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2017年5月30日火曜日

20170528 新宿街宣 山本太郎さんが訴え「放射能被ばくの制限が事故後20倍でOKとされた。自動車の制限速度が明日から20倍OKなら無茶苦茶でしょう?!」

5月28日(日)新宿アルタ前にて恒例の脱被ばく実現ネット街頭宣伝が行われました。
すぐ隣で共謀罪反対の集会が開かれており、疎開裁判の頃から被ばく問題を最も重要課題として訴えてくれている山本太郎参議院議員が発言していたこともあり、少し遅れて開始しました。

 また、山本さんはその後、私たちの街宣にも参加してくださいました。

 前回のデモの後、交流会にも来てくれた山本さんはその時、「放射能が怖いから逃げろと言われても、今の生活がかつかつで避難のための金なんてないよ! って人が多いですよね。今は誰もが生活苦に追われ生きづらい世の中になっている。そこから話を入って行かないと、被ばくを遠い問題としか捉えてもらいないことがわかってきました。」
と話していました。
 政治の世界に入って様々な矛盾がよりはっきりと見えるようになったと同時に、山本太郎さんには問題山積みの政治から沢山の要望がきていると思います。

 そんな中でもいつも私たちの街宣に参加して熱く訴えてくださり、多くの聴衆を惹きつけてくださいました。

 また、このアルタ前街頭宣伝に参加するため、わざわざ滋賀県から来てくださった方のスピーチがあり、本当に彼女の被ばく問題について、心配でいてもたってもいられないという気持ちが伝わってきました。
 また、必ず参加して発言してくださる方、チラシ配布のために今回も来てくださった男性や、横断幕の前に座って自作のプラカードを持っている方はご自分でもチラシを持って行って地域で配って下さっているそうです。24日の子ども脱被ばく裁判にも福島まで行って下さった方、いつも映像配信してくださる方もあり、皆様のご協力に感謝しています。

chikapinさん、いつもツイキャスありがとうございます。


映像は隣の共謀罪反対集会で訴えている山本太郎さんからで、脱被ばくの
街宣は22分頃から、太郎さんは28分ころからです。


下記の動画は大庭さんです。途中からの撮影です、ご了承ください。


★山本太郎議員が3ヶ月連続で吠える!お殿様に税金を払っているのではないので
すよ、年貢ではないのですよ



★戦争が大好きで大好きな祖父と自民党が重なり恐ろしく思っています



★政府にものを申す事が押さえ付けられるのではないかと感じています



★私達のこととして、自分のこととして原発問題を考えて頂きたい



★原発、戦争、子供達の未来が閉ざされようとしてしてます


(山田)

2017年5月29日月曜日

第10回子ども脱被ばく裁判 被告国の主張は、論理もない、倫理もない、あきれ果てたもの

2017年5月24日(水)第10回子ども脱被ばく裁判口頭弁論が行われました。


脱被ばく実現ネットは福島駅前でのチラシ配布を行い、裁判前集会・裁判傍聴・裁判後の記者会見と参加してきました。


福島駅前でのチラシ配布の様子、皆さんよく受け取ってくれます。


学習会でお話しした西中誠一郎さん(右)と
翌日の25日に国会の復興特別委員会で参考人発言をすることを
報告する原告の松本徳子さん。



開会の挨拶&学習会:西中誠一郎さん「今村復興相発言を巡る取材報告と質疑応答」

続)西中誠一郎さん「今村復興相発言を巡る取材報告と質疑応答」


支援団報告と弁護団より本日の裁判の争点


福島地裁前集会


記者会見と今後の裁判についての意見交換


以下は参加者の方の報告及び裁判傍聴感想です。


(宮口さん報告)

今回も脱被ばく実現ネットの関係参加者8名で、福島駅前で
裁判リーフレットや当会のチラシ約300枚配布し、
裁判前集会に参加しました。
傍聴は抽選には至らず、フリーのジャーナリストを含め傍聴席は
ほぼ満席に近かったです。
裁判内容は、原告陳述人(男性)が子どもの関係で参加できず、
原告代表の今野さんが陳述を代弁しました。
当事者の置かれた状況、放射能被ばく、東電や国の原発事故責任など
当局への確固たる訴えは大変素晴らしい内容で信念の原告陳述は、
今野さんに乗り移ったような迫力でした。
弁護団の反論意見弁論も具体的かつ、根拠を明確に上げ素晴らしいものでした。
20ミリシーベルトの放射能防護の原則無視の根拠。
文科省の学校再開通知の強制力による被ばくの強制。
スピーデイの公表は国の義務にもかかわらず隠蔽の違法。
土壌汚染で、微粒子、セシュウムボールなど内部被ばくの
β線、α線による危険。
韓国のコリ原発周辺の甲状腺癌多発の公表と承認されている事実。
放射能事故後放射性物質基準が環境基準から除外されたままで、
学校法環境衛生基準数値は環境基準にあり、福島原発事故は
公害であり、環境基準に放射性物質規制をしていない行政の怠慢。などを
6人参加した弁護士がそれぞれ担当し、分かりやすい文言で裁判官や、
傍聴者にアッピールしました。
  
子ども脱被ばく裁判弁護団ページの裁判報告は下記。
民の声新聞の裁判記事は下記
【子ども脱被ばく裁判】弁護団「土壌汚染を無視するな」「SPEEDI活用すべきだった」。
男性原告は「子を守るのが悪いか」と怒りの意見陳述~第10回口頭弁論



