告知

告知 ①官邸前抗議 12.19(木)14時30分~15時30分 ②最高裁前抗議集会・「子ども脱被ばく裁判」棄却決定に抗議 2025年1月7日(火)14時~15時

2021年3月30日火曜日

【声明】子ども脱被ばく裁判3.1「理不尽の極み」判決に抗議する第16回新宿デモを5月8日に実施(2021.3.11)

 2014年に提訴した子ども脱被ばく裁判(提訴の情報->こちら)は、福島原発事故という日本史上最悪の、未曾有の過酷事故を起こしておきながら、事故後に「事故を小さく見せること」しか眼中になく、子どもたちに無用な被ばくをさせ、子どもと親たちを苦しめ続けてきた日本政府と福島県の責任を真正面から問うた、世界で最初の裁判です。

しかし、「人権の最後の砦」とされる福島地方裁判所は、3月1日、原告の訴えを全面的に退け、被告日本政府と福島県を全面的に救済する「理不尽の極み」判決を言渡しました(判決の情報->こちら)。

これに対し、3月11日の本日、原告団、弁護団、支援団一同は、この判決を認めるわけにはいかないと控訴の声明を出しました(声明文は->こちら)。

子ども脱被ばく裁判を支援する私たち「脱被ばく実現ネット」もこの控訴の声明を全面的に支持します。そして、私たちも、本日、この判決を認めるわけにはいかないと抗議するため、ここに、5月8日に第16回新宿デモを実施することに決めました。

そのあらましは以下の通りです(詳細は改めてお知らせします)。

私たちも、控訴の声明の結びの言葉、「子どもたちや将来の世代に対する責任として、小さい声であっても、この国のありように異議の申し立てを続けていく覚悟」です。
私たちと一緒に声をあげる皆さんの参加をお待ちしています。

            ***************

日時:5月8日(土曜) 1時~ アピール 2時~ デモ行進スタート
会場: JR新宿東口 アルタ前広場

 「子ども脱被ばく裁判」不当判決 に抗議するスローガン

★子どもの未来を閉ざす不当判決に抗議する!!
 これ以上被ばくさせるな!

★司法は切り捨てた 福島の子どもの命と未来
 司法は守った 国の被ばく安全神話

★「子ども脱被ばく裁判」非情な判決を許さない!
 子ども達を守る抗議の声をご一緒に!

★福島地裁判決は不当判決、忖度判決、屁理屈判決だ!
皆で抗議の声を上げよう!

★理由も言えない不当判決!
 被ばくを無視の「子ども脱被ばく裁判」に抗議しよう!  

★子どもたちを被ばくから守れ!
 ゴニョ ゴニョ 無責任・理不尽判決許さず!


・命軽視の理不尽判決に抗議する!
・命を軽視する理不尽な判決を許さない!
・被ばくの問題を軽視する理不尽な判決に抗議する!
・被ばくを強要する理不尽な判決を許さない!
・被ばく強要、命軽視の理不尽判決に抗議する! 


★ 
・「理不尽の極み」判決に抗議する! 

  

過去15回の新宿デモの情報
 (工事中)



 

2021年3月29日月曜日

2021年4月10日 脱被ばく実現ネット 新宿アルタ前街頭宣伝 放射能汚染水放出反対!

 2021410

脱被ばく実現ネット 新宿アルタ前街頭宣伝を行いました。



















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原子力のエネルギーには必ず被ばくの危険性が伴います。原子力の歴史はイコール

あらゆる被ばく隠しの歴史です。

日本政府は原発事故を覆い隠し、放射線被ばくを無かったことにしています。

私たちは放射性物質が拡散している中で生きています。命と健康が脅かされているその

事実を次世代の子ども達のために、状況を変えていくためにも訴え続けなければなりません。

 

前日に、タンクの汚染水の海洋放出が13日にも決定されるというニュースが入り、

緊張が走りました。五体満足な日本人を探すのが困難な日も、そう遠くないかもしれ

ません。

 

