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2015年2月28日土曜日

【速報】子ども脱被ばく裁判第1回期日、6月23日(火)午後3時と決定。第2回、3回期日も決定。

 本日、2月27日午前10時、福島地方裁判所で、初めて原告・被告の代理人が参加して、子ども脱被ばく裁判の期日を決める進行協議が行われ、第1回は、6月23日(火)午後3時と決まりました。

この日の福島市の朝は雲ひとつない快晴。 しかし、協議後の午後から一転して吹雪となる荒れ模様。初めての進行協議も、その天候のように想定外の展開となりました。

 進行協議開始前に、裁判所前で挨拶する井戸謙一弁護団長ほか2名の弁護団->IWJの中継 (法廷の進行期日協議前のIWJの取材風景

このとき、弁護団の頭にあった本日の協議のイメージは以下のようなものでした。
一般に裁判所で、原告・被告双方の代理人が裁判所と話し合う配置は以下です。真ん中の裁判官を挟んで、原告代理人(○)と被告代理人(●)が向かい合う。

 今回、原告が訴え2つの裁判(第1が福島市ほか福島県内の市町村を被告にした子ども人権裁判、第2が福島県と国を被告にした親子裁判)の被告順に普通より大きめな部屋で以下のように配置になるだろう、と。

 しかし、実際の配置は以下でした。大会議室に、訴状の被告目録の順番と正反対に、国を筆頭に、福島県、福島県内の市町村という配置で、総勢50~60人(数え切れない)、被告側席には座りきれないので、中央と原告側を全て埋め尽くして、ようやく席を確保した異様な配置となりました。
 

  その異様ぶりは、原告代理人が1名追加参加したのに、通常なら、広い部屋で原告代理人1名追加は何の問題もないのに、裁判所から「ええっ事前に連絡をありません!」と真っ青になる反応--あと1名の追加すら困難なほど大会議室はすし詰めなんだ、と。
 そのため、原告代理人側に座っている被告代理人の顔も見えなければ、人数も分りません。被告代理人の声はすれども姿は見えず、という前例のない経験でした。
 その結果、原告代理人は数え切れない被告代理人に正面、側面、すぐ隣の脇まで押しせられ、三方から包囲された状態で、大会議室の端にちんまりと、今にも部屋から押し出されんばかりの配置となりました。

 すぐ明らかになったことは、いざ協議が始まるや、第1回の期日を決めるのも、被告の答弁書(私たちの訴状に対する答弁)を提出する〆切の日についても、その他裁判進行に関する意見についても、最初に発言するのは決まって国の代理人。福島県も市町村もこれに右ならえ。
おいおい、原告が起こした第1の訴訟は、福島県内の市町村を被告にした子ども人権裁判なんだから、その市町村はどうしたんだい?--子ども人権裁判も本当の被告は国だったんだと、この一幕で合点できるほど、被告一同の一指乱れぬ対応ぶりでした。

 協議を終え、井戸謙一弁護団長の口から開口一番吐き出された言葉

「ふんどしを締めてかからなければ」(その理由は、そのあとの報告会で明らかにされました)

吹雪模様に変わった地裁前から、弁護団一同、武者震いする思いで、報告会場に向かいました。


協議の結果
1、裁判の期日(第1回~第3回)
 第1回 6月23日(火)午後3時~
 第2回 9月10日(木)午後3時~
 第3回 12月1日(火)午後3時~
 
 2、第1回の期日の内容
 通常の手続(訴状・被告の答弁書の陳述、証拠の提出など)以外に、
 原告本人による意見陳述 2名
 原告代理人による訴状の要約の陳述

3、被告の答弁書の提出の〆切
 5月8日(金)

                                               
4、井戸弁護団長による報告
 動画->
こちら

 文字起しは以下。

圧倒的な数の被告代理人らをみて、被告らが、この裁判には絶対に負けるわけにはいかないと考えていることを感じました。他方、裁判所は、この裁判が社会的にも強い関心を持たれる重要な裁判であること、科学論争が予想され、難しい裁判になるとの認識を言葉の端々で示されました。

長期低線量被曝、内部被ばくの危険性を無視して、これによって健康被害が生じてもうやむやにしてしまうという政策は、そのまま原発再稼働、核兵器所有に結びついています。その政策のために、ふくしまの子どもたちが犠牲にされているのです。長期低線量被曝、内部被ばくの危険性を正面から問う裁判は、日本全国を見渡しても、この裁判しかありません。負けるわけにはいかないとの被告代理人らの姿勢、重大な裁判であるとの裁判所の認識に触れ、改めて、この裁判の重要性を感じるとともに、原告こそ負けるわけにはいかないのだと思いを強くしました。
 