(松岡さん報告)
 524日、第10回子ども脱被ばく裁判を傍聴しました。
 朝、福島駅前広場で子ども脱被ばく裁判のチラシ撒き、チラシをなかなか受け取ってもらえない東京組は、いつも新鮮な驚き。今回も、快く受け取ってくれる。新しいメンバーが加わり、その上、山形大の学生さん、今春新社会人になった若者が、水曜日は仕事が休みだからと駆けつけ、チラシ配りに参加。総勢8人。
 市民会館で午前中の学習会は、ジャーナリスト西中誠一郎さんの講演。
 「復興省には記者クラブがない、今村大臣の話のあと誰も質問しないから、手を挙げて『330日で、自主避難者の住宅支援打ち切りをどう思うか』と聞いた。その場にいて記者は誰も発言しなので、一問一答になり、今村大臣が、興奮し怒り出したのは驚いた。
 その後『まだ東北でよかった』発言があり、辞任に追い込まれた。発言が原発だけなら抑え込んでしまうが、東北全体にかかわるから、官邸は即反応をしたと思う。
 吉野新復興大臣も『帰って復興』路線であり、被ばくの問題には踏み込まない。避難者の現実をおもてに出し、『最後の一人まで支援する』という吉野大臣の発言を具体化させていくように粘り強く要求していくことだろう」
 改めて、記者クラブ制度、大手新聞社が仕切って大臣が言いたくないことを聞かない、突っ込んだ質問をさせない、政権のスポークスマンなっていること、記者クラブの記者たちは、西中さんのように避難者の苦しみに向き合い、政府の政策に批判意識を持っているのかなあと思いました。
 昼食後、各地の支援団の報告、井戸弁護士からの「本日の裁判の争点」の説明。
 福島地裁前での短い集会、会津からの報告に愕然とした。夏休みにウクライナから医師らを呼んで原発事故から31年目のチェリノブイリについて聞く会を計画して、福島市の県教組に行った。「事故後しばらくは、校庭の放射線測定などをして、プールや植物の栽培にも気を遣っていましたが、今は311以前と同じ、気にしていません。人が集まるかなあ」と講演会の後援を引き受けてくれなかった。教師たちは放射能安全神話を信じ込んでいるようだ――ショックだった。「逝いて還らぬ教え子よ、私の手は血まみれだ 君を縊ったその綱の端を私は持っていた」教師たちは放射能でも、国や県の先兵になり、子どもたちをどこに連れて行こうというのだろうか。
 傍聴人は59人、法廷は満席でした。福島在住の男性の意見陳述、子ども脱被ばく裁判代表の今野さんが代読しました。魂を振り絞るような憤怒、深い悲しみに心が締め付けられます。
 市民会館で記者会見、井戸弁護団長、各弁護士から今日の裁判の報告がありました。
 「低線量被ばくは健康に影響があるかないか、科学的にどちらが真実かの判断を裁判所に求めるのかと裁判長から聞かれた。何が真実か統一的見解はまだないのだから、そういうことを裁判所に求めていはいない。しかし、統一的見解がなくても、そういうことを前提として、行政は、子どもたちに何をなすべきかを判断してほしいと答えた。
 新しい視点として、原発被害者、放射能汚染被害者を原発という公害の被害者ととらえる。公害に対する闘いの中で『公害対策法』が作られ、現在は『環境基本法』に引き継がれた。。『環境基本法』には、国の環境保全責任、国の国民の健康と生活環境の保全責任、被害者救済責任、財政上の責任がきちんと明記されている。以前は、『環境基本法』に放射性物質の排除の条項があったが、福島原発事故後、この条項が削除され、放射能汚染は『環境基本法』の適用対象になった。原発被害者の救済の権利、国が被害者に何をしなくてはいけないかは、『環境基本法』にのっとればいい。北海道の山本行雄弁護士が始めた運動で、原発公害被害者という視点で、この裁判も組み立てたい。
国が主張する「放射線被ばくに閾値がないというならそれを証明せよ」に対し、疫学的調査から反論、スピーディを隠す意図、安全配慮義務に対する履行請求の根拠など次回までに用意する」

こども脱被ばく裁判は、核心に迫ってきたなという思いがしました。

(冨塚さん報告)
5月24日第10回子ども脱被ばく裁判口頭弁論を傍聴し、裁判前・裁判後集会に参加ました。
― 被告国の主張は、論理もない、倫理もない、あきれ果てたものです。

 子ども脱被ばく裁判は、「子ども人権裁判」と「親子裁判」の二つで構成されており、子ども人権裁判は、放射能汚染のない年間1mSv以下の環境で教育させよという福島県内市町村に対する要求、親子裁判は原発事故の際適切な回避策を取らずに無用の被爆をさせた国・県の責任を追及する裁判です。

この日原告側弁護団は被告の主張を完璧に批判しました。
 被告国・福島県の自治体は、2011年原発事故の直後4月福島県の学校再開に当たり、年間20ミリシーベルトという線量は子供の健康に問題ないとしました。この裁判でも被告は20ミリシーベルトは暫定的行政措置として2007年ICRPの緊急時被ばく状況・現存被ばく状況の目安に従っていると主張していますが、ICRPの勧告を正しくとらえていません。
 日本はICRPの1990年勧告を放射線防護の法体系に取り入れて、年間1ミリシーベルトを公衆被ばく限度としました。2007年勧告については、国はほとんど審議しておらず法体系にとりいれていません。国の主張は事実に基づかないものであるばかりでなく、現在起こっている健康被害(小児甲状腺がんの急増、大人の甲状腺がん、その他の健康被害に増加)を無視した、非倫理的主張です。
 国は相変わらず内部被ばくによる健康被害を無視していますが、福島県内ではいまなお放射線管理区域の基準を超える地域が広範に広がっており、土壌汚染レベルが高いと、土壌中の放射性微粒子が再浮揚し、呼吸によりこれを取り込んで内部被ばくの危険があります。
 原告側はこうした内部被ばくの証明をするために、今後専門家証人として、共著「放射線被曝の争点 – 福島原発事故の健康被害はないのか」の著者3人に証言してもらう予定です。
 (その一人は渡辺悦司さんで、6月3日スペースたんぽぽの学習会の講師です)
 また原告側弁護士は、国がSPEEDIのデータを公表しなかったこと、使わなかったことを
正当化するのは不当であると述べました。事故以前、SPEEDIは総務省の原子力防災行政の
中心に位置づけられており、原子力災害訓練にも活用されていました。「混乱を招く」などと事故後使わなかった理由を述べていますが、責任逃れの詭弁です。
 多くの福島県人を放射線管理区域(1平米あたり4万ベクレル以上の場所、飲食禁止、18歳未満立ち入り禁止等)に居住させている違法性について国は、放射線管理区域に関する法律は、放射線に関する労働に携わる人に関する法律で、一般公衆にかんする法律でないゆえ、違法でないと主張しています。詭弁としか言いようがありません。人間としての倫理に欠けています。一般人を対象とした法律がないならば、なぜ作ろうとしないか? 環境基本法には放射能汚染は含まれていないそうです。放射能汚染は最悪の公害ですから、放射能汚染防止法を制定しようという運動が一部自治体から始まっているそうです。弁護団はこうした運動との連携も視野に入れています。被告国・福島県の非論理的・非倫理的主張に対し、原告側弁護団は事実と論理を着実に積み重ね陳述していると感じました。
冨塚元夫