 晴れた気持ちのいい日で、前回参加してくださったファミリーの方々、何度

か来て頂いている男性が3名、たんぽぽ舎の方々、私たちの次に街宣される

グループとのコラボ等もあって、いつもより賑やかな街宣になりました。

 

汚染水流すな!福島の裁判所は福島の子どもを守れ!老朽原発動かすな!等々を

新宿の善男善女に訴えました。伝わるのを祈るのみ!です。

(I)

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ご参加、拡散下さった皆さまありがとうございました。

すっかり春とはいえ、少し肌寒い日でしたがネットをみて駆けつけて下った方々が、其々の思いを発言して下さいました。

小さな女の子がお父さんと来てくれ、参加者一人一人にニコニコしながらお菓子をプレゼントしてくれ。。。厳しい内容の話のなか

皆 お礼を言いながら笑顔が溢れ、とても心が和む一時でした。

この親子の方は先月の大荒れの雨の日にも参加して下さった方でした。

今日ご参加下さった皆さまは5.8の新宿デモにも参加して下さるとのこと。

頑張る元気を頂きまして本当にありがとうございました。

(O)

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 新宿アルタ前は 初夏を思わせる日差しの中 コロナ禍とは思えないほどの人通り。行政には、ワクチン接種ではなく PCR検査を 誰でもいつでも何度でも無料で受けられる態勢作りをして欲しいものです。

 本日の街宣は 他のボランティアの方の報告にもある様に 親子参加も含め 14名で行われました。
フランス人ジャーナリストも撮影して下さいました。

汚染水の「海洋放出」反対!や 3.1,裁判のおかしさ・理不尽さ、今後の闘いへの決意や支援の訴え、子どもたちを守るのは大人の責任!など 次々にマイクリレーが行われました。

前回も参加の お父さんと一緒の女の子からの飴のプレゼントに皆んなの心が和みました。ありがとうございました!
毎回 デモに参加の男性は「5.8.も必ず」と。

少しずつ 私たちの運動は広がっている様です。

(S)

2021年3月21日日曜日

20210319 官邸前抗議行動 子ども脱被ばく裁判の理不尽の極み判決に抗議!

皆さんへ   


3月19日に官邸前抗議行動をしました。

簡単な報告と写真です。











柳原弁護士が久しぶりに官邸前抗議に参加して下さり、子ども脱被ばく裁判の理不尽の極み判決について
力強く抗議のスピーチして下さり 私達支援者もこれからが本当の勝負だと改めて身が引き締まる思いでした。


当日の官邸前には辺野古埋め立てに反対の方々や12日目のハンガーストライキを
している方などが頑張っていました。 これから少し煩くなることなどお詫びすると
大事な事だから気にしないで下さい、頑張って!と皆さんが云って下さり~感激。

それにしても今日は何があるのだろうかと思うほどの凄い数の警察官で物々しい警備
でした。
誰かがスガが官邸から出ていったみたいだと。。。え?その為にこんな警備が!
官邸には住んでいないとかで毎日無駄な経費がかかっているのにも腹がたちました。
(以上 Oさん)

動画をご覧ください。(松岡さん撮影、編集)

❶2021319 脱被ばく実現ネット官邸前抗議行動―参加者スピーチ



❷2021319 脱被ばく実現ネット官邸前抗議行動—柳原弁護士スピーチ



❸2021319 脱被ばく実現ネット官邸前抗議行動―抗議声明読み上げ



❹2021319 脱被ばく実現ネット官邸前抗議行動—新宿デモ。コール




2021年3月14日日曜日

3.15【判決直後アクション】:控訴状の提出

 3月11日の「控訴の声明」で予告しました通り、明日15日午後2時に福島地裁に控訴状を提出します(以下、弁護団ブログの告知文の転載です)。

ギリギリの告知で申し訳ありません、もし明日、このアクションに参加できる方は奮ってご参加下さい。また、賛同の方は、この投稿の末尾の□賛同に チェックを入れるか、末尾のコメントに一言、賛同メッセージをお寄せ頂けたら幸いです。
よろしくどうぞ。

