第1回の審尋期日が7月19日午後4時30分から福島地方裁判所郡山支部で開かれました。
債権者(申立人)は、債権者親権者5名と代理人弁護士3名が出席し、相手方である郡山市側は代理人弁護士2名が出席しました。当方からは前回以降新たに集まった5000近くの署名を提出しました。
郡山市から当方の申立書に対する答弁書が提出されました。その内容は、以下の理由などから、訴えの却下を求めるというものです。①申立書記載の「請求の趣旨」は、抽象的である。②請求の趣旨に記載された措置は公権力の行使そのものに該当する行為を求めており、民事保全法上の仮処分は認められない。③郡山市内において教育活動を実施すること自体に起因して、児童生徒の健康にどのような影響が生じるか明らかでなく、保全の必要性がない。④債務者は年間1ミリシーベルト以下を目指すため表土除去工事・校舎周辺の除染活動・屋外活動の時間制限などの放射線量軽減化措置をとっており、被曝線量が軽減化されているから、保全の必要性・緊急性が認められない。
しかしながら、申立人の主張する請求の趣旨は十分具体的であり、また申立人らの提示する申立の趣旨はあくまで債権者個別の疎開措置であって、申立の趣旨自体で集団疎開を求めているわけではなく(認容決定を受けて、事実上郡山市が集団疎開を決断することを期待はしておりますが)、その点で相手方(郡山市) の主張は当を得ないものであります。ただ、この点についての誤解が生じないよう、申立の趣旨の一部の訂正をしたいと考えております。
それを受けて相手方(郡山市)が上記答弁書の主張を見直し、再度主張を整理することとなります。
そして、その上で当方から上記主張に対する反論をすることになります。
答弁書によって郡山市の姿勢は明らかになりました。それは、門前払いを狙うことと、既に郡山市の行っている措置は十分なものであり疎開させる必要性がないというものです。しかしながら、現実には郡山市における空間線量は年間1ミリシーベルトに達するレベルが継続しており、実際に健康被害も生じ始めているのですから、その主張は空虚なものといわざるを得ません。
郡山市の真摯な対応を引き出すべく、効果的な反論を加える必要があります。
次回の審尋期日は8月26日午後4時30分から開かれ、次々回の審尋期日は9月9日午後4時40分から開かれる予定です。
引き続き、裁判へのご注目と応援を宜しくお願いいたします。
告知
告知 ①官邸前抗議 12.19(木)14時30分~15時30分 ②最高裁前抗議集会・「子ども脱被ばく裁判」棄却決定に抗議 2025年1月7日(火)14時~15時
2011年7月20日水曜日
2011年7月14日木曜日
2011年7月11日月曜日
ECRR科学事務局長クリス・バズビー博士の日本講演スケジュール(7月17~21日)
ECRR(欧州放射線リスク委員会)の科学事務局長クリス・バズビー博士が7月17日に来日し、20日まで次のようなスケジュールで講演を行います。
主催:ふくしま集団疎開裁判の会
こども東葛ネット
会津放射能情報センター
放射能から子どものいのちを守る会・会津
子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク
としま放射能から子どもを守る会
※日本語への逐次通訳がございます。
※当日、会場にお越しできない市民のためにリアルタイムでネット中継します。
※当日の講演をより正しく理解するために、事前に、以下の文献に目を通されることが有益です。是非、一読下さい。
「美浜の会」ECRR2010翻訳委員会の「まとめ」(2011.5.14)
矢ヶ崎克馬「隠された被爆」(2010.7.25 新日本出版社)
※時間などの詳細は、決まり次第本ブログにて発表します。
主催:ふくしま集団疎開裁判の会
こども東葛ネット
会津放射能情報センター
放射能から子どものいのちを守る会・会津
子どもたちを放射能から守る全国ネットワーク
としま放射能から子どもを守る会
※日本語への逐次通訳がございます。
※当日、会場にお越しできない市民のためにリアルタイムでネット中継します。
※当日の講演をより正しく理解するために、事前に、以下の文献に目を通されることが有益です。是非、一読下さい。