2017年5月26日金曜日

20170525 衆議院東日本震災特別委員会 松本徳子さんが参考人発言「自ら命を絶った友人の思いを胸に… 国が守ってくれるというのは夢でしかなかった。」

5月25日(木)衆議院東日本震災特別委員会 にて参考人発言をした松本徳子さん(郡山市から川崎に母子避難中、避難の協同センター共同代表世話人、子ども脱被ばく裁判原告)
本当にお疲れ様でした。
避難者として、理不尽な事故の被害を受けながら国から殆ど補償もないまま放り出されている多くの自主避難者、自ら命を絶った友人の思いを胸に切々と訴えました。

新復興大臣は言葉の通り、事故被害者を救済するため力を尽くせ!

画像に含まれている可能性があるもの:1人、座ってる、室内
瀬戸 大作さんが写真6件を追加しました。
10時間前





画像に含まれている可能性があるもの:1人、電話、室内

写真は同じく参考人として発言された
早川篤雄(宝鏡寺住職)さん



2017年5月23日火曜日

子ども脱被ばく裁判 第10回口頭弁論 5月24日(水)

第10回子ども脱被ばく裁判口頭弁論が5月24日(水)開かれます。

前回の裁判の集会の様子

以前の裁判所前集会の様子


今回も、東京から参加する方に呼びかけます。

今回も少し早めに行って福島駅で、裁判のリーフレットやチラシの配布を
したいと思いますので、御参加できる皆さんご一報下さい。090-8494-3856(岡田)

前回裁判では、「原告側からの求釈明により、福島市における給食は、
平成23年11月~平成24年4月までは500bq/kgを基準としていたこと、
郡山市では、平成23年4月5~7日の測定で、文科省基準の3.8μSv/時を
超えていた小中学校が4校あったが、その後、基準以下になったから
他の小中学校と同様に始業したことなど、衝撃的な事実が明らかになりました。」

今後の予定(弁護団ブログより)
1 子ども人権裁判
被告基礎自治体の回答に基づいて原告側の主張の補充をする予定です。
2 親子裁判
引き続き、原告側で原告の陳述書の追加提出と、因果関係
(被告国や被告福島県の無作為によって、子どもたちがどのように無用な被ばくをさせられたか)
についての追加主張をします。また、被告国の準備書面(5)に対する反論、
低線量被ばくの危険性についての追加主張も行う予定です。

いよいよ本裁判の核心に迫る審議の展開が始まります。
子どもたちの命をまもるため、裁判勝利に向け傍聴で応援しましょう。

尚、当日の場所・時間は下記のようになっています。

■第10回子ども脱被ばく裁判口頭弁論日程
■日時:2017年5月24日(水)午前10時30分〜午後5時30分
■会場:福島市民会館 〒960-8021福島市霞町1番52号 ℡024-535-0111
http://www.city.fukushima.fukushima.jp/site/shisetsu/shisetu-bunka26.html
福島地方裁判所 〒960-8512 福島市花園町5-38 ℡024-534-2156
■プログラム
10:30 開会のあいさつ・署名数報告
10:40 学習会 西中誠一郎さん「今村復興相発言を巡る取材報告と質疑応答」
12:00 昼食と休憩
12:45 弁護団より本日の裁判の争点
13:15 地裁へ移動
13:30 地裁前集会
14:00 傍聴券配布
14:15 入廷
14:30 開廷・意見陳述
15:30 閉廷
15:50 記者会見
16:20 本日の裁判と今後について意見交換
17:30 閉会のあいさつ

宜しくお願い致します。

2017年5月22日月曜日

5月18日(木)様々な行動が行われ、最後に官邸前にて原発事故の被害者切り捨ての福島の現状など訴えました。

5月18日脱被ばく実現ネット官邸前抗議

子どもは子どもを守れない、大人達の責任です、義務です







冨塚さんの報告です。

 この日私は仕事を休み、12時から福島原発刑事訴訟支援団の「1日も早く、初公判を!早々に手続きを終え、全ての公判日程の確定を!」の第3回東京地裁前要請行動に参加しました。
 検察審査会で強制起訴が決定した元東電幹部3人の責任を一日も早く、明確にして罪を確定しなければなりません。証拠はそろっています。裁判所は公判を先延ばしにしようとする東電の陰謀に加担してはなりません。フクイチ事故を引き起こした東電幹部が罪に問われないことが各地の原発再稼働を後押ししています。前日17日には高浜4号の再稼働が行われました。フクイチ事故の教訓を全く忘れた大阪高裁による「大津地裁判決と真逆の決定」は今日の一連の状況と合致しています。司法が3権分立から脱落し、行政に完全に従属している状態は、沖縄辺野古埋め立て承認決定にも表れています。
 同じ時間に衆議院議員会館前では、共謀罪強行判決を阻止しようとする人たちが抗議が続いていました。
 私は、2時から「南相馬避難20ミリシーベルト撤回訴訟第7回口頭弁論」の傍聴をしました。その後参議院議員会館の口頭弁論報告集会に参加しました。この裁判は、国の法律では、年間追加放射能被ばく1ミリシーベルトにも関わらず、福島県民にはその20倍の被ばくを強いる政府のやり方に抗議するものです。