  ******************

2021.3.15 控訴状の提出

明日3月15日午後2時に、福島地裁に控訴状を提出します。
以下はその控訴状の冒頭頁です。

控訴に当たって、改めて、3.11の声明で表明した以下の決意を皆さんと共有したいと思います。
また、明日の控訴状提出に福島地裁に参加できる方は奮ってご参加下さい。

この国では、福島原発事故を契機に、最悪の毒物のひとつとされる放射性物質に対する規制が大幅に緩められるという驚くべき事態が進行し、その動きは現在も続いています。
低線量被ばくや内部被ばくのリスクは無視され、「被ばくは可能な限り少なくするべきだ」という、おそらく福島原発事故前は誰もが否定しなかった被ばく問題の大原則すら捨て去られそうです。

子どもたちや将来の世代に対する責任として、小さい声であっても、この国のありように異議の申し立てを続けていく覚悟です。

 



福島原発事故から10年 新宿アルタ前で荒天をおして街頭宣伝 

2021年3月13日、荒天の中、新宿アルタ前にて恒例の街頭宣伝を行いました。

ボランティアMさんからの報告です。










 

昨日のアルタ前街宣お疲れさまでした。

私の天気予報の読みが浅く、
開始初めは雨も小ぶりだったのに、少しずつ雨脚がつよくなり、
最後の方は雷がピカピカ鳴り始めて、雷と雨のシャワーの中で
街頭行動でしたが、しっかり、子ども脱被ばく裁判の理不尽、
不当判決の内容を知らせ抗議し、原告団、弁護団が発表した
声明文を読み上げました!!
 
こんな日だったのに、始めると2人のお子さん連れ家族4人で
参加し、プラカードを掲げてくださった方。
お子さんは保育園児。とても活発で、周りの人に気づかいを見せ、
自分のバックから飴を取り出し、ほっとする表情で参加者に
配ってくださいました。
 
その父親もマイクリレーに参加。
原発事故のこと、被ばくの事、避難者の事など訴えかけました。
また、若い女性は郡山に行って、子ども脱被ばく裁判原告佐藤さんの
お話を聞いて感銘を受け思いを語り、裁判判決に抗議して下さいました。
私たちがマイクを握り話し始めたころに通りかかり、
雨の中最後まで話を聞いて下さっていた男性も、自分がかかわっている、
貧困問題や、原発事故、被ばくにつなげて子ども脱被ばく裁判判決に
抗議しました。


写真を撮ってくれたIさんからのコメントです。

昨日のアルタ前街宣お疲れ様でした。


写真には雨の過酷さが写らず、若干納得いかない気がしております。

何から何までドロドロになったのに・・。

厳しい天候にもかかわらず、参加して下さった方々にはひたすら

感謝です。

Sファミリー末っ子ちゃんの飴はもったいなくてまだ食べて

いません(^^)

2021年3月7日日曜日

3月1日 福島地裁における子ども脱被ばく裁判 動画

 皆様

3月1日の福島地裁における子ども脱被ばく裁判当日の集会等の動画ができましたので、ぜひご覧ください。

撮影、編集等はボランティアの松岡さんです。いつもありがとうございます。


★★★★★★

みなさま 遅くなりました。
3・1判決の録画です。
政治も裁判も民の声は届かないものなんだ、3・11から10年、デモに行ったり、スタンディングしたり、街宣したり、ポスティングしたり、年金暮しで暇があった
ので参加しましたが・・・何一つ変わらなかった・・・でも、あきらめてはならないんですね。あきらめない限り負けないんだ…と沖縄の人でしたかしら。

3年ぐらい前から、参加してる「福島に住み続けざるを得ない」というお祖父さん、「一緒に暮らす孫が心配」、「孫を守りたい」と発言していました。今日裁
判で勝てば、教育委員会に判決をもって、子どものために、安全な対策を取らせたいと思っていた…不溶性セシウム微粒子が、大地に残留しているこの地でどうしたらい
いのか…と悲痛な声をあげていました。(松岡)