「美浜の会」ECRR2010翻訳委員会の「まとめ」(2011.5.14)
矢ヶ崎克馬「隠された被爆」(2010.7.25 新日本出版社)
※時間などの詳細は、決まり次第本ブログにて発表します。
- 2011年7月17日(日)午後4時~8時(開場3時50分)
対話者:矢ヶ崎克馬 琉球大名誉教授(ただし、スカイプ中継による参加)
東京 会場:早稲田奉仕園 スコットホール講堂
(新宿区西早稲田2丁目3−1 地図)
定員:先着200名(事前予約はしていません。当日会場にお越しください)
参加費:1000円
ネット中継:USTREAM配信 OurPlanetTV
USTREAM配信 IWJ Ch2
連絡先:メール office.sokai@gmail.com
※早稲田奉仕園は今回の講演会とは関係がありませんので、問い合わせは上記メールまでお願いします。
※駐車場の用意はございません。会場周辺の有料駐車場をご利用ください。
- 2011年7月18日(月)午後1時半~4時半(開場1時)
千葉 会場:松戸商工会館 5F大会議室
(松戸市松戸1879-1 地図)
定員:先着200名(事前予約はしていません。当日会場にお越しください)
参加費:無料
ネット中継:USTREAM配信 IWJ Ch2
連絡先:メール expose2011@mail.goo.ne.jp
※松戸商工会館は今回の講演会とは関係がありませんので、問い合わせは上記メールまでお願いします。
※松戸駅西口より徒歩6分。駐車台数に限りがありますので、出来るだけ公共の交通機関をご利用ください。
- 2011年7月19日(火)午後6時半~9時(開場6時)
対話者:沢田昭二 名古屋大名誉教授
福島 会場:「アピオスペース」展示ホール
(会津若松市インター西90番地 地図・駐車場)
定員:先着250名(事前予約はしていません。当日会場にお越しください)
参加費:無料
ネット中継:USTREAM配信 IWJ_FUKUSHIMA1
連絡先:0××-××××-××××(×× ただし、会津若松講演会に関してのみ)
※アピオスペースは今回の講演会とは関係がありませんので、問い合わせは上記携帯までお願いします。
- 2011年7月20日(水)午後2時~
4時半4時(開場1時半)
※終了時刻が4時に変更になりました。
東京 会場:千代田区立内幸町ホール
(千代田区内幸町1-5-1 東京電力東京本店前 地図)
定員:先着183名(事前予約はしていません。当日会場にお越しください)
参加費:1000円
ネット中継:USTREAM配信 OurPlanetTV
USTREAM配信 IWJ Ch2
連絡先:office.sokai@gmail.com
※千代田区立内幸町ホールは今回の講演会とは関係がありませんので、問い合わせは上記メールまでお願いします。
ECRR(欧州放射線リスク委員会)科学事務局長クリス・バズビー博士の来日決定(今月17~21日)とカンパのお願い
被ばくによる健康被害について、日本政府はもっぱら国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告した基準をもとに安全基準を考えてきましたが、しかし、この基準は大変問題のあるものでした。
なぜなら、それは「内部被ばくの危険性」を殆ど考慮しておらず、「核・原子力開発のためにヒバクを強制する側が、それを強制される側に、ヒバクがやむをえないもので、我慢して受忍すべきものと思わせるために、科学的装いを凝らして作った社会的基準であり、原子力開発の推進策を政治的・経済的に支える行政的手段」(中川保雄「放射線被曝の歴史」)だからです。
しかし、このことを正面から指摘する科学者集団は長い間、存在しませんでした。1997年、ようやくそれが出現しました。欧州放射線リスク委員会(ECRR)です。その初代の議長は、1958年に世界で最初に低線量被曝問題(妊婦のX線撮影により小児ガン・白血病の増加)を発見した英国のアリス・スチュアートでした。
つまり、ECRRは、それまで国際的権威とされてきたICRPの基準に対して、その非科学性を最も徹底して追及してきた唯一の国際的な科学者団体でした。そのECRRの科学事務局長をつとめるクリス・バズビー博士が英国から来週17日(日)に来日が決定しました。