 沖縄に過大な基地の存在による人権被害を押し付け、福島に放射能による過大な健康被害を押し付ける構造は、差別の押し付け、我慢の強要、あきらめの強要です。

 6時半からは「総がかり実行委員会など共催」の集会に参加しました。前日には答弁できない金田法相の不信任決議案が否決されました。共謀罪反対集会では、原発再稼働反対や森友・加計疑惑徹底追及のコールもされました。新聞は、加計学園の新学部は「これは総理のご意向だと聞いている」と記された文科省の記録文書を写真入で報じています。森友学園も「3m以内にごみない」というメールのやりとりを籠池前理事長が提出しています。
 違法な沖縄差別・福島差別、原発再稼働に加えて、国有財産の私物化と強権的捜査もみ消しが行われています。そしてこうした一連の違法政策に抗議する市民の運動を圧殺するのが共謀罪と思います。差別・不正に文句言わせない体制つくりがすすめられています。

 4月29日午後、福島原発事故の帰宅困難区域の森林で火災が起き、強風により山林が延焼しました。多くの方が福島で起きたこと、対岸の火事と思っているようですが、風により福島原発事故爆発時は関東甲信越、静岡、愛知の東側まで飛散しています。福島だけが汚染されたわけではないのです。一井唯史さんは、退職に追い込まれた東京電力で、賠償を担当してきた元社員ですが、「帰宅困難になるほど放射能汚染の激しい地域で山火事が起きれば、高濃度の放射性物質を取り込んだ木々が燃え、高濃度の放射性物質が飛散してしまいます。春先は関東にも花粉が飛ぶように飛んできます。」と広くメールなどで注意を促しました。しかし、福島県はすかさずデマをながすなとコメントし、多くのネット右翼がバッシングしました。
 いま福島で政府・県のやり方を批判する人は復興を妨げる「非国民」と言われるそうです。まるで、戦争に反対する人は非国民といわれて、隣人から差別された時代に逆戻りの感がします。ネット右翼だけでなく、多くの福島県人が非国民を叫び差別に加われば、まるでファシズムです。更に共謀罪が成立すれば、平和運動家が治安維持法違反で捕まったようになるのではないでしょうか。

 脱被ばく実現ネットは福島の子どもを放射能から守れ!という運動です。子ども脱被ばく裁判を支援しています。
 この裁判の原告でもある、今野さんと松本さんも地裁前行動、南相場20ミリ裁判、共謀罪反対集会に参加し発言もされました。
 そして、午後8時から最後の行動、脱被ばく実現ネットの官邸前抗議集会にも参加してくれました。共謀罪反対集会に参加した人が大勢参加してくれました。今野さん、松本さんはじめ脱被ばくのボランティアのほかに火炎瓶テツさんやマダムも発言してくれました。発言の様子は以下の動画でご覧ください。
 5月24日には福島地裁で第10回子ども脱被ばく裁判口頭弁論が開かれます。私たちと一緒に参加してください。
冨塚

官邸への抗議アピール開会


東京電力社長への申入れ書の朗読



子どもを被ばくさせたくないと避難した私たちを国は自己責任と切捨てます


福島県出身なので、ボランティアに力を入れています



子ども脱被ばく裁判 (5月24日) に注目しましょう




平穏で、安心で、健康である条件を作らなければ認められない


https://www.youtube.com/watch?v=-iS534XFKuo

事故が起きて被害者が居たら保障賠償はあたりまえなのだ


https://www.youtube.com/watch?v=ghBbfD9RqVg

日本が放射性廃棄物のゴミ置場にされそうな雰囲気が漂っている



火事場の焼跡の火の用心をしておかないと、またどこかで火が出る



どうしても言いたい 「福島から避難した人が自ら命を絶ったのです」



でたらめな政府に子ども達の命を預けらないです




2017年5月16日火曜日

新宿街宣 日本政府は2020年のオリンピックまでに原発事故が無かったことしようとしている

5月14日、新宿アルタ前街頭宣伝の報告です。

大庭さん、記事と動画撮影・配信ともありがとうございます。



 新宿アルタ前広場で開催した新宿アクションは気温が20度ぐらいで、時々日が照る程度の快適な街頭宣伝日でした。
 主要メンバーが数人欠席でしたが、毎回スピーチをして下さる常連さんも何人か来て下さり、更にチラシ配付を手伝ってくれる方、我々にチョコレートを下さる方など、協力くださる皆さんが数多く集まりました。
 街頭宣伝は開始宣言の後で、先日行なわれた東電本社前での抗議集会で行なった申入れ書の紹介から始まりました。
この中では原発事故被害の状況や、避難生活を続ける原告の長谷川克己さんの自らの苦悩を綴った文章の紹介とともに、東京電力ホールディングス社長宛てに申し入れをした以下の声明を朗読しました。
1 すべての被害者が納得できる賠償を速やかに行うこと。緊急性が高い自主避難者への住宅提供費用約70億円を直ちに支払い、それを継続すること。
2 今現在の廃炉工法では進捗の度に大量の放射性物質が放出され、新たな放射能汚染を招いている。この工法を見直し、石棺化など放射性物質を拡散させない廃炉方法へ転換すること。
3 二度と原発事故を起こさないためにすべての原発を廃炉にし、再生可能エネルギーへの転換を推進すること。
4 事故収束作業従事者の被ばく軽減と労働環境の安全性を高めること。重層下請け構造を改め従事者の生命、健康、人権を守ること。
5 全ての原発の廃炉費用は東京電力の自己資金で行い、料金に上乗せして電気利用者に負担させないこと。
 その後のスピーチは以下のものでした。
■ 日本政府は2020年のオリンピックまでに原発事故が無かったことしようとしている
■ いつ大災害に会うかもしれなく、政府の救済を受けられないかもしれません
■ 政府は一生懸命画策していますが、私達は騙されてはいけません
■ 人間と原子力は共存できない、共存してはいけない事を経験したはずです
■ 東大でマスクについた放射性物質を皆さんも吸込んでしまったということです