❶3・1子ども脱被ばく裁判判決・地裁前集会——水戸共同代表挨拶



❷3・1子ども脱被ばく裁判判決・地裁前集会―井戸弁護団長挨拶



❸3・1子ども脱被ばく裁判判決・地裁前集会——支援団体アピール



❹3・1子ども脱被ばく裁判判決・地裁前集会———アピール(つづき)



❺3・1子ども脱被ばく裁判判決・地裁前集会——今野原告団長挨拶 



❻3・1子ども脱被ばく裁判判決——原告・弁護団入廷行進    



❼3・1子ども脱被ばく裁判判決—不当判決が出た     



❽3・1子ども脱被ばく裁判判決後の記者会見~判決について井戸弁護団長から①


❾3・1子ども脱被ばく裁判判決後の記者会見~判決について弁護団から➁ 




❿3・1子ども脱被ばく裁判判決後の記者会見~判決について弁護団から③ 




⓫3・1子ども脱被ばく裁判判決後の記者会見~記者から質疑応答①  




⓬3・1子ども脱被ばく裁判判決後の記者会見~記者から質疑応答➁ 




⓭3・1子ども脱被ばく裁判判決後の記者会見~記者から質疑応答③  




⓮3・1子ども脱被ばく裁判判決後の記者会見~会場から参加者質疑応答、水戸共同代表挨拶




2021年3月5日金曜日

3月1日子ども脱被ばく裁判不当判決を受けて メッセージ その3

白石草さん( OurPlanetTV)

皆様 

3月1日の判決日はお疲れさまでした。
裁判所前の空気感を一人でも多くの方に伝えたくて
4分の短いビデオにまとめました。

原発事故後の被曝「国と県の過失を認めず」〜福島地裁

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2549    ←アワープラネット記事



転送してくださった
長谷川さんのメールを拝見しながら、
この10年間を思い起こしていました。

10年間はおばさんにとっては一瞬ですが、
子どもたちは大人になっちゃう。

2011年8月、避難を求めて政府交渉をした小中学生も
今は大学生や社会人。原告のひとり橋本さんの
当時中学生だったお嬢さんと当時、
二人だけでお茶をしたことを思い出します。

2014年にこんなまとめをしていました。
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1740

よかったら振り返ってみてください。


★★★★★★★★

 31日子ども脱被ばく裁判不当判決に思う

国・行政の政策の誤りを無理やりに認めるような屁理屈判決をやめろ!

                             冨塚元夫 2021.3.5 

 

1.公判が始まってから数分で出てきた原告二人が「不当判決」「子どもの未来を閉ざす」

という旗を掲げました。「福島の裁判所が福島の子どもの命を守らなくてどうするんの!」という叫びがすぐ上がりました。原告(福島県内の子どもと保護者)が、事故後に適切な情報の提供がおこなわれず、無用の被曝を受けたなどとして、国と福島県を訴えていた裁判は、6年半の内容豊かな審議のあとに内容のない判決で幕を閉じました。


2.民間人の被ばく限度年1ミリシーベルト以下の教育環境で子供を教育してほしいという原告の要求は、20114月に文科省を訪れた多くの福島県の父兄の要求と同じものです。当時毎時10-20マイクロシーベルトもあるような、郡山市、福島市では、授業再開の為国は基準を年20ミリシーベルト引き上げました。それに対し、当時内閣官房参与であった小佐古敏荘さんは「年20ミリシーベルトは放射能業務従事者でも極めてまれにしか浴びないレベルで、子どもに浴びさせるのは親としての良心が許さない」という発言とともに内閣官房参与を辞任しました。