この来日を機会に、バズビー博士に、
(1)、昨今、放射線 「正しく恐れよう」と称して間違った安全神話を流布する学者先生たちがあとを断ちませんが、真に科学的にみたとき、被ばくの危険性はどう考えるべきか、
(2)、ICRPの基準は真に科学的な立場からみた場合、どう評価されるべきか。
(3)、ECRRの基準に従えば、今、福島原発事故によって住民は、今どのような被ばくの危険性にさらされているか。
など、現在最も緊急かつ切迫した課題について、講演の予定です。
日常的な毒や事故と異なり、「放射能は見えない、臭わない、味もしない、理想的な毒です」(アーネスト・スターングラス博士)。言い換えれば、私たちは放射能を市民の日常感覚で考えてはいけないのです。放射能は、日常感覚で考えたとき、取り返しのつかない間違いに陥る恐ろしい毒です。だから、この問題では、市民は自らの身を守るためには、科学の素人といえども、日常感覚を脇に置き、科学的認識に向かうしかありません。
ところが、日本には、ICRPを筆頭にして、科学者の背広を着たいかがわしい人々が市民の周りに数限りなく存在していて、「100ミリシーベルト以下なら安全」などという非科学的で有害な言説を放射線のごとく振りまいています。
そこで、放射線のみならず、放射線安全基準の言説でもすっかり汚染されている日本において、市民が日常感覚を脇において、真に適切な科学的認識に向かうために、ECRR科学事務局長のクリス・バズビー博士の講演が極めて有益なものであると確信します。
今回、英国からバズビー博士の来日にあたっては、皆様の支援を必要としています。どうか、寄付、カンパをよろしくお願いいたします。
なぜなら、それは「内部被ばくの危険性」を殆ど考慮しておらず、「核・原子力開発のためにヒバクを強制する側が、それを強制される側に、ヒバクがやむをえないもので、我慢して受忍すべきものと思わせるために、科学的装いを凝らして作った社会的基準であり、原子力開発の推進策を政治的・経済的に支える行政的手段」(中川保雄「放射線被曝の歴史」)だからです。
しかし、このことを正面から指摘する科学者集団は長い間、存在しませんでした。1997年、ようやくそれが出現しました。欧州放射線リスク委員会(ECRR)です。その初代の議長は、1958年に世界で最初に低線量被曝問題(妊婦のX線撮影により小児ガン・白血病の増加)を発見した英国のアリス・スチュアートでした。
つまり、ECRRは、それまで国際的権威とされてきたICRPの基準に対して、その非科学性を最も徹底して追及してきた唯一の国際的な科学者団体でした。そのECRRの科学事務局長をつとめるクリス・バズビー博士が英国から来週17日(日)に来日が決定しました。
この来日を機会に、バズビー博士に、
(1)、昨今、放射線 「正しく恐れよう」と称して間違った安全神話を流布する学者先生たちがあとを断ちませんが、真に科学的にみたとき、被ばくの危険性はどう考えるべきか、
(2)、ICRPの基準は真に科学的な立場からみた場合、どう評価されるべきか。
(3)、ECRRの基準に従えば、今、福島原発事故によって住民は、今どのような被ばくの危険性にさらされているか。
など、現在最も緊急かつ切迫した課題について、講演の予定です。
日常的な毒や事故と異なり、「放射能は見えない、臭わない、味もしない、理想的な毒です」(アーネスト・スターングラス博士)。言い換えれば、私たちは放射能を市民の日常感覚で考えてはいけないのです。放射能は、日常感覚で考えたとき、取り返しのつかない間違いに陥る恐ろしい毒です。だから、この問題では、市民は自らの身を守るためには、科学の素人といえども、日常感覚を脇に置き、科学的認識に向かうしかありません。
ところが、日本には、ICRPを筆頭にして、科学者の背広を着たいかがわしい人々が市民の周りに数限りなく存在していて、「100ミリシーベルト以下なら安全」などという非科学的で有害な言説を放射線のごとく振りまいています。
