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2013年5月18日土曜日

【判決直後アクション】5.20郡山講演会:4.24仙台高裁判決の最良部分の提供者ヤブロコフ博士の報告(+判決報告)

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5月20日(月)午後6時30分から、郡山で、4.24仙台高裁判決の最良部分を提供したヤブロコフ博士の講演会があります。


  4.24仙台高裁判決の最良部分は、
 郡山市の子どもは低線量被ばくにより、生命・健康に由々しい事態の進行が懸念される、
 ことを認定したことです。
 この認定の元になったのは、私たちが提出した、専門家の以下の3つの意見書です。
 長期間にわたる低線量の放射線を被ばくした場合に現れる晩発性障害として、発癌率が高くなるなどの健康被害が挙げられるところ、例えば甲状腺癌は児童10 万人当たり数名程度しか発症しないとされているのに、福島第一原発と同レベルの重大な原発事故とされる旧ソビエト連邦において昭和61年に発生したチェルノブイリ原発事故においては、事故発生の五、六年後から 甲状腺疾病と甲状腺腫双方が急増し、9年後には児童10人に1人の割合で甲状腺疾病が現れたとの報告がある(49←矢ヶ﨑意見書
そして、チェルノブイリ原発事故に よる健康障害調査データから郡山市で今後発症するであろう種々の健康障害(晩発性障害)の予測として、先天障害の増加、悪性腫瘍の多発、1型糖尿病の増 加、水晶体混濁・白内障、心臓病の多発を指摘する意見もある(72←松井意見書) 
また、福島県県民健康管理調査検討委員会が発表した平成24年度甲状腺検査の検査結果とチェルノブイリ原発事故後に行われた小児の甲状腺検診データとを対比して、福島の児童には被ばくから数年後のチェルノブイリ高汚染地域の児童に匹敵する頻度で甲状腺癌が発生し、甲状腺癌が今後激増するおそれがあるとの指摘もある( 227←松崎意見書(5))
 このうち、甲状腺以外の様々な疾病についての詳細な認定をした部分(上記のアンダーライン部分)はもっぱら松井英介医師の意見書に基づいたものですが、松井意見書は、2009年に英語版が出版されたチェルノブリ事故による健康被害の最新報告「ヤブロコフ・ネステレンコ報告」に基づいて作成したものです。このヤブロコフ・ネステレンコ報告」が判決の2日後に我が国で出版された「チェルノブリ被害の全貌」(岩波書店)です。

つまり、仙台高裁の事実認定の最良部分は、ヤブロコフ、ネステレンコ博士らの報告に基づいたものです。もし「ヤブロコフ・ネステレンコ報告」がなかったら、今回の仙台高裁の事実認定の最良部分も存在しなかったでしょう。

5月20日(月)に、仙台高裁判決の最良部分の証拠を提供してくれたヤブロコフ博士から、直々に、チェルノブリ事故による健康被害の最新報告について講演してもらいます。

■ 第二回 アレクセイ・V・ヤブロコフ博士講演会
演台:「チェルノブイリ被害の全貌」
    「4.24仙台高裁判決の報告」(報告者 弁護団 柳原敏夫) 
日時:2013年5月20日(月)  午後6時30分から
会 場: 総合福祉センター 5階集会室 (郡山市役所裏)

以上の詳細情報->こちら
 
放射能汚染をめぐってWHOとIAEAの関係を描いた映画「真実はどこに?」(2004年)
でのアレクセイ・V・ヤブロコフ博士の証言シーン

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