東電前抗議で行なった申入れ書の朗読


日本政府は2020年のオリンピックまでに原発事故が無かったことしようとしている



いつ大災害に会うかもしれなく、政府の救済を受けられないかもしれません



政府は一生懸命画策していますが、私達は騙されてはいけません



人間と原子力は共存できない、共存してはいけない事を経験したはずです



東大でマスクについた放射性物質を皆さんも吸込んでしまったということです




【感想を少し】
 前回も我々のアクションの近くで音楽演奏をして下さった方々が、今回も音楽の生演奏をして下さり、通常ですと素通りしてしまう通行人が立ち止まる効果が大分あったように見受けています。ただ、立ち止まる多くの方々は音楽に興味があるようで、我々のスピーチを聞いてくださったかどうか分かりません。
しかし、チラシ配付に対して受取りはいつもより良い感じで、私も片手間にチラシ配付をしてみたのですが、50セット(2枚組み)ぐらいがはけました。
 春めいてきた、音楽がある、スピーチに関心が持てた、などが理由で受取ってくださったのだと思います。
 これとは逆ですが、チラシ配布をしていて気づくことは、チラシを差し出してもこの人は受取らないと事前に分かってしまう人達がいます。その多くは若者で、お洒落をして新宿に買い物や遊びに来た風の人々です。勿論、中年の方々も居ますが、「私には関係ない、そんな事に関心がない、あなた達は私達と別の人(別人類)」と言う素振りをして、全く無視をして通り過ぎます。
 こうした人達は、買い物や遊びに来た目的に向かってまっしぐら(驀地)なのかもしれませんが、「余裕がない、関心事が狭い」などの現われではないかと考えてしまいます。この視野の狭さがたまたまであれば問題ないのですが、日常的にそうであり、自分や家族、更には日本の未来に対する関心が無いのであれば、それは問題があるし、「いざと言う時には誰かが助けてくれるだろう」と甘い気持ちいるのならば更に問題は大きいと思うことシバシバでした。
 原発事故の避難計画では、原発から30Km圏内の住民は原発の冷却機能喪失状態になっても屋内退避で、逃げるのではないのです(内閣府、原子力防災より)。その後に更に環境が悪くなったら退避なのでしょうが、誰がどの様に迎えに行くか決まっていないので、誰も迎えに来ないのです。つまり、事故が起こったら「住民が大量被ばくをするのはしょうがない」と見捨てるのが国の方針なのです。それを他人事として済ますのは利己主義だし、「いざと言う時には誰かが助けてくれるだろう」との甘い気持ちは裏切られる事を理解すべきだと心配します。

2017年5月15日月曜日

東電前行動 事故後の放射線による健康被害の拡大に行政が進んで加担し、県民の健康、生命は一顧だにされない

第44回東電本店合同抗議に参加
2017年5月10日(水) 第44回東電本店合同抗議 18:30~19:45
呼びかけ団体:たんぽぽ舎、テントひろば  賛同団体:東電株主訴訟他126団体
映像配信はUPLAN様から、いつも有難うございます。

https://www.youtube.com/watch?v=HnHu7sxDh58
(43:40から始まります)


先月29日に浪江町の帰還困難区域内で山火事が発生し、この抗議行動当日の10日午後3時すぎに鎮火が確認されました。NNN (日本テレビ系)の報道によれば「8日の放射性セシウムの値が浪江町では前日の約3倍、双葉町では前日の約9倍に上昇していた」との事です。福島県はせめて「屋内退避」勧告をすべきでした。原発事故は人災ですが、事故後の放射線による健康被害の拡大に行政が進んで加担し、県民の健康、生命は一顧だにされないーー事故から6年以上経ても人命を軽んじる県の姿勢に変化は見られません。
そして、当日屋外で抗議行動をしていた私たちも「安全」とは言えず、改めて放射能汚染から逃れられない怖さを頭では理解しながら、目に見えないため強く実感できないーージレンマを感じる1日になりました。
日音協のミニライブを交え、参加者が目の前の東電に対し、怒りのスピーチを行いました。スピーチの一部を紹介します。

◆金曜行動 春橋さん
・タンクの汚染水が6月には100万トンを突破する。 ・廃炉作業従事者の9割を元請け下請けに頼る体制は継続可能か? ・増設雑固体廃棄物焼却設備の基礎工事が始まった。2019年稼働予定だが、焼却灰をどうするのか? ・火災が原発内まで及んだ場合敷地内の消防隊だけで対応可能なのか?近隣に消防署が無い ・敷地内で管理・廃棄すべき放射性物質が増え続け、場所の確保が難しくなっているーーこうしたリスクが顕在化したら取り返しのつかない状態になる。五輪開催や避難指示解除で住民を戻すなどは狂気の沙汰!
高濃度廃液処理の問題やもんじゅの破綻等、原発推進の後始末が襲い掛かる中、東電等電力会社は再稼働を急いでいる。原子力ムラが沈没するのは勝手だが、国民巻き添えはやめてくれ!