そこで、放射線のみならず、放射線安全基準の言説でもすっかり汚染されている日本において、市民が日常感覚を脇において、真に適切な科学的認識に向かうために、ECRR科学事務局長のクリス・バズビー博士の講演が極めて有益なものであると確信します。
今回、英国からバズビー博士の来日にあたっては、皆様の支援を必要としています。どうか、寄付、カンパをよろしくお願いいたします。
2011年7月7日木曜日
ひとりでも多くの市民の「つぶやき」を福島地方裁判所郡山支部へ
6月24日に提訴された「ふくしま集団疎開裁判」は7月5日に第1回の裁判がありました。その日までの数日間に、日本のみならず世界中から3000名の署名が集められ、裁判所に提出しました。
この日の裁判で、裁判所は世界で初めての疎開裁判を「門前払い」とせず、「本格的な審理」に入る姿勢を明らかにしました。
これは、福島県の子供たちがいま置かれている「被ばく」という極めて危険な現実に真正面から取り組もうとしたもので(今、どこにそんなまともな為政者がいるだろうか)、それは「真実から目を背けない」という裁判の原点に帰ったものです。それを可能にしたのはまずは裁判官の良心と勇気ですが、同時に裁判官の背中から後押した、ごく短期間に世界中から寄せられた3000名もの署名者たちの「つぶやき」でした。
今から50年以上前、のちに冤罪事件の代表例とされた八海事件、松川事件で「真実を明らかにせよ」という世論の大きな声が沸きあがったとき、時の最高裁長官田中耕太郎は「世間の雑音に耳を貸すな」と訓示を足れました。しかしこの言葉には語られざる後半部分がありました。「政府、最高裁、財界の本音には耳を澄ませ」と。
元々、裁判官は日常的に「政府、最高裁、財界の本音に耳を澄ま」すよう強いられています。例えば、原発差止裁判も、稀な例外を除いて、みな「政府、最高裁、財界の本音」を反映したものばかりでした。だから、本来であれば、「世間の雑音」が世におこって、それが裁判所に届けられて、かろうじて、正常な「様々な声の多様性」が確保されるのです。そして、多くの裁判官は、そうした「世間の雑音」を接したとき、初めて心安んじて、自分の良心に従った判断に従うことができるのです。
この集団疎開裁判も同様です。「本格的な審理」を進める中で、裁判官の良心と勇気は今後、様々な圧力を受けることでしょう。そのような困難な状況の中で、裁判官の良心と勇気を支えるのは、「真実から目を背け」ては、己の生命・健康を守ることができない福島県など多くの地域で被ばくした人たちです。そして「真実から目を背けない」ことの大切さを身を持って知っている世界中の市民の人たちです。
皆さん、裁判官が最後まで自己の良心と勇気を保って判決(決定)を書けるように、その日まで、世界中の皆さんの裁判を支援する「つぶやき」を裁判所に発信して行こうではありませんか。どうぞ、引き続き、皆さんの署名をお願い申し上げます。
(文責 柳原 敏夫)
この日の裁判で、裁判所は世界で初めての疎開裁判を「門前払い」とせず、「本格的な審理」に入る姿勢を明らかにしました。
これは、福島県の子供たちがいま置かれている「被ばく」という極めて危険な現実に真正面から取り組もうとしたもので(今、どこにそんなまともな為政者がいるだろうか)、それは「真実から目を背けない」という裁判の原点に帰ったものです。それを可能にしたのはまずは裁判官の良心と勇気ですが、同時に裁判官の背中から後押した、ごく短期間に世界中から寄せられた3000名もの署名者たちの「つぶやき」でした。
今から50年以上前、のちに冤罪事件の代表例とされた八海事件、松川事件で「真実を明らかにせよ」という世論の大きな声が沸きあがったとき、時の最高裁長官田中耕太郎は「世間の雑音に耳を貸すな」と訓示を足れました。しかしこの言葉には語られざる後半部分がありました。「政府、最高裁、財界の本音には耳を澄ませ」と。
元々、裁判官は日常的に「政府、最高裁、財界の本音に耳を澄ま」すよう強いられています。例えば、原発差止裁判も、稀な例外を除いて、みな「政府、最高裁、財界の本音」を反映したものばかりでした。だから、本来であれば、「世間の雑音」が世におこって、それが裁判所に届けられて、かろうじて、正常な「様々な声の多様性」が確保されるのです。そして、多くの裁判官は、そうした「世間の雑音」を接したとき、初めて心安んじて、自分の良心に従った判断に従うことができるのです。
