本日、京都大学原子炉実験所の小出裕章さんから、これからスタートする第二次裁判=子ども脱被ばく裁判に対して、以下のメッセージを寄せていただきました。
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決して事故など起きないと言われてきた福島第一原子力発電所が事故を起こしてからすでに3年半近い歳月が流れました。
発電所の敷地内では、事故は一向に収束できないまま放射能汚染水が汚染を広げ、最低賃金すら受け取れないと言われる労働者たちが放射能を相手に苦闘を続けています。
周辺では10万を超える人々が、故郷を追われ、生活を根こそぎ破壊されて苦難のどん底にいます。
さらに、日本の法令に従えば放射線管理区域に指定しなければならない場所に、赤ん坊も子どもも含め数百万の人たちが、棄てられてしまいました。
一方、この世紀の大犯罪に責任がある東京電力と日本政府は誰一人責任を取らないままです。
子どもたちは原子力を暴走させたことに対して責任がありません。
福島第一原子力発電所の事故が起きたことにも責任がありません。
それなのに、毎日見ていても面白いほどに成長する子どもたちこそ、放射線被曝に対する感受性が高いのです。
そうであれば、子どもたちを被曝から守ることは大人たちの最低限の責任です。
子どもたちを守ってあげたいというのではありません。
それをしないで生きていれば、私は私自身を許すことができません。
もちろん、それをしないで知らぬ顔をする政府、東京電力には徹底的に責任を取らせたいと思います。
子どもの被曝を少しでも少なくするために、私は私の力を使います。
非力ですが、無力ではないはずです。
被害者の方々の苦難の重さは私には量れません。
しかし、諦めることなく、挫けることなく生きてくださることを願います。
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お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。
2014/8/5 小出 裕章
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