 法廷の進行期日協議前のIWJの取材風景                                                                                       
【裁判支援者の皆様へのお願い   
 市民ひとりひとりの行動がこの裁判の行方を決めます。   
 社会的な意義を持つ裁判に共通することですが、この裁判も真実を明らかにする原告たちと弁護団の努力だけでは勝つことはできません。裁判の勝訴はこの裁判を支持する多くの市民の声があって初めて可能となります。
6月23日の第1回期日は、この裁判の初日です。
この日、 福島地裁前を支援者で埋め尽くし、裁判所と被告の国、福島県、福島市ほか市町村に対し、この裁判を支持する市民がどれだけ多くいるかを身をもって示しましょう。
それが、この裁判の行方を決めます。
私たち自身の行動によって、ふくしまの子どもたちの命を健康を守りましょう。

 学習会

本日の午後、予定通り、以下の学習会を開催しました。
            
講師 井戸謙一さん(弁護団長)
演題「子ども脱被ばく裁判のゴールとゴールまでの歩み方について」
スケジュールの詳細は->こちら。

2015年2月26日木曜日

【お知らせ】明日27日(金)、IWJ福島Ch1(予定)で、福島地裁の進行協議期日の生中継

明日の27日(金)午前10時から、福島地方裁判所で、原告と被告全員の代理人が参加して、裁判の進行について協議しますが、協議の開始前の挨拶や終了後の報告の様子(裁判所の中は撮影できません)をIWJ福島Ch1(予定)で生中継します。

             記
日時  2月27日(金)午前9時半前後~期日の終了予定の11時頃
場所 福島地方裁判所前

※ 関連記事
【速報】2.27原告・被告の代理人が裁判所に勢揃い、裁判の期日を決める進行協議の実施。当日の午後、報告会・学習会を行います。

2015年2月24日火曜日

20140222 ふくしま集団疎開裁判 渋谷ハチ公前街宣 若者のカンパがうれしい

2月22日(日) ふくしま集団疎開裁判 第5回渋谷ハチ公前街頭宣伝が行われました。
 

この日は雨との予報で中止になるかと思われましたが、幸い雨もなく
暖かい日となりました。


活躍する予定のプロジェクターはバッテリーの初期不良のため、使用できず残念でしたが、
忌野清志郎のサマータイムブルース、斉藤和義のみんな嘘だったんだぜ
などの音楽を流しながら、渋谷の人たちに訴えました。

渋谷はやはり若者の街、若者はチラシをとってくれる人が少ないのが常ですが、
ここではそこそこ受け取ってくれます。

また、22日は街宣が始まってすぐに若者が続けてカンパをしてくれるなどで
私たちを大変力づけてくれました。

この日もネットなどで情報をつかんで応援にきてくださった方たちがおられました。

ツイキャス動画↓ chikapinさんありがとうございます。

2015年2月22日日曜日

新チラシ 今も毎時80万ベクレルを放出 甲状腺がん117名 

皆様
本日2月22日から配布の新しいチラシです。

今回は甲状腺がんが117名に増えたこと
福島第1原発のタンクや富岡町の大量除染土パックの写真や
牛久市でB判定8人が出たこと
「子ども脱被ばく裁判とは?」などを載せました。

また、全国の応援してくださっている皆さん
静岡市の「3.11を忘れないin 静岡」の皆さん
旭川市の「福島子ども人権裁判・親子裁判応援団旭川」チーム今だからの皆さんの カンパ箱
宮城県仙台市の「みやぎアクション」の皆さん
 の写真を載せました。

拡散よろしくお願いします。


またチラシ送付をご希望の方はお知らせください。


PDFダウンロードは→チラシおもて



PDFダウンロードは→チラシうら

2015年2月20日金曜日

大人1000ベクレル、子ども100ベクレルで良い? ハイハイ商法のようなシンポジウム

 女性自身3月3日号を買ってきました。

 表紙にも大きくとりあげられていますが、福島で、
「放射能は心配ない!」という福島“洗脳シンポジウム”が行われたというルポが載っています。





 2月3日の福島県伊達市で行われた「第2回地域シンポジウム」でのことです。
このシンポジウムは第1回が「甲状腺検査ってなんですか?」というもので
山奥の数十人の地域住民対象のシンポジウムにしては第1回から海外からの
講師をよんでくるという大変お金をかけたものです。