この集団疎開裁判も同様です。「本格的な審理」を進める中で、裁判官の良心と勇気は今後、様々な圧力を受けることでしょう。そのような困難な状況の中で、裁判官の良心と勇気を支えるのは、「真実から目を背け」ては、己の生命・健康を守ることができない福島県など多くの地域で被ばくした人たちです。そして「真実から目を背けない」ことの大切さを身を持って知っている世界中の市民の人たちです。
皆さん、裁判官が最後まで自己の良心と勇気を保って判決(決定)を書けるように、その日まで、世界中の皆さんの裁判を支援する「つぶやき」を裁判所に発信して行こうではありませんか。どうぞ、引き続き、皆さんの署名をお願い申し上げます。
(文責 柳原 敏夫)
2011年7月6日水曜日
7月5日の第1回裁判のご報告
平成23年7月5日午後4時30分より、福島地方裁判所郡山支部において債権者面接の手続が行われ、清水裁判長を含む裁判官3名との面接が行われました。
債権者(申立人)は、債権者親権者と、代理人弁護士4名(柳原、福田、安藤、井戸)が出席しました(井戸弁護士は電話会議システムでの出席)。
裁判官からは、請求の趣旨の具体的内容についてや、疎開するとした場合にどのような手続きがとられるか、疎開の終期はいつまでということを求める趣旨か、などが問われ、債権者側との間で問答がなされました。
当方からは準備書面(1)を提出し、また、債権者の方や市民の方の陳述書や、全国・全世界から僅か5日で集まった2400以上の署名を署名に関する報告書を付して裁判所に提出しました。
その結果、今回、門前払いをするという判断がなされることはなく、次回に債務者(郡山市)も交えて審尋の手続が進められることになりました。
裁判官は、こちらが提出した申立書や証拠を丹念に読み込んでいただいており、私たちの危機感に応え、誠実な対応をされているという印象です。
また、裁判前の4時から裁判所近くの広場で集会が、裁判後の5時30分からは、記者会見及び裁判報告会が開かれました。
郡山市は勿論、全国から多数の参加者が集まり、アメリカからローレン・モレさんもスカイプで参加してもらうなど、熱心な意見交換がなされ、有意義な集まりとなりました。
Video streaming by Ustream
次回期日は7月19日午後4時30分からとなりました。
非公開の手続きであり、傍聴はできませんが、裁判所に出向いて裁判官に全国の、全世界の市民が見守っていることを知らせることに、大きな意味があります。
今後もご注目をよろしくお願いいたします。
債権者(申立人)は、債権者親権者と、代理人弁護士4名(柳原、福田、安藤、井戸)が出席しました(井戸弁護士は電話会議システムでの出席)。
裁判官からは、請求の趣旨の具体的内容についてや、疎開するとした場合にどのような手続きがとられるか、疎開の終期はいつまでということを求める趣旨か、などが問われ、債権者側との間で問答がなされました。
当方からは準備書面(1)を提出し、また、債権者の方や市民の方の陳述書や、全国・全世界から僅か5日で集まった2400以上の署名を署名に関する報告書を付して裁判所に提出しました。
その結果、今回、門前払いをするという判断がなされることはなく、次回に債務者(郡山市)も交えて審尋の手続が進められることになりました。
裁判官は、こちらが提出した申立書や証拠を丹念に読み込んでいただいており、私たちの危機感に応え、誠実な対応をされているという印象です。
また、裁判前の4時から裁判所近くの広場で集会が、裁判後の5時30分からは、記者会見及び裁判報告会が開かれました。
郡山市は勿論、全国から多数の参加者が集まり、アメリカからローレン・モレさんもスカイプで参加してもらうなど、熱心な意見交換がなされ、有意義な集まりとなりました。
Video streaming by Ustream
次回期日は7月19日午後4時30分からとなりました。
非公開の手続きであり、傍聴はできませんが、裁判所に出向いて裁判官に全国の、全世界の市民が見守っていることを知らせることに、大きな意味があります。