3.国・行政が事故前に決めていた法律と法律に基づく政策を事故後には反故にして住民に

無用な被ばくを強要したという主張は、元双葉町町長井戸川克隆さんが起こした井戸川裁判(福島被ばく訴訟)とも共通しています。

井戸川さんが指摘していますが、国は原子力緊急事態宣言を行った後、速やかに政府原子力災害対策本部を設置するとともに、現地原子力災害合同対策協議会を設置しなければならなかったのですが、設置されませんでした。来るはずの原子力防災専門官は来ませんでした。これは原子力災害対策特別措置法に定められています。JCO事故を教訓としてできた制度です。平成2010月に行われた原子力総合防災訓練の時には、福島第一原発3号機に放射性物質放出事故発生という想定の元、原子力緊急事態宣言、政府原子力災害対策本部、政府原子力災害現地対策本部が設置されました。現地対策本部では、国、県、現地自治体(双葉町、大熊町他)が参加して、防災訓練を行いました。訓練には、東京、県庁、現地を結ぶTV会議、緊急時環境放射モニタリング訓練、緊急時放射線環境影響予測システム(SPEEDI)による訓練、住民避難誘導訓練、緊急被ばく医療活動訓練などを行いました。しかし、実際に事故が起こったとき現地対策本部は設置されず、国は現地自治体をないがしろにして、密室で自分たちに都合のいいように勝手に決めたのです。現地に相談せず、現地を調べもせず、事故前の法律を無視して、福島県だけ20ミリシーベルトを強制する政策を行ったのは人権侵害違法行為です。


4.高裁では国の責任をみとめた千葉県原発訴訟ですが、一審の地裁は国の責任を認めませんでした。刑事裁判では元東電幹部3人の責任を認めず、無罪判決が言い渡されました。国や東電幹部に過失はなかった理由として挙げられたのは「メルトダウンを引き起こすような津波が来るとは想定できなかった、国(文科省)の地震調査研究推進本部が発表した「長期評価」(東北地方太平洋側でどこでも大津波の起こる可能性がある)は学会・専門家に異論が多く信頼性が疑われていた。」というものです。公判でも多くの学者がそのように証言しました。恥知らずのニセ学者といか言いようがない!当時推進本部の主要な学者のまとめた見解に反対だった自分の論理は事実によって否定されたわけだから、なぜ間違ったのか再検討・反省するのが真の学者でしょう!間違っていた御用学者の間違いを信じた国や経営者に責任がないなどというのは、全く通用しません。そもそもいかなる工場も事故を起こさないように運営すべきで、事故が起これば取り返しがつかないような原子力発電所は、事故が起こる可能性のあるすべての原因を取り除くべく日々追及・検討すべきものです。これが、製造物責任法です。井戸川裁判では、古川元晴弁護士が合理的危機説を主張されています。


5.この間こうした裁判において、裁判官はニセ学者の証言を根拠にして国や元東電幹部の責任を免罪してきました。子ども脱被ばく裁判では、山下俊一氏が事故直後福島県各地で講演し、「被曝量1年間で100ミリシーベルト以下ならば、がんのリスクは無い。(福島市、郡山市などで、空間線量が毎時10-20マイクロシーベルトだった時に)毎時100マイクロシーベルト以下は心配ありません、マスクはいりません、子どもを外で遊ばせて問題ありません。洗濯物も外に干して問題ありません。」などの発言は、安心したいと藁にもすがりたい県民を説得するのに十分でした。嘘で安心させて、福島から避難する人を減らした功績があるのでしょう。こうした責任者(罪人)を「積極的に誤解を与えようとする意図まではうかがわれない」」多くの住民が福島県外に避難することを回避する意図があったと認めるに足る証拠はない」などと屁理屈で免罪しています。

「鼻血を出し、体調を崩した子供を避難させたかったが家族の理解が得られず避難できなかった」

避難したが、子どもはいじめにあい、住宅支援を打ち切られて、帰還せざるを得なかった」という原告の主張は一切無視されました。セシウム含有不溶性放射性微粒子による内部被ばくの危険性など、新たな研究による証言は、ICRPの古い理論を持ち出して否定されました。国民を守るための法律を守らず、国・行政の違法行為を屁理屈で弁護する判事は法律家とは呼べません。アイヒマンのようにナチ政権に盲目的に従った官僚と同じです。