IWJ 2月3日シンポジウム動画ページ↓
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/230050
少し待っていると始まります。

地域シンポジウムのホームページ
http://dr-urashima.jp/fukushima/

第1回の報告に
渡航費は東京電力が負担しています、の文字
第2回も同様でしょう。

 このシンポジウムでは越智医師(第1回も参加)が「がんよりも心配なのは、骨。骨を強くする三大要因は、食べ物・運動・日光です。放射線を避けようとすると、これら3つをすべて避けることになります。すると死亡率は1.8倍に。放射線を避けるより、高いリスクを呼び込んでしまうんです。」と述べています。
「なぜ放射線を避けると3つをすべて避けることになるのですか???」
放射線を避けて安全な食べ物を食べ、運動をし、日光に当たる方法があるじゃないですか!!
避難して、安全な場所に行くことです
彼女が安全な場所に避難するということを全く頭に置かず、ガラスバッジを付けて暮らさなければならない場所に子どもたちを引き止めた上で、放射能は心配ないとして摂取制限までとりはらおうという、医師として考えられないことを積極的に発言しています。

「女性自身」の記事も、IWJの動画も、見ていると大変恐ろしいです。

司会の半谷氏は「死んでも良いからイノシシを食べたいという人がいる」
「食べたいけど、避難している息子たちに『食べるな』と言われる」
などと言い、「食文化を守る意味でも出荷制限は厳守しつつ地元の人はこれだったら
食べて良いですよという目安を儲けたらどうか。」
ということを話し合うということで、大人1000ベクレル、子ども100ベクレルで
どうかという仰天の提案をしています。

今まで食べていたキノコやイノシシの肉が食べられないのは
「食べるな」という息子や「放射能が心配」と言う母親の
せいですか?
事故を起こした東電と国のせいではないですか!
全く本末転倒です。

下は恐ろしいことを言っている画像です。



このシンポジウムでは「低線量の被ばくはむしろメリットがある」というドブジンスキー氏や「チェルノブイリ原発事故によって増えたのは子どもの甲状腺がん。しかも、亡くなった方はほとんどいません。白血病は増えていません。」(浦島医師)という学者や医者を連れて来て「放射能は安全だ」ということをずっと言っています。
チェルノブイリ事故後の子どもの健康状態が非常に悪くなっているというのは
30年間子どもを見て来た教師が話しており、原発から140キロのコロステン第12学校の校長が12年間に白血病で2人の子どもが亡くなっていると話しています。
シンポジウムというなら少なくともこういった意見を述べている人たちも呼んで議論すべきでしょう。

もしかして数字上では放射性物質を◯グラム食べた人の損失余命は◯秒などと、
大して問題じゃないような数が成り立つのかもしれませんが、
放射線でがんになる人はなるし、白血病になる人はなるのです。
問題は人の命だということを忘れている人たちです。

彼らの狙いは地元のきのこやイノシシなどを地元の人に
食べさせてあげたいとか、地域の食文化を守るとかではないでしょう。
そのことに東京電力が金を使うでしょうか?
「原発事故は起きてしまったけど、放射能は怖くないよ」という証明
ために地元の皆さんを利用している大変犯罪的な行為です。




「きょう決まったこと」
摂取制限を取り下げてもらうことを提案する

賛成の人は青、反対の人は赤をあげてください。
というときの様子です。延々と放射能は安全、食べても大丈夫
と聞かされ続け、この中でビデオや写真に撮られながらの
賛成反対の意志表示です。

でも赤をあげている人もいるようですが??
そのことには触れず、賛成ということに決まったようです。

とにかく、高額ふとんを売りつけるハイハイ商法のような
やり方で、住民を「放射能安全神話」に洗脳していこうという
大変恐ろしいシンポジウムが東電の金で行われていることを
糾弾しましょう!!

原発事故を起こしておいて、
我々の電気料金からの金でこんなインチキシンポジウムをして
福島の皆さんを更に積極的に被ばくさせるとは何事だ!
東京電力への意見はこちら
メール↓
http://www.tepco.co.jp/info/custom/service/echob_s-j.html

FAX ↓
0120-12-8589


シンポジウム登壇者

  •  五十嵐泰正氏(筑波大学)、浦島充佳氏(東京慈恵会医科大学)、越智小枝氏(相馬中央病院)、博多美保子氏(博多歯科クリニック)、霊山町、川俣町、川内村、いわき市からの参加者、ルードヴィーク・ドブジンスキ氏(ポーランド国立原子研究センター)、半谷輝己氏(地域メディエーター)

