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2015年2月12日木曜日

甲状腺がん及び疑いは117名に 第18回福島県民健康調査で

本日2015年2月12日、第18回福島県民健康調査検討委員会が行われ、

福島県の事故当時18歳以下の子ども対象に行われた甲状腺がん調査で(一巡目受診者約30万人)
昨年12月25日の発表時よりもがんおよび疑いが5名増え、
いわゆる先行調査(1巡目)といわゆる本格調査(2巡目)を合わせて
 117名となりました (良性結節の1名は除いた数です)


資料ページ↓
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-18-siryo.html

100万人に1人か2人と言われた小児甲状腺がんがこれほど出ていても、検討委員会では「原発事故のせいとは考えられない」としています。

また、今日のテレビのニュースでは1巡目の109名には全くふれず、2巡目でがんが1名とのみを強調していました。

 チェルノブイリの経験から甲状腺がんが増えることは国際的にも常識となっているにもかかわらず、ただただ何の理由もなく「事故の影響とは考えにくい」を繰り返す人たち、この人たちが医者といえるでしょうか?
 現松本市長でチェルノブイリ事故後のベラルーシで5年半甲状腺がんの治療にあたった医師である菅谷昭さんは2013年12月22日に青山クレヨンハウスで行われた講演でこのように話しています。

(福島県民健康調査の甲状腺がんについて)
 今出ている子どものがんは「検査機器の性能が良くなり、将来発見されるものが早く見つかっているもので放射能が原因ではない」と県民健康調査会議が主張している。一般の人をそれでごまかしているが、がんは何の原因もなくかかる病気ではない。
 ○物理的要因 紫外線や放射線などによるもの
 ○科学的要因 喫煙など
  ○感染によるもの  ピロリ菌 ウィルスなど
 が原因でなる。
  放射能が原因ではないというならば、では何が原因なのかについて言うべきである。
特に菅谷さんが何度もおっしゃったのは「放射線と病気の関係については、いくら研究しても科学的証明は難しい。しかし念のため予防的にリスクを避ける対策をするのはとても大事なこと」ということでした。

先頃、韓国古里原発により甲状腺がんになったと認めた裁判においても、裁判官は
「放射線の影響により甲状腺がんになることは国際的にも常識になっている。もし放射線の影響ではないとするならば、それを証明しなさい。」という判決を下しました。

ここまで放射線と甲状腺がんについて常識となっているのにちゃんとした根拠も無く「関係ない」と言い続けるのは意図的に認めないようにしているとしかいいようがありません。
 しかも甲状腺がんだけではなく、さまざまな健康被害も深刻になってきているのです。
 一刻も早く、子どもたちをこれ以上被ばくさせないよう避難させるべきです!

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