報告です。
「子ども脱被ばく裁判」を傍聴して。(松岡記)
井戸弁護団長
(写真は鈴木博喜さん撮影 http://taminokoeshimbun.blog.fc2.com/blog-entry-33.html より)
井戸弁護団長報告及び準備書面は弁護団ブログにて→http://fukusima-sokaisaiban.blogspot.jp
「『親子裁判』について、国の反論、原告は同時に生業裁判、各地で東電・国に賠償を求めて係争中。二重賠償ではないかという異議に対し、それらの訴訟は東電・国が原発事故を起こしたことによる被害の賠償。本裁判は、事故後、国がとるべき防御策をしなかったことについての訴訟だから、二重賠償にはならないと反論。
→裁判官は、うんともすんとも言わないが、こちらの意見を認めたようだ。
『国は情報を隠した』と指摘する原告側に対し、国は『情報を公開する義務はない』と反論。我々は『災害基本法』『防災基本計画』『原子力防災対策』に、住民に適切な情報を伝える義務が明記されている、スピーディのデーターを流すだけでなく、データーを分析して読み取れることを伝える、情報を提供をするのは義務だと反論。
裁判は①加害者が加害行為をしたかどうか、これは、スピーディを公開しなかった、ヨード剤を配布しなかった等々で加害事実は明白。→裁判官は、うんともすんとも言わないが、こちらの意見を認めたようだ。
『国は情報を隠した』と指摘する原告側に対し、国は『情報を公開する義務はない』と反論。我々は『災害基本法』『防災基本計画』『原子力防災対策』に、住民に適切な情報を伝える義務が明記されている、スピーディのデーターを流すだけでなく、データーを分析して読み取れることを伝える、情報を提供をするのは義務だと反論。
②その加害行為によってどれだけ被害・損害を被ったかを争う。ここを原告一人一人に具体的に語ってもらい、まとめていく作業をする。――町の指示で、放射能雲が流れた津島に滞在。雪が降り子どもは大喜びで雪合戦をして遊んだ。雪を食べたとか(嗚呼)・・」と言うのが弁護士さんの説明でした。
小児甲状腺がんは172人、避難を希望する子どもには国が安心して学習し育っていける環境を保障する。低線量被ばく地に留まる子には、国として長期保養保障という判決を引きだしてほしい。
小児甲状腺がんを発症した子の部活、運動部と文化部の比較を調査してほしいという声を福島、茨城でも聞く。2011年4月19日文科省は3.8μSV/h未満なら校庭使用可とした。5月6月、野球部員は甲子園に向けて猛練習し県選抜にのぞんだ。
2012年5月厚労省は、除染など特定線量下業者に、健康診断、線量測定、累積線量の記録、防御の装備など作業員の防御のガイドラインを通知。その空間線量は2.5μミリSV以下。中高生は3.8μミリSV未満の校庭で、砂まみれで野球をやっている。おかしくないですか?
8月8日の福島民友で県民健康調査検討委員会は、甲状腺エコー検査を受診するメリットが少ないとの医療関係者の声が上がっているので、対象者の縮小、各学校の集団検診という検査方法などの見直す議論に9月に着手と報じていた。
(信じられません。医療関係者が何と言ったか知りませんが、シロウトの私が考えても、1巡目でA判定でも2巡目で甲状腺ガンが見つかっているのだから、検査し続けるしかないではないか。リンパに転移していたら、肺や肝臓や脳、骨に転移するリスクは常識ではないか。
年1回の無料健康診断はどこの地方自治体でもやっていて、しつこいくらい催促するのに)
5年経った福島では、何かおかしい、ヘンだ、生物学者たちが、昆虫や松の異変、農民がトマトや玉ねぎの異変、ユリの花の異変をいぶかる声はあがっているのに。子どもの甲状腺癌は172人と増えているのに。
『20ミリsv/年で帰還強要なんてありえない。20ミリSV/年は原発作業員、5ミリSV/年はレントゲン技師。小学校の校庭で原発を動かすようなものだ。そんな酷い帰還政策を日本の国民は受け入れているのか?』『いや、私は受け入れていない、当事者も抵抗している、市民たちも反対している…』と答えましたが、『日本の国民は受け入れているのか』と所長は繰り返し聞いた」
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