2015年2月18日水曜日

【特別企画動画】子ども脱被ばく裁判 ここがポイント

本日、三輪スタジオにて、疎開裁判の井戸弁護士とボランティアのかんなさんによる
「子ども脱被ばく裁判 ここがポイント」の動画撮影が行われ、
早速、UPLAN三輪さんが配信してくださいました。



この動画は
・子ども脱被ばく裁判とは?
・内部被ばくと外部被ばくの違いは?
・なぜ、慰謝料10万円?
などの疑問を井戸弁護士がわかりやすく解説してくれる子ども脱被ばく裁判についての理解を深めるのに最適な動画です。

皆様、ぜひご覧になって、拡散よろしくお願いします。

2015年2月15日日曜日

【お知らせ】2.27原告・被告の代理人が裁判所に勢揃い、裁判の期日を決める進行協議後の学習会

既に【速報】2.27‥‥でお伝えした2月27日、裁判所で実施する裁判の期日を決める進行協議のあと、以下の要領で、当日の協議の報告と学習会を開きます。
当日は、 関西から弁護団長の井戸謙一さんも参加します。
私たちのこれまでの取り組み、現時点の現状、そしてこれからの取り組みについての抱負を率直にお話したいと思います。
一人でも多くの皆さんの参加をお待ちしています。

参考 【ふり返り】ふくしま疎開裁判の歩み(2011.4~2013.1)

   *******************************

日時: 2015年2月27日(金)13時~15時45分
場所:アオウゼ(福島市)4階
    福島市曽根田町1-18 MAXふくしま )->
地図
講師 井戸謙一さん(弁護団長)
内容 
  当日の協議の報告
  「子ども脱被ばく裁判のゴールとゴールまでの歩み方について」
  質疑応答
   第三次提訴についての相談・質問 

参加費 無料 
参加申し込み  参加希望の方は2月24日(火)までに、y-tkmt088*dolphin.ocn.ne.jp(*を@に置き換えて下さい)まで送信ください。
 ・お名前(お子様連れの際は、お子様のお名前も)
 ・連絡先(メールアドレスまたは電話番号)
 ※ 題名に「学習会参加申し込み」と記載下さい。
 ※定員に達し次第申込みは締め切らせていただきます。 

主催団体
  子ども脱被ばく裁判・原告の会
  ふくしま集団疎開裁判の会 

お問い合わせ先
 メール y-tkmt088*dolphin.ocn.ne.jp(*を@に置き換えて下さい)
 電話 080-1809-3169(18:30~22:00)



)井戸謙一さんのプロフィール
  9年前の2006年3月、わが国で初めて、稼動中の北陸電力志賀原発2号機の差止を命ずる判決を書いた元裁判長です(->当時の新聞記事)。
先ごろ亡くなった菅原文太さんも井戸さんの話を聞きたいと彼のラジオ番組「日本人の底力」にゲストに呼びました(→番組の録画 )。
井戸さんの記事「金沢地裁の元裁判官(東京新聞:あの人に迫る)

2015年2月13日金曜日

チェルノブイリ福島 『子どもの痛みをなくす調査プロジェクト』埼玉・郡山・東京講演 2月28日〜

2月28日、3月1日、3月2日、講演会のお知らせ
以下、転記です。

国民の期待につけ込んで、政府も専門家もたくさんウソをついてきました。しかし、放射能汚染は、それを踏み潰してきました。
福島の未来は、チェルノリブイリ原発事故後と同じではないにしても、ミニコピーのような部分があります。
先例に学んで的確に対策をとれば、無駄な出費や、時間の浪費をなくせますし、受けなくてすむ被害は受けなくてすみます。
私たちは、ウクライナで子どもを救うプロジェクトを実施し、誰も知らなかった数々の事実を明らかにしてきました。
放射能の被害は、ガンだけでなく、筋肉、血管、神経系にも出ますが、この被害がないことにされていたのです。

このたび、プロジェクトをウクライナで実施しているタチアナさんをお迎えして、講演会を行います。
タチアナさんは、29年前のチェルノブイリ事故当時は妊娠中。看護師ですが、自らも母として貴重な経験をされながら、 ラトビアへの移住や、事故から6 年後の強制移住を体験し、フランスの研究機関による甲状腺ガン調査にもかかわりました。

