンポジウム”が行われたというルポが載っています。
2月3日の福島県伊達市で行われた「第2回地域シンポジウム」でのことです。
このシンポジウムは第1回が「甲状腺検査ってなんですか?」というもので
山奥の数十人の地域住民対象のシンポジウムにしては第1回から海外からの
講師をよんでくるという大変お金をかけたものです。
IWJ 2月3日シンポジウム動画ページ↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/230050
少し待っていると始まります。
地域シンポジウムのホームページ
http://dr-urashima.jp/fukushima/
第1回の報告に
渡航費は東京電力が負担しています、の文字。
第2回も同様でしょう。
このシンポジウムでは越智医師(第1回も参加)が「がんよりも心配なのは、骨。骨を強くする三大要因は、食べ物・運動・日光です。放射線を避けようとすると、これら3つをすべて避けることになります。すると死亡率は1.8倍に。放射線を避けるより、高いリスクを呼び込んでしまうんです。」と述べています。
「なぜ放射線を避けると3つをすべて避けることになるのですか???」
放射線を避けて安全な食べ物を食べ、運動をし、日光に当たる方法があるじゃないですか!!
避難して、安全な場所に行くことです。
彼女が安全な場所に避難するということを全く頭に置かず、ガラスバッジを付けて暮らさなければならない場所に子どもたちを引き止めた上で、放射能は心配ないとして摂取制限までとりはらおうという、医師として考えられないことを積極的に発言しています。
「女性自身」の記事も、IWJの動画も、見ていると大変恐ろしいです。
司会の半谷氏は「死んでも良いからイノシシを食べたいという人がいる」
「食べたいけど、避難している息子たちに『食べるな』と言われる」
などと言い、「食文化を守る意味でも出荷制限は厳守しつつ地元の人はこれだったら
食べて良いですよという目安を儲けたらどうか。」
ということを話し合うということで、大人1000ベクレル、子ども100ベクレルで
どうかという仰天の提案をしています。
今まで食べていたキノコやイノシシの肉が食べられないのは
「食べるな」という息子や「放射能が心配」と言う母親の
せいですか?
事故を起こした東電と国のせいではないですか!
全く本末転倒です。
下は恐ろしいことを言っている画像です。
このシンポジウムでは「低線量の被ばくはむしろメリットがある」というドブジンスキー氏や「チェルノブイリ原発事故によって増えたのは子どもの甲状腺がん。しかも、亡くなった方はほとんどいません。白血病は増えていません。」(浦島医師)という学者や医者を連れて来て「放射能は安全だ」ということをずっと言っています。
チェルノブイリ事故後の子どもの健康状態が非常に悪くなっているというのは
30年間子どもを見て来た教師が話しており、原発から140キロのコロステン第12学校の校長が12年間に白血病で2人の子どもが亡くなっていると話しています。
シンポジウムというなら少なくともこういった意見を述べている人たちも呼んで議論すべきでしょう。
もしかして数字上では放射性物質を◯グラム食べた人の損失余命は◯秒などと、
大して問題じゃないような数が成り立つのかもしれませんが、
放射線でがんになる人はなるし、白血病になる人はなるのです。
問題は人の命だということを忘れている人たちです。
彼らの狙いは地元のきのこやイノシシなどを地元の人に
食べさせてあげたいとか、地域の食文化を守るとかではないでしょう。
そのことに東京電力が金を使うでしょうか?
「原発事故は起きてしまったけど、放射能は怖くないよ」という証明の
ために地元の皆さんを利用している大変犯罪的な行為です。
「きょう決まったこと」
摂取制限を取り下げてもらうことを提案する
賛成の人は青、反対の人は赤をあげてください。
というときの様子です。延々と放射能は安全、食べても大丈夫
と聞かされ続け、この中でビデオや写真に撮られながらの
賛成反対の意志表示です。
でも赤をあげている人もいるようですが??
そのことには触れず、賛成ということに決まったようです。
とにかく、高額ふとんを売りつけるハイハイ商法のような
やり方で、住民を「放射能安全神話」に洗脳していこうという
大変恐ろしいシンポジウムが東電の金で行われていることを
糾弾しましょう!!
原発事故を起こしておいて、
我々の電気料金からの金でこんなインチキシンポジウムをして
福島の皆さんを更に積極的に被ばくさせるとは何事だ!
東京電力への意見はこちら
メール↓
http://www.tepco.co.jp/info/custom/service/echob_s-j.html
FAX ↓
0120-12-8589
シンポジウム登壇者
- 五十嵐泰正氏(筑波大学)、浦島充佳氏(東京慈恵会医科大学)、越智小枝氏(相馬中央病院)、博多美保子氏(博多歯科クリニック)、霊山町、川俣町、川内村、いわき市からの参加者、ルードヴィーク・ドブジンスキ氏(ポーランド国立原子研究センター)、半谷輝己氏(地域メディエーター)
0 件のコメント:
コメントを投稿