福島県広野町からいわき市に原発事故避難しておられる
広野町町会議員の阿部憲一さんとの電話中継を中心に街宣しました。
参加の皆様、動画配信してくださった皆様、ありがとうございます。
ツイキャス chikapin様
http://twitcasting.tv/chikapin1/movie/326039921ボランティアの大庭さんの記事(動画も)です。
街頭宣伝予告(12/11)と子ども脱被ばく裁判(12/12)傍聴のお誘い
https://www.youtube.com/watch?v=5MqS8lYvo0s
広野町町会議員の阿部憲一さんとの電話中継は福島県の現状がよく理解できる内容であった。そのエッセンスを簡単に紹介する。
阿部憲一さんは広野町に住んでおられたが、広野町は事故を起こした原発から20~30Kmにあり、事故後は緊急避難指示で点々と仮住まいをしながら、現在はいわき市で暮らしておられる。
福島県には2つの地方紙があるが、両新聞ともに放射能汚染と被ばくに関する情報はほぼ報道しない状況になっており、唯一報道するのは3ヶ月に1度発表される福島県、県民健康調査の甲状腺ガンに関してだけである。汚染水についても報道はせず、危険だと言う情報は県民に伝えない。それに輪をかけて報道しないのはNHK福島で、甲状腺ガンに関しても報道しない状況にある。
こうした状況で個人的に勉強している人は本当に少なく、県民は情報が無く、周りで普通に暮らしている人がいるし、町にはわざわざ新たな高校を新設したりしているので、安全・安心と思ってしまっている。
これまで、学校給食では県外の物や北海道の米や山形の物を食べさせているが、地元の物を食べさせて郷土愛を育てようなどと地元産に変更しようとしている。その米もセシウムだけを計って安全だとしているが、セシウム汚染が1あればストロンチウム汚染は0.1位はあるはずである。ストロンチウムが体内に入ると2ケタ危険と言われているにもかかわらずそれを全く無視している。
国道6号線の住民による清掃作業(みんなでやっぺ!きれいな6国)が10月15日に行なわれたが、国道の放射線量は路肩の線量が非常に高く、車の通行でそれが舞い上がる。これを吸引被ばくするのが怖いのに、こうした事には無頓着で空間線量が低いからいいだろうとして、高校生などの若者を参加させている。広野町町長もこうした所で挨拶をして、一緒に歩いたりしている。町長は元東電の子会社の社員であり、子ども達をダシにして、安全・安心を広げようとしている。
いわき市にある仮設住宅は来年3月に終了することになっており、広野町にある自宅に戻らざるを得ない状況になる。町議会議員は10名いるが阿部さん以外の議員はすでに広野町に戻っている。阿部さんは「広野町はまだ危険だ」と言うとともに、津波で家を失い戻るところがないこともあり広野町には戻らず、いわき市にとどまる方々の代表として活動している。
広野町には50個のモニタリングポストがあるが、この値がしばしば突然上昇する。こうした現象は福島県でしか起こっていないことであるが、これに対して原子力規制庁はいたる所にセシウムが固まっている所があり、それが風によって舞い上がることが原因だろうと言う。こうした状況ですから何処で物凄い被ばくをするか分からない。こうした認識が住民にはなく、「風評被害」が王様のように一人歩きし、これには誰も抵抗できない状況になっている。
などをお話し下さった。次回の街宣は新宿アルタ前にて12月11日(日)午後4時から5時
12月12日(月)は福島地裁にて子ども脱被ばく裁判第8回口頭弁論
12月16日(金)は官邸前抗議行動 5時から6時の予定です。
ぜひ、ご参加ください。
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