マスコミや政府や学者が一度も報じなかった話を聞くことができますので、多くの方のご参加をお待ちします。

食品と暮らしの安全基金 代表 小若順一

gif過去のウクライナ調査報告



pdf埼玉講演チラシ(PDF1MB)  gif2/28懇親会お申込み(外部サイト・こくちーず)




pdf郡山講演チラシ(PDF1MB)



pdf東京講演チラシ(PDF821KB)


pdf『子どもの痛みをなくす調査プロジェクト』埼玉・郡山・東京講演(全日講演チラシ・B4サイズ PDF1.2MB)

gif過去のウクライナ調査報告

2015年2月12日木曜日

甲状腺がん及び疑いは117名に 第18回福島県民健康調査で

本日2015年2月12日、第18回福島県民健康調査検討委員会が行われ、

福島県の事故当時18歳以下の子ども対象に行われた甲状腺がん調査で(一巡目受診者約30万人)
昨年12月25日の発表時よりもがんおよび疑いが5名増え、
いわゆる先行調査(1巡目)といわゆる本格調査(2巡目)を合わせて
 117名となりました (良性結節の1名は除いた数です)


資料ページ↓
https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/kenkocyosa-kentoiinkai-18-siryo.html

100万人に1人か2人と言われた小児甲状腺がんがこれほど出ていても、検討委員会では「原発事故のせいとは考えられない」としています。

また、今日のテレビのニュースでは1巡目の109名には全くふれず、2巡目でがんが1名とのみを強調していました。

 チェルノブイリの経験から甲状腺がんが増えることは国際的にも常識となっているにもかかわらず、ただただ何の理由もなく「事故の影響とは考えにくい」を繰り返す人たち、この人たちが医者といえるでしょうか?
 現松本市長でチェルノブイリ事故後のベラルーシで5年半甲状腺がんの治療にあたった医師である菅谷昭さんは2013年12月22日に青山クレヨンハウスで行われた講演でこのように話しています。

(福島県民健康調査の甲状腺がんについて)
 今出ている子どものがんは「検査機器の性能が良くなり、将来発見されるものが早く見つかっているもので放射能が原因ではない」と県民健康調査会議が主張している。一般の人をそれでごまかしているが、がんは何の原因もなくかかる病気ではない。
 ○物理的要因 紫外線や放射線などによるもの
 ○科学的要因 喫煙など
  ○感染によるもの  ピロリ菌 ウィルスなど
 が原因でなる。
  放射能が原因ではないというならば、では何が原因なのかについて言うべきである。
特に菅谷さんが何度もおっしゃったのは「放射線と病気の関係については、いくら研究しても科学的証明は難しい。しかし念のため予防的にリスクを避ける対策をするのはとても大事なこと」ということでした。

先頃、韓国古里原発により甲状腺がんになったと認めた裁判においても、裁判官は
「放射線の影響により甲状腺がんになることは国際的にも常識になっている。もし放射線の影響ではないとするならば、それを証明しなさい。」という判決を下しました。

ここまで放射線と甲状腺がんについて常識となっているのにちゃんとした根拠も無く「関係ない」と言い続けるのは意図的に認めないようにしているとしかいいようがありません。
 しかも甲状腺がんだけではなく、さまざまな健康被害も深刻になってきているのです。
 一刻も早く、子どもたちをこれ以上被ばくさせないよう避難させるべきです!

2015年2月9日月曜日

ETV特集 住民帰還 ~福島・楢葉町 模索の日々~  

放射線被ばくを学習する会より情報をいただきました。
以下転記

「原発事故があっても鮭たちは4年で故郷の川に帰ってきた。しかし人間は、4年で故郷に帰ることはできなかった。」
昨夜のETV特集の最初の言葉です。(再放送は2月14日(土)午前0時〜 ※金曜深夜)

楢葉町は20キロ圏内で避難指示が出ている。
原発から近い割には放射線量が低い。
その上、除染が進み、国が目標としてきた「放射線量の50%削減」をおおむね達成している。
いまなお全町避難を続ける福島の自治体の中で、真っ先に帰還できるのは楢葉だというのが、衆目の一致するところだという。

楢葉の大工の棟梁は、いまこの町で一番忙しい男と言われている。
家の修理や建て直しの注文が殺到している。

山寺の和尚さんはコミュニティの再建が第一と考え、帰れるようになったら真っ先に帰ろうと、寺の手入れにいそしんでいる。

しかし、除染したと言っても、通学路にホットスポットがあった。

除染土の仮置き場になった田んぼは、フレコンバッグがなくなっても「開田病」で3年は作物ができないという。
 (詳細はテレビを見てください)
 