今後もご注目をよろしくお願いいたします。
2011年7月5日火曜日
7月5日、記者会見と集会をUst中継(予定)
本日午後4時半からの第1回裁判の後、記者会見と集会が郡山市労働福祉会館で開催されます。17時ごろから、OurPlnetTV によりインターネット中継の予定です。
OurPlnetTV http://p.tl/ZAbg
OurPlnetTV http://p.tl/ZAbg
2011年7月1日金曜日
7月5日 第1回裁判 集会と報告集会を開催します
ふくしま集団疎開裁判・第1回の裁判(審尋)が、7月5日午後4時30分より福島地裁郡山支部で開催されます。
裁判に先立ち隣接する隣麓山公園入り口広場で簡単集会を開きます。
裁判終了後、郡山市労働福祉会館・2階中ホールで記者会見と報告集会を開きます。
ご案内チラシ [PDF]
裁判に先立ち隣接する隣麓山公園入り口広場で簡単集会を開きます。
裁判終了後、郡山市労働福祉会館・2階中ホールで記者会見と報告集会を開きます。
ご案内チラシ [PDF]
東日本大震災後次々に事故を起こした東電福島原子力発電所は放射能を空に海に放出し、三ヶ月過ぎるいまでもいつ終息するか分かりません。郡山で私たちは1時間あたり1.2~1.3 マイクロシーベルトの空中放射線量の中で被曝を気にしながら生活をしています。特に放射線の影響を受けやすい、未来ある子どもたちへの影響を心配しています。福島県では、すでに自主避難などで福島の地を離れている子どもたちもいます。しかし、依然、大多数の子どもたちと親は、行政が実施している安全宣伝と危険性を伝える情報に翻弄され、意識の格差や友だちと別れたくない、経済的負担等々で思い悩み不安な日々を送っています。自主避難をしたくてもできない家庭も多く、避難するか否かを各家庭の判断に任せるべきではないと考えます。今回、14人の勇気ある原告が郡山市を相手に「1mSv/年以下の安全な場所で教育を実施することを求める仮処分」を申し立てしました。そして第1回の裁判(審尋)が7月5日に決まりました。
つきましては、下記日程に、多くの皆様に裁判所にお集まりいただきご支援いただくと共に、この裁判を注目している市民が沢山いることを裁判所に分かっていただくことにより、迅速に、疎開を認める裁判所の判断が可能となります。裁判の行方はまさに皆さま一人一人の手にかかっています。
どうか、皆様のご協力、ご支援をお願い申し上げます。
日 時 2011 年7月5日(火)午後4時集合
場 所 福島地方裁判所郡山支部 隣麓山公園入り口広場
(郡山市麓山一丁目347 番)
会場地図
スケジュール 午後4時から集会
午後4時30分 裁判(審尋)
裁判終了次第(5時~5時半)から
労働福祉会館で記者会見・報告集会
(2階中ホール 郡山市虎丸町7-7)
連絡先 ふくしま集団疎開裁判の会
代 表 井上 利男 (024-954-7478)
子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
国、県への対応部会
世話人 駒崎ゆき子(090-2608-7894)
つきましては、下記日程に、多くの皆様に裁判所にお集まりいただきご支援いただくと共に、この裁判を注目している市民が沢山いることを裁判所に分かっていただくことにより、迅速に、疎開を認める裁判所の判断が可能となります。裁判の行方はまさに皆さま一人一人の手にかかっています。
どうか、皆様のご協力、ご支援をお願い申し上げます。
日 時 2011 年7月5日(火)午後4時集合
場 所 福島地方裁判所郡山支部 隣麓山公園入り口広場
(郡山市麓山一丁目347 番)
会場地図
スケジュール 午後4時から集会
午後4時30分 裁判(審尋)
裁判終了次第(5時~5時半)から
労働福祉会館で記者会見・報告集会
(2階中ホール 郡山市虎丸町7-7)
連絡先 ふくしま集団疎開裁判の会
代 表 井上 利男 (024-954-7478)
子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
国、県への対応部会
世話人 駒崎ゆき子(090-2608-7894)
登録:
投稿 (Atom)