6.山下俊一氏は、重松逸造氏、長瀧重信氏と続く国際原子力村(アメリカ軍産複合体、ICRPUNSCEARIAEA)の日本出先機関の指導者です。長瀧重信氏は福島原発事故直後、首相官邸の要請を受けて「原子力災害専門家グループ」(8人)に入り、ここで「座長のような役割」(福山哲郎官房副長官=当時)を果たした。また厚生労働省・環境省とともに子ども被災者支援法の骨抜きに貢献した人物です。この裁判は実は国際原子力マフィアとの闘いだったのです。 以上


7.OurPlanetTV の動画をご参照ください。

原発事故後の被曝「国と県の過失を認めず」~福島地裁 

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/2549


2014年にこんなまとめをしていました。(学校20ミリシーベルト)

http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1740

子ども脱被ばく裁判一審判決(福島地裁2021.3.1)の評価 弁護団共同代表  井戸 謙一 



 2021.3.3

子ども脱被ばく裁判一審判決(福島地裁2021.3.1)の評価

 

弁護団共同代表  井  戸  謙  一


3月1日に言い渡された子ども脱被ばく裁判の判決は、この10年間、不安の中で生活してきた子どもたち、子どもを守るために苦しみぬいてきた親たちを再び痛み付けるものでした。私の評価は次のとおりです。


1 原告の皆様、支援者の皆様、今回の判決は大変残念な結果に終わりました。言渡し終了後、多くの皆様が裁判所に怒りをぶつけられたのは当然のことでした。その後、判決全文を検討しましたので、私の評価を申し上げます。


2 この判決は、ICRP、IAEA,UNSCEARの見解を金科玉条の如く取り扱い、これにさえ従っていれば問題ないという考え方に貫かれています。これらの組織が、原子力の積極的な利用を目的とする組織であり、被ばく防護基準も原子力の利用を妨げない限りで設けているにすぎないことは全く顧慮されておらず、したがって、それが人権尊重を基本原理とする日本国憲法下の価値体系に適合するのかという問題意識はかけらもありません。緊急時被ばく状況の参考レベルを年20ミリシーベルト~100ミリシーベルト、現存被ばく状況の参考レベルを年1ミリシーベルト~20ミリシーベルトと定めたICRP2007年勧告は、日本の法律には取り入れられていないのに、まるで「法律」であるかのごとく取り扱われています。


3 学校環境衛生基準

その中で、学校環境衛生基準に放射性物質についての定めが置かれていないことについて、「学校の保健安全の観点からすれば、これについても必要な考慮をすべきことは明らかである」と判示されていることは我々が獲得した成果であると思います。子どもを被ばくから守るためには、子どもの被ばく限度を学校環境衛生基準に定めることは国の義務のはずです。

  この点について、判決は、学校環境衛生基準に放射性物質についての定めがない状況では、具体的な措置は、教育委員会の合理的な裁量に委ねられていると述べ、今の環境下で教育をすることについて、教育委員会に裁量権の逸脱、濫用はないとし、20ミリシーベルトで学校を再開したことについても不合理とは言えないとしました。

  ここでは、原子力法制の価値判断と日本国憲法下の環境法制の価値判断が正面からぶつかります。環境法においては(学校環境衛生基準も同様)は、放射性物質のような閾値(しきいち)のない毒物の環境基準は、生涯その毒物に晒された場合における健康被害が10万人に1人以下となるように定められています。それが環境法の価値観なのです。これに対し、原子力法制下で一般公衆の被ばく限度とされている「年1ミリシーベルト」は、生涯(70年間)晒されるとICRPによっても10万人中350人ががん死するレベルです。年20ミリシーベルトであれば、なんと10万人中7000人ががん死します。この決定的な価値観の対立の中で、この判決が原子力法制の価値判断を優先させて採用する理由は、全く示されていません。私たちが最終準備書面において力を入れて書いた論点であるにも関わらずです。


4 セシウム含有不溶性放射性微粒子(CsMP)