水道の水源池に流れ込んだセシウムが浚渫されないので、水道水を飲む人はいないという。


昨年11月末に復興庁が発表した住民意向調査によれば、「すぐに戻る」はわずか9.6%。
30代では「すぐに戻る」は2.3%、「戻らない」が実に42.9%。
40代では、3.7%、34.2%。
70歳以上で、13.4%、13.6%。

「真っ先に帰る」と言う和尚さんが「60代以上が戻っても、収束工程の30年、40年の間に死に絶えるわな」と言う。

20代~40代が数%しか戻らないのでは「地域は段々消滅していく」のが目に見えている。

住民の帰還をいつにするのか、この春、町長が決断する。


  温品惇一(放射線被ばくを学習する会)

2015年2月8日日曜日

【速報】2.27原告・被告の代理人が裁判所に勢揃い、裁判の期日を決める進行協議の実施。当日の午後、報告会・学習会を行います。

国や福島県、ほか6名の被告の代理人が決まり、それを受けて、
今月2月27日、福島地方裁判所で、原告と被告全員の代理人が参加して、裁判の進行について協議することになりました。
             記
日時  2月27日(金)午前10時~
場所 福島地方裁判所
    〒960-8512 福島市花園町5-38 ->地図

当日の午後、福島市のアオウゼで、この協議の報告・学習会を開きます。詳細は->こちら
この日、第1回の裁判の日程など進行に関する重要な事項が決まります。

いよいよ、具体的な裁判(審理)に向けて動き出します。皆さんの参加をお待ちしています。
当日は、IWJの中継も予定。

以下、その進行協議の日程調整の通知です。
  
原稿をクリックすると拡大します。
 


原告・支援者が土壌のサンプリングをしました。



 2月7日、いわき市で子ども脱被ばく裁判の原告・支持者の皆さんが、土壌のサンプリングを行いました。

 今後も裁判の資料のために土壌のサンプリングをされる予定です。
 このような資料は子ども脱被ばく裁判だけでなく、原発被害に関しての大変重要な資料となると思います。

 ご協力いただいた皆様ありがとうございます。今後もよろしくお願いします。

 原告の皆さん、お疲れ様です。

20150206文科省前・財務省坂上抗議行動 韓国原発訴訟を紹介など


毎月最初の金曜日、疎開裁判の会は文科省前での抗議、財務省上での街宣活動をしています。
2月6日(金)、6時半から寒風の吹きすさぶ文科省前での抗議行動を行いました。

柳原弁護士や東京ボランティアの皆さん、参加者が声をあげました。

給食についての問題、環境省の専門家会議のレポート、子ども脱被ばく裁判の原告の状況など。

韓国の原発による健康被害の訴訟を紹介した人は
「(韓国、釜山郊外の古里原発の近くに住んでいた)イ・ジンソプさんは原発が原因で家族が病気や先天性の障害を負ったとして原発会社を訴えた。
裁判所は甲状腺がんのみ認めた。理由は甲状腺がんが原発のせいだということは、チェルノブイリ事故後、世界で認められていること、もし原因が原発でないというならば原発会社はその証明をしなければならない。という判決だった。」
「韓国でさえ事故でなく通常の原発運転で甲状腺がんを認めたのに。日本は福島原発事故により大量の放射能をまいて福島の子どもたちが甲状腺がんになっているというのに『原発事故のせいではない』などと言っている。何を言っているんだ!」

「今後、ますます福島の子どもたちの健康被害が甲状腺がんだけでなく、いろんな病気が増えていくということを心配している。ぜひとも私たちの運動にご協力いただきたい。」と述べました。