◆福島原発被害東京訴訟 原告団長 鴨下さん
私たちは東京都に対し、避難住宅無償提供打ち切り後も、同じ住宅に住み続けたいという申請を1月23日に一斉に行った。しかし、未だに回答が無い。東電へは申し入れを行ったが、酷い事に担当者は区域外避難者の住宅打ち切り問題をよく判っていなかった。福島県知事は被害当事者の声を国に伝えず、国は福島県に責任を押し付け住宅提供を打ち切った。
私たちは放射能汚染があるから帰れない、放射能を撒き散らした東電が住宅費用を払いますと言えば、私たちは救われる。東電は何故払わないのか!
追い出しの危険性があるので、居住継続の条件に該当しないまま住み続けている避難者を「ひなん生活をまもる会」に繋いで欲しい。
帰還困難区域で山火事があった。放射性物質が飛ばない訳がない。火事の煙の危険性は明らかで、「デマ」報道はおかしい。東電は柏崎刈羽原発の素晴らしい消防隊を何故山火事の消火に当たらせないのか。そんな無責任を許すわけにはいかない!
「福島原発被害東京訴訟」の傍聴をお願いします。毎回空席がある。抽選が無いので来れば傍聴できます。
第23回期日5月17日(水)午前10時~ 東京地裁 103号法廷

◆日音協 葛尾村出身者
莫大なお金をゼネコンに投資し小学校を建て替えたが、子どもは戻らず、小学校は再開出来なかった。そのお金はどこへ行ってしまったのか!東電は故郷の皆さんの賠償請求に応えない。マスコミは取り上げないが、避難解除された地に自殺者が増えている。やっと故郷に帰れる人が何故自殺するのでしょうか?その原因を作っている東電を許すことは出来ない!

◆情勢報告:たんぽぽ舎山崎さん
今年2月東電は柏崎刈羽の免震重要棟が地震時に役に立たず、震度7で建物が破壊される可能性があることを明らかにした。基準値振動は七つあるがどれであっても建物はもたない。
中越沖地震を超える大地震を想定すべき原発が基準値振動で建物が破壊される、それが柏崎刈羽の真実だが、2月まで新潟県民、規制委員会を騙し続けてきた。ダメだと判った時点で再稼働申請を撤回し免震重要棟を建て直すべきだった。東電が再稼働申請を急ぐ理由は「新々総合特別事業計画」の中で柏崎刈羽の再稼働を東電再建の柱にしているため。緊急時対策所が使えないーでは話にならず、3号機、5号機が使える状態であると信じさせる必要があった。IAEAも緊急時対策所が免震重要棟の中にあったことが福島第一原発事故の唯一良かった点としている。そうでなければ私達がここで抗議行動をしている場合ではなく、東京を捨てて逃げなければならなかった。東電は2023年には柏崎刈羽のすべての原発を運転し、年約1400億の利益の積み増しを目論んでいるが、再稼働しても利益はその程度。東電は毎年6000億を原子力発電費用として計上しているが、原発無しで年2300億の利益を上げている。避難住宅支援は直ぐ出来る!そういうことをしないで再稼働を再建の柱にしていることは許されない。株主総会でも追及していく。被害者に対する損害賠償こそ今すぐ直ちに利益を削ってしていくべきだ!

◆脱被ばく実現ネットのスピーチ
浪江町の山火事により放射性微粒子が飛散しているーーことについてお話ししました。
(こちらの「山本節子さん」の講演が大変参考になります)
http://ameblo.jp/amebloacchan/entry-11438107291.html
チェルノブイリでは森林火災が起きる時期に放射線量が高まるということが分かっている。専門家によれば火災により放射能を含んだPM2.5が大量発生し、風に乗って飛んでしまうため放射能濃度が上昇するとのこと。
プルトニウムを帯びた微粒子は軽く、遠方まで飛び、肺の奥まで入り、皮膚からも体内に取り込まれる。PM2.5は軽く小さくなかなか下に落ちてこない。ちょっと風が吹くと飛んで行って、風に乗り何千キロも旅をする。
本日お集まりのみなさまも肺にプルトニウムを吸い込んだ可能性があります。皮膚からセシウムを取り込んだ可能性があります。東電は説明責任を果たすべきです。メディアの忖度も度が過ぎていて、ほとんど報道がありません。こうした被ばくの隠蔽をゆるさないと声を上げていきましょう!

当日はドイツのデュッセルドルフで日本人とドイツ人が共に反原発の活動をしている「さよなら原発デュッセルドルフ」の方の参加もありました。ブログを拝見すると過去に「おしどりマコさん」も講演されています。福島の問題を世界に!
https://www.sayonara-genpatsu.de/

◆脱被ばく実現ネットからの告知
・第10回子ども脱被ばく裁判口頭弁論期日
日時:2017年5月24日(水)14時30分〜午後15時30分
場所:福島地裁
・講演会 福島原発事故 –政府・東電・マスコミは健康被害を隠蔽している
    講師:渡辺悦司さん(市民と科学者の内部被曝問題研究会)
日時:2017年 6月3日(土)
会場:スペースたんぽぽ
共催:脱被ばく実現ネット/たんぽぽ舎 参加費(資料代含む):800円(学生400円)

◆東電への申し入れ
今回初めて東電への申し入れを行いました。「子ども脱被ばく裁判」原告 長谷川克己さんの詩の一部を引用させていただきました。子どもを守る親御さんの必死の思いが犯罪企業東電に届きますように!

2017年5月10日
東京電力ホールディングス 代表執行役社長 
廣瀬 直己様                                                                                                       
                          脱被ばく実現ネット
福島第一原発事故は未曽有の核災害であり、汚染水の流出と大気中への放射性物質の排出は6年を経てもとどまらず、東北から関東へ放射能汚染は広がり、長期低線量被ばく、内部被ばくで多くの人々に健康被害が生じている。
日本政府の人倫にもとる20ミリシーベルト基準により東京電力は多額の賠償費用を免れてきた。癌、白血病、急性心筋梗塞などが急増し、突然死する人も多数出てきている中、東京電力は事故の反省も無く、原発による発電を継続しようとし、更に加害者として当然取るべき賠償を圧縮して被害者に健康リスクを押し付けている。
福島県民健康調査で通常100万人に1人か2人といわれる小児甲状腺がんが184名と発表があった。
これらの小児甲状腺がんの患者の9割は東電が賠償をしていない避難区域外の地域に居住している子どもたちである。
また福島の9病院で2011年から2015年の間で成人を含む甲状腺癌の手術件数が1082件であると厚労省が認めている。放射線の影響を座視できない異常な多発が明らかになっている。
福島県に居住する人たちの中には経済問題などが解決すれば被ばくを避けるため避難したいと多くがアンケートで答えている。
避難の権利を求めている「子ども脱被ばく裁判」原告の陳述には苛酷な原発事故の中で、どうやって子どもを被ばくから守るかの必死の親の姿がある。
原告の声に加害企業として東京電力は真摯に耳を傾ける必要がある。
避難生活を続ける原告の長谷川克己さんは自らの苦悩を以下のように朗読している。
放射能は、この子たちの身体をもう冒し始めているのだろうか?
身体の中に入ってしまったのだろうか?
全部貰ってあげる方法はないのだろうか?
見知らぬ大人たちは、この子たちを置き去りに、どんな発展を目指しているのだ ろうか?
お父さんとお母さんが、ずっと守ってあげるからね。
先に死んでしまっても、ずっとずっと守ってあげるからね。 
大人の数倍放射線に感受性の高い子どもたちが最大の犠牲者になっている。
東京電力は戦後最大の公害事件の加害企業であり、その認識と果たすべき責任を明確にするためにも、放射線の影響を一生涯受ける被害者に対し、真摯な姿勢で賠償責任を果すことが必要である。
ついては
以下のことを申し入れる。
                  記
1 すべての被害者が納得できる賠償を速やかに行うこと。緊急性が高い自主避難者への住宅提供費用約70億円を直ちに支払い、それを継続すること。
2 今現在の廃炉工法では進捗の度に大量の放射性物質が放出され、新たな放射能汚染を招いている。この工法を見直し、石棺化など放射性物質を拡散させない廃炉方法へ転換すること。
3 二度と原発事故を起こさないためにすべての原発を廃炉にし、再生可能エネルギーへの転換を推進すること。
4 事故収束作業従事者の被ばく軽減と労働環境の安全性を高めること。重層下請け構造を改め従事者の生命、健康、人権を守ること。
5 全ての原発の廃炉費用は東京電力の自己資金で行い、料金に上乗せして電気利用者に負担させないこと。

(伊藤)

2017年5月11日木曜日

6月3日(土)講演会 福島原発事故 – 政府・東電・マスコミは健康被害を隠蔽している

2017年 6月3日(土)
講演会
福島原発事故 –
政府・東電・マスコミは健康被害を隠蔽している
渡辺悦司さん「福島原発事故により放出された放射性
微粒子とその再拡散・再汚染の危険性」より


講師は市民と科学者の内部被曝問題研究会の渡辺悦司さんです。
渡辺さんは「事故の放射能による汚染は、福島県やその周辺地域にとどまらない。首都圏が極めて深刻で危険な汚染状況にある。東京の放射線汚染は、多くの地点において、チェルノブイリであれば十分『避難の権利』が与えられる水準(1~5ミリシーベルト/年)なのだ。」と訴えておられます。
今回、渡辺さんに大阪から来ていただきます。貴重なこの機会にぜひご参加ください。

13:30 開場
14:00~16:30
共催:脱被ばく実現ネット/たんぽぽ舎
会場:スペースたんぽぽ 
参加費(資料代含む):800円(学生400円)


講師:渡辺 悦司(えつじ)さん
市民と科学者の内部被曝問題研究会会員、
政治経済学・経済史学会会員 
著書:「放射線被曝の争点
  – 福島原発事故の健康被害はないのか」
  (渡辺悦司、遠藤順子、山田耕作 共著)
  緑風出版
  http://www.ryokufu.com/statement_140501.html
  本の通販ストアHonto等にて発売中


2017年5月6日土曜日

4.29 避難者の現状と課題の資料 避難者の苦しみをよそに福島県内企業立地補助金は582社に2704億円

4月29日にスペースたんぽぽで行われた
「4.29 西中記者と避難者の講演会」の資料のうち
「避難の協同センター」事務局の瀬戸さんからの報告と
福島県の財政(震災・原子力災害対応分等について)
を掲載いたします。

 また、参考資料として福島県の財政状況等、企業立地補助金についても掲載いたします。

「避難の協同センター」の報告からわかる避難者の苦しい実態と比べると、国や福島県の政策がいかに避難者切りすて、福島立地の企業優先であるかがわかり、大きな憤りを感じざるを得ません。


「避難の協同センター」からの報告−避難者支援の現状と課題−
https://drive.google.com/file/d/0B_BelY_HvnqVbU1fTUJaWXZqNlk/view?usp=sharing

福島の財政・福島県には国庫から多額の震災・原子力災害対応分の金が投入(PDF)

H27福島県の財政状況

H27福島県企業立地補助金

これまでに582社に2704億円を補助していると報告しています。
但し、原発被害を受けている企業でも福島県内での企業立地でなければ補助の対象でないことが問題です。原発災害対応分であるなら本来、被害者に対しての補償を第一にするべきなのに被害企業でなくても福島県内で立地する企業に対して多くの補助がなされています。

5000万円補助の場合は3名以上の福島県人を雇用することが義務づけられています。一人当たり約1666万円です。

自主避難者への無償提供住宅による一人当たり35万円ほどの補助さえ打ち切られたのと比べると福島県内の企業へはどれほど国の金が使われているかがわかります。

被害者切り捨ての政策です。
本来の原発被害者への補償第一にするべきです。


2017年5月1日月曜日

4.29 西中記者と避難者の講演会 今村復興相辞任の経過 原発事故により様々な困難を負わされた避難者の現状「明日から泊まる場所がない」

4月29日土曜日2時からスペースたんぽぽにて
脱被ばく実現ネットとたんぽぽ舎との共催で
反原発自治体議員・市民連盟共同代表・武笠紀子、福士敬子ほかの皆さんの賛同を得て開催した
「今村(前)復興相と対決したジャーナリスト西中誠一郎さんと
 避難者の緊急講演会」
 -安倍政権の原発被害者切り捨てを止めさせ、
 住宅補償打ち切りを撤回させるために-
は80名を超える参加者でスペースたんぽぽが満員となりました。




 今村前復興相辞任の大きなきっかけとなった西中氏への関心と、このことを通じて被ばく問題や原発事故被害者・避難者への関心も広がったと思います。
 西中氏は「なぜあれほど今村さんが激昂したのかわからない(笑)」と言われましたが

この間の今村前復興相の発言についてふれ、「ふるさとを捨てることは簡単だが、戻って、頑張っていくという気持ちをしっかり持ってもらいたい」などと全く避難者の現状を知ろうともせず、帰還ばかりを迫る発言を重ねていた末のことであったこと。
 3月31日に住宅無償提供が打ち切られた直後の4日の記者会見でどの記者も発言しないまま終わりそうになったのであわてて発言したところあのような成り行きになった。
 とにかく、皆さんには良い報道をしているところには「良かった」とか
「こういう報道をしてほしい」と要望したりとかしてほしいとお話されました。

このあと、いわき市から都内に避難しておられる方から避難者の置かれている状況についてせつせつと訴えるメッセージがあり、参加者の皆さんの多くの胸を揺さぶりました。

「避難の協同センター」事務局の瀬戸さんからは避難者の詳しい実態(
身体を壊し就職活動をしても無職の状態が続いている。住宅から退去をせまられ出たが、移転先もなく明日から泊まる場所がない。などの相談を受けている)から
避難者が経済的にも精神的にも本当に根こそぎ国や福島県の帰還政策により壊されようとしていることが語られました。
 また、川越市から「所得制限なしに2万円の家賃補助」を勝ち取った運動をされた避難者がお話されました。
 いわき市から川越市に避難しておられるお母さんで、お子さんを連れて参加されました。
パワーポイントを使ってご自分がどうやって避難したか、問題点は何かなど
詳しく説明され、とてもわかりやすく、会場から感嘆の声が聞かれるほどでした。


ご自分が避難するにいたった理由、
広島の原爆資料館へ行ったことがあり被ばくについての知識が少しあったこと
いわき市は3月15日に23.72μシーベルト/毎時だったことなどから避難した。
本当に福島で沢山の人に愛されて育ったので福島を出るのが本当に
辛かったけれど、娘さんの将来のために避難しなければと思ったこと。

自主避難者の現状として
◯自主避難者は東電からの賠償がない
◯借り上げ住宅が唯一の支援である※注
◯夫は福島で仕事をして母子で避難する方が多く二重生活である
◯震災離婚といわれる離婚が多い
 (被ばくに対する考えの違いや離れて暮らすことなどの原因により)
◯貯蓄を切り崩して生活せざるをえない(自宅の住宅ローンもある)
◯訛りがあるため避難先の人たちとお話がしにくい
◯子どもを見てくれる人がいない(福島では祖父母が見てくれた)
など、原発事故さえなければしなくてもよい多くの困難を抱えていることが
話されました。

 彼女のお話は大変深刻な現状の中でも、行き先に希望の見える笑いの溢れるものでした。
この方は顔出しがNGなので、動画撮影等ができませんでしたので、残念ですが
これも避難者のおかれている現状なのだと思います。



 これからも住宅無償提供打ち切り撤回を勝ち取るために様々な知恵を出し合って
各自治体に避難者の状況把握をするよう呼びかけて欲しいなどの提案が瀬戸さんから
出されました。


 また、避難生活を守る会の鴨下さんから「原発事故には国と東電に責任があり、住宅無償提供を受けることは避難者の当然の権利である。」「住宅から出て行く必要は全くない。避難者の住宅使用延長申請を都に出している」とのお話や東京都の区の保健所に勤めているという参加者から、「三公社五現業と言われた人たち、役場の人たちが帰還により最初に被ばくしている、そういう人たちも被ばくしてはいけない。労働組合の人たちとやっていけるんじゃないか」などの意見が出されました。

 尚、たんぽぽ舎の共同代表の柳田さんから
たんぽぽ舎の目標は福島に寄り添うことと反原発である、5月下旬にまた避難者関係の催しをしたいとお話がありました。


詳しい内容が決定しましたら、またブログ等にてお知らせいたします。

尚、講演会後、会場でのカンパなどの3万円を「避難の協同センター」にお渡ししました。

※注 借り上げ住宅は2012年の12月で募集打ち切りされ、それ以後の避難者には
   住宅補償すらありません。このことも大変な問題だと思います。(山田)

以下に動画がありますが、最初に話された避難者の方で録音OKの方の録音に失敗したとのことで申し訳ありませんがご了承ください。


たんぽぽ舎は福島に寄り添ううことと、再稼動の阻止を重点目標としている





今村復興大臣辞任までの経緯 (西中誠一郎さん)






住宅を確保しつつ、安心して生活を出来る場を造っていきたい




原発事故避難者の住宅確保ための混乱した現実




避難者の住宅使用延長申請を都に1年前から出している




福島の子ども達に白内障が増えています






福島に戻ることで、職員も労働者も被ばくをしてはいけない




告知(子ども脱被ばく裁判、5.6避難者交流会&「自主避難者は自己責任」への抗議大集会など)



当日資料の一部です。(リンクが間違っており、5月1日8:20に訂正しました。)
福島の財政・福島県には国庫から多額の震災・原子力災害対応分の金が投入(PDF)



(山田記)