CsMPについて、判決は、「現状では科学的に未解明な部分が多く、現時点で従前から想定していた内部被ばくのリスクを超えるリスクの存在を否定できるものではない」と述べ、「今後も、その健康影響のリスクを十分に解明する必要がある」ことは認めました。しかし、「放射性微粒子が有意な割合で存在するのか、土壌に沈着した放射性微粒子が有意な割合で大気中に再浮遊するのか、科学的に解明されているとはいえない」としつつ、「有意に存在するのか、有意な割合で再浮遊するのか科学的に解明されてない。」とし(微粒子の割合や再浮遊することについて、原告側から提出した論文は無視されています。)、ICRPが、従前ホットパーティクル(プルトニウム粒子)の危険性を否定していたことから、「現段階において、ICRPの勧告に依拠した放射線防護措置を講じることが直ちに不合理ではない」と断じました。ICRP勧告は、セシウムが不溶性粒子として体内に入ることは想定していません。科学的にはっきりするまで対策を採らなくてもいいというのですから、それは、子どもたちを実験台にする考え方であり、許されません。


5 福島県県民健康調査

判決は、福島県県民健康調査について、過剰診断論は採用していませんが、スクリーニング効果論が「現時点で直ちに不合理であるとはいえない。」とし、発生している小児甲状腺がんが被ばく由来であるとの考え方を退けました。報告対象外の手術例(経過観察中の子どもから発症した甲状腺がん)については、この存在が「県民健康調査の甲状腺検査の結果を評価する際に具体的にどのように影響するのかは別途検討を要する」けれども、「現時点において具体的な影響があると認めるに足りる的確な証拠はない。」としています。報告対象外の手術例が何例あるか分からないのに、スクリーニング効果論が不合理であるとはいえないとする判断は、それこそ不合理というしかありません。


6 安定ヨウ素剤の投与指標

私たちが、平成14年に山下氏を委員長とする委員会が、安定ヨウ素剤の投与指標を小児甲状腺等価線量100ミリシーベルトに据え置いた点の不合理を主張したことに対して、判決は、「不合理とは言えない」としましたが、私たちが強く主張した点、すなわち、そのリスク・ベネフィット計算におけるリスク数値として、ポーランドにおける子どもの副作用数ではなく、大人の副作用数を採用した不合理性については、全く触れておらず、完全に無視されました。


7 山下発言について

山下俊一氏の安全宣伝については、「誤解を招く」「問題があるとの指摘をうけてもやむを得ない」「より適切な説明の仕方があった」「不適切であるとの批判もありうる」などと評価しつつ、「県が訂正した」「イメージ的に分かりやすく説明するためのいわば例え」「多くの住民が福島県外に避難することを回避する意図があったと認めるに足る証拠はない」「積極的に誤解を与えようとする意図まではうかがわれず」等と述べて、結局、すべて免罪してしまいました。山下氏の苦しいうわべだけの弁解をそのまま採用した安易な判断です。


8 原告の皆さんが苦しい闘いを続け、多くの支援者の方々が懸命に支援してきていただいた結果がこれでは、到底納得できるものではありません。被ばく問題の原則は、「可能な限り被ばくは避けたほうがいい」です。ICRPですら、LNTモデルを採用し、いくら低線量であっても、その線量に応じた健康リスクがあることを認めています。一般公衆の被ばく限度年1ミリシーベルトすら、安全値ではなく、がまん値でしかありません。少しでも被ばくを避けようとする営みは、正しい営みとして積極的に評価されなければならず、これに対する妨害は許されません。

「被ばくを避ける権利」をこの国において認めさせるための闘いは、これからも続きます。

 


3.1 子ども脱被ばく裁判不当判決を受けて 原告および支援者からのメッセージ(追加)

 3月1日に福島地裁で行われた子ども脱被ばく裁判の不当な判決を受けて、

新たにお寄せいただいた原告および支援者からのメッセージを追加アップ致します。

ぜひご覧ください!

原告 長谷川さんからのメッセージです。


お世話になった皆様へ


お世話になります。
長男と共にこの裁判に名を連ねさせていただいている原告のひとりで、
郡山市から静岡に避難中の長谷川克己と申します。
私などが僭越だとは思いましたが、ひとつの区切りでもありