告知

告知 ①最高裁前抗議集会・「子ども脱被ばく裁判」棄却決定に抗議 2025年1月7日(火)14時~15時 ②新宿アルタ前街頭宣伝 1月11日(土)14時~15時

2022年5月13日金曜日

20220511 第104回東電本店合同抗議行動 脱被ばく実現ネットが東京電力への申し入れ書

 5/11 第104回東電本店合同抗議行動が行われ、脱被ばく実現ネットボランティアも参加し、東京電力への申し入れ書を読み、東電社員に手渡しました。

約70人の参加でおこなわれました。

スピーチも音楽も、太鼓も横断幕もドンパン節もよどみない進行も存在感がありました。
104回続いているのだ、たんぽぽ舎、テント広場、脱被ばく実現ネット、川崎市民グ
ループ、そこに集まる人々の原発を止める、被ばくさせない、フクシマ返せ、汚染水
海に流すなと叫び抗議し続ける…粘り強く持続する闘い、ゆるぎない意志、熱いエネ
ルギーを感じました。日本の市民運動、なかなか燎原の火のようには広がらないけれ
ど、水脈は途切れず、必らず怒涛となる日がくると・・・











 「脱被ばく実現ネット」の東電本店への申し入れを紹介します。


2022年5月11日
東京電力ホールディングス株式会社
代表執行役社長 小早川智明様

         脱被ばく実現ネット(nijisaiban@gmail.com

    東京電力への申し入れ書

 3・11東電福島原発事故から11年経ちました。
 しかし、原子力緊急事態宣言は今も発令されたままです。
 福島原発では、人が近寄れない高濃度の放射性物質が付着した瓦礫が
残存する中、先の見えない被ばく労働、収束作業が続いています。
 放射性物質は空気中に放出され、首都圏にも風に乗り飛んできて
います。福島原発事故は終わっていません。

 東京電力は、原発事故被害者の絶望、悲しみ、憤怒を理解し、責任を
とろうとしているのでしょうか。
 被害者は各地で東電に対し損害賠償請求裁判を提訴し、裁判所は東電
の原発事故責任を確定しています。
 しかし、裁判所が認定する一人一人の賠償額は被害の大きさに比べて
あまりにわずか、愕然とします。

 被害者たちが心底望むものは、原発事故前の故郷、人々がその地で
生業を営み、家族が暮らし、子どもたちの歓声、人々の笑い声が
はじける、普段の日常、風土に根ざし、歴史につながる故郷の暮らしを
返せ!です。

 11年経た現在、一部の帰還困難区域を除いて避難指定は
解除されました。
 原子力緊急事態宣言が発令中だから許されるのでしょうか、公衆の
年間被ばく許容量1msvの20倍、年間20msv以下になったから
帰還せよ。

 現役世代、子育て世代は帰れません。
 汚染された田畑で農業は出来ません。
 子どもの健康被害も不安です。
 帰還する多くは単身の高齢者です。
 老人、中高年の孤独、寂寥感はいかばかりでしょう。
 大量の放射性物質を振りまき、福島の山や川、大地を汚し、故郷を
壊し、人々の暮らしを奪った東電の罪の深さを糾弾します。

 そして、今年1月、小児甲状腺ガンを発症した6人の若者が立ち
上がりました。
 6人は、原発事故当時、幼稚園児、中学生、高校生でした。
 多くは3、4年後、福島県民健康調査で小児甲状腺がんが判明し、
全員手術をしました。
 甲状腺がんはゆっくり進行するガンで、手術の予後も良いと委員会の
専門家は言いますが、原告たちは、手術後、再発、再手術、RAI
アイソトープ治療、肺に遠隔転移が見つかった原告もいます。

 術後も体調が回復せず、大学を中退、就職した会社を退職、ガンと
告げると不採用等々、人生のスタートラインで扉を閉ざされた絶望、
今後のガン再発の不安、治療費のこと、仕事のこと、自立して生計を
たてられるのか、考え、悩み、苦しんできました。
 原告らは、原発爆発後、放射性ヨウ素が降り注ぐ中、安定ヨウ素剤を
配布されることもなく、戸外に出るな等の警告を受けることもなく、
今まで通りの生活をしていました。店頭に並んだ地元の露地野菜も
食べました。

 100万人に1人か2人の発症と言われる小児甲状腺ガンが、福島の
子ども38万人に300人近く発症しているのはなぜなのか。
 県民健康調査検討委員会は小児甲状腺がんの多発を認めながら、過剰
診断だと言い、原発事故との因果関係を否認します。

 昨年7月「黒い雨」訴訟が認定したのは、内部被ばくは、量では
ない、わずかでも体内の組織に入り込み沈着すると細胞を傷つけがんを
引き起こすということでした。
 チェルノブイリ原発事故においては、小児甲状腺がんと原発事故との
因果関係が認定されています。

 原告らは、何故 自分たちが小児甲状腺がんを発症したのかを明らかに
したい。
「小児甲状腺ガンと原発事故の関係」は、タブー視しされ、口に出すと
「復興の足を引っ張るな」「風評加害者」とバッシングを受ける空気の
中、原告は差別される恐怖でずっと隠してきた自分の病気を公表し、
裁判所に「小児甲状腺がんと被ばくの因果関係」を認定させる、そして
東電に賠償責任を果たさせるために、勇気を奮って立ち上がりました。

・東京電力は福島原発事故を起こし、放射性物質をばらまいた加害企業
であることを認めてください。
・福島原発から放出された放射性ヨウ素と小児甲状腺ガンとの因果
関係を速やかに認めてください。
・6人の若者たちの未来に責任を取ってください。

以上、申し入れます。東京電力の真摯な対応、回答をお願い致します。



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