放射線被ばくを学習する会より情報をいただきました。
以下転記
「原発事故があっても鮭たちは4年で故郷の川に帰ってきた。しかし人間は、4年で故郷に帰ることはできなかった。」
昨夜のETV特集の最初の言葉です。(再放送は2月14日(土)午前0時〜 ※金曜深夜)
楢葉町は20キロ圏内で避難指示が出ている。
原発から近い割には放射線量が低い。
その上、除染が進み、国が目標としてきた「放射線量の50%削減」をおおむね達成している。
いまなお全町避難を続ける福島の自治体の中で、真っ先に帰還できるのは楢葉だというのが、衆目の一致するところだという。
楢葉の大工の棟梁は、いまこの町で一番忙しい男と言われている。
家の修理や建て直しの注文が殺到している。
山寺の和尚さんはコミュニティの再建が第一と考え、帰れるようになったら真っ先に帰ろうと、寺の手入れにいそしんでいる。
しかし、除染したと言っても、通学路にホットスポットがあった。
除染土の仮置き場になった田んぼは、フレコンバッグがなくなっても「開田病」で3年は作物ができないという。
(詳細はテレビを見てください)
水道の水源池に流れ込んだセシウムが浚渫されないので、水道水を飲む人はいないという。
昨年11月末に復興庁が発表した住民意向調査によれば、「すぐに戻る」はわずか9.6%。
30代では「すぐに戻る」は2.3%、「戻らない」が実に42.9%。
40代では、3.7%、34.2%。
70歳以上で、13.4%、13.6%。
「真っ先に帰る」と言う和尚さんが「60代以上が戻っても、収束工程の30年、40年の間に死に絶えるわな」と言う。
20代~40代が数%しか戻らないのでは「地域は段々消滅していく」のが目に見えている。
住民の帰還をいつにするのか、この春、町長が決断する。
温品惇一(放射線被ばくを学習する会)
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