2月8日付の東京新聞朝刊26面にこの記事が出ました。


その他、財務省上でも電気料金1円不払いをした経験など参加者が話してくださいました。


財務省上ではチラシ配布、マイクアピール、カンパのお願いをしました。

大変寒い中参加された皆様、ありがとうございました。

また、カンパしてくださった皆様、感謝いたします。

文科省前アクション開会挨拶
https://www.youtube.com/watch?v=ajJ8KgPr6NA
給食について考えて頂きたい
https://www.youtube.com/watch?v=cq-JBNwSijE
弁護団は足しげく通って原告とどう裁判を闘うか話合て頂きたい
https://www.youtube.com/watch?v=N7LeMxUY_Hk
無責任さを追求するためにこの裁判を起こした
https://www.youtube.com/watch?v=VOQ1szIRagY
地元で自分たちがどんな危険な状況に居たか外部の人から知った
https://www.youtube.com/watch?v=skHmCUjlbWE
放射能は高速のボールを顔面で受けるのに例えられる
https://www.youtube.com/watch?v=SCwVyQnwH-c
原告の方々の思いをチラシにして皆様に届けたい
https://www.youtube.com/watch?v=OXHIVuLMNsA
韓国では甲状腺がんの原因が事故を起こしていない原発と認めた
https://www.youtube.com/watch?v=tRgGgFydJkU
告知 (3月6日にまた来るぞ!覚えておけ)
https://www.youtube.com/watch?v=DYsZW7zJilo
寒さを吹き飛ばしてシュプレヒコール
https://www.youtube.com/watch?v=6cBUN-ZeiMM
松本子ども留学の近況
https://www.youtube.com/watch?v=TZ7n2ZHmFNU
(途中からです)原発事故により2%の放射能漏れが起これば3兆円以上の損害
と試算
https://www.youtube.com/watch?v=MkBzH3oDv1Q
裁判のスケジュールが2月27日に協議されます
https://www.youtube.com/watch?v=Hav8xdmI-Ho
子ども脱被ばく裁判の原告が増えている状況
https://www.youtube.com/watch?v=yTOGcOwh3LI

2015年2月6日金曜日

チラシ 原発事故は終わっていない!

現在配布しているチラシです。

拡散よろしくお願いします。

チラシオモテ
↓PDF
https://drive.google.com/file/d/0B07Aw0TeW8fHSU1wUmpQTnY3VUE/view?usp=sharing

チラシウラ
↓PDF
https://drive.google.com/open?id=0B07Aw0TeW8fHZ2ZvaFR1R0hNRVE&authuser=0

川内原発再稼働阻止、鹿児島の女たち&ふくしまの女たちの共同アクション 2日目

 2月5日(木)は、雪まじりの天気の中、経産省テント前に集まり、フリー集会を経て、11時30分から霞ヶ関を巡るランチデモを慣行し、川内原発再稼働するな!と訴える女たちの声は各省庁にも届いたはず。

 午後からは、参議院議員会館にて『川内原発再稼働阻止、鹿児島の女たち&ふくしまの女たちの共同アクション』院内集会を開催。約200名の参加者が集まり、用意した資料が手渡しできなかった参加者もいる中、鹿児島や福島からの女たち始め現地の声を訴える熱いアッピールが続いた。


 「さようなら原発」の発起人の一人、落合恵子さんも、声で、ペンで、歌で、行動で自分の持てる力を発揮して、もう1歩、周りの人々の心のボタンを押し続け、原発再稼働阻止の怒りの声を悲しみの声をあげられるように自分も持てる力で行動する。皆で働きかけましょう! と参加した人々を激励した。議員の参加者も多く、女たち中心の抗議の力が原発再稼働阻止に弾みをつけた。



尚、ふくしま集団疎開裁判はこの集会の賛同者で、東京ボランティアが受付を担当しました。

川内原発再稼働阻止・原発いらない! 『鹿児島の女たち&福島の女たちの共同アクション』開かれる。



 2月4日(水)、5日(木)の両日、川内原発再稼働を許さない鹿児島と福島の女たちが上京し、何が何でも原発の再稼働許さない、その熱い思いを各省庁にぶつける共同行動を展開した。

 鹿児島からは17名の女たち、福島からは12名の女たちが駆けつけ、それぞれ分かれて同時に経産省、規制委、内閣府への要請書の手渡しなど省庁抗議、要請行動を行った。
 その際、許しがたいことに、経産省の若い役人達はその手渡しを拒否する等の行為とり、わざわざ現地から上京した彼女達の要請書を受取らないなど、公務員として逸脱する許し難い行為をとった。主権者である女たち、国民を一段下に見る行為には女たちの怒りが爆発!
 福島から参加した橋本さんは3.11以後も「経産大臣は名前が覚えられないほどころころ変わっている。大臣は止めても痛くも痒くもない。でも私たちは途中で止めることはできません。」「自分の孫は2011年の1月に生まれ、もう4年が経った。…子ども被災者支援法という法律があるが名ばかりだ。子どもたちを守らなきゃ日本だって成り立たないじゃないですか。」と訴えました。

 夕方から、応援する市民団体、全労協などの労働者達も加わり官邸前で抗議の声をあげ、川内原発再稼働するな!と声を上げた。ふくしま集団疎開・子ども脱被ばく裁判のメンバーも官邸前抗議行動から参加しアッピールを行った。(動画の1:13過ぎ)
 「福島のお母さん達は(被ばくしたくないと)今、声をあげるのも大変な苦しい状況だ。川内原発のテントにも疎開裁判のチラシを置いてもらっている。川内原発の周辺の皆さん、他の原発周辺の皆さんに同じ思いをさせてはいけない。再稼働などありえません。」と訴えました。


その後、有楽町の電磁連ビル7階にある、九州電力前に移る。

http://twitcasting.tv/keitarou1212/movie/139120547

風も強く寒い中、300名余りの人々が集まり九州電力に対し抗議の声を上げ、有楽町のビックカメラ店のすぐ前の道路は抗議する人々で溢れた。その抗議の熱い思いは、東電本社前に移っても続き、阻止ネットの人々の力が示される集会になった。

2015年2月3日火曜日

雁屋哲氏「美味しんぼ『鼻血問題』に答える」新刊発売 「福島の人たちよ、逃げる勇気を」

昨年、人気まんが「美味しんぼー福島の真実編」を描き、いわゆる「鼻血問題」で福島県、政府等から一斉攻撃を受けた作者の雁屋哲氏「これは風評ではない。“事実”である」として新刊本を出しました。

 この問題に関しては疎開裁判の会は、福島県に対し表現の自由を抑圧するなと抗議文を提出し、原告予定の福島のお母さんたちが議員会館にて「鼻血は真実です」という記者会見を開くなど、福島の真実を覆い隠そうとする福島県や政府に抗議しました。
http://fukusima-sokai.blogspot.jp/2014/05/blog-post_23.html

 今回の本の中でも雁屋氏は毅然として福島の真実を述べています。

以下スポニチアネックス 1月31日(土)10時54分配信より
 東京電力福島第1原発を訪れた主人公が鼻血を出す描写などが議論になった漫画「美味しんぼ」の原作者・雁屋哲氏(73)が30日、自身のブログを更新。一連の問題に対する自身の見解をまとめた著書「美味しんぼ『鼻血問題』に答える」(遊幻舎)が2月に発売されることを発表した。

 遊幻舎の公式サイトによると、発行日は2月10日。雁屋氏は「最初は1月中のはずだったのだが、私の原稿が遅れたことで、結局2月になってしまった。大方の書店には2月2日に並ぶはずだ」としている。

 表紙には「何度でも言おう。『今の福島の環境なら、鼻血が出る人はいる』 これは“風評”ではない。“事実”である」のコピー。262ページで「なぜ、私はこの本を書いたのか」「安全の定義」「『鼻血問題』への反論」「福島を歩く」「福島第一原発を見る」「内部被曝と低線量被曝について」「福島の人たちよ、逃げる勇気を」の7章からなる。

 雁屋氏は「『鼻血』問題についての私の意見も、小出しにしていては、なかなか全体がつかめない。この本を読んでいただければ、私の真意をご理解いただけると思う」としている。

2015年2月2日月曜日

20150201 渋谷ハチ公前 街頭宣伝 応援の皆様、ありがとうございます。(寒かったー)


 2月1日(日)、渋谷ハチ公前にて疎開裁判第3回目のハチ公前街宣を行いました。この日は先週とはうって変わってとっても寒い日でしたが、渋谷は相変わらずの喧噪で、また応援の皆様も沢山集まってくださいました。
 特にママデモのお母さん(なんと松葉杖で、大丈夫かな?)と来た可愛い女の子が私たちと一緒に2月21日(土)の樋口健二さん(報道写真家)の写真展の宣伝チラシを配っていて、かわいい姿に励まされました。

 この日は報道写真家の後藤健二さんが殺害されたという大変悲しく、衝撃的なニュースが明らかになった日で、アメリカのABCニュースがこの件に関してインタビューをしていました。疎開のボランティア仲間もインタビューを受けていました。
 今回の人質事件でも日本政府が日本人を守らない、それは福島県の子どもたちを避難させないことと共通していると訴える支援者もいました。

 また生井兵治さん(日本科学者会議参与 元筑波大学教授)が今、放射能汚染によりいかに危険な場所に住まわされているかなどのお話をされ、ご自身も執筆者の一人である
『福島への帰還を進める日本政府の4つの誤り――隠される放射線障害と健康に生きる権利』(分担執筆、旬報)を特価で販売されました。

 参加者の皆さんが次々とリレートークしてくださいました。

 次回は2月6日(金)文科省前にて 6時半からです。

 渋谷は2月15日(日) 午後 5時からです。

 皆さん、ご参加ください!!

UPLAN三輪さんの動画をご覧下さい。
20150201 UPLAN ふくしま集団疎開歳晩の会・子ども脱被ばく歳晩 渋谷ハチ公前広場
街宣
https://www.youtube.com/watch?v=qNVT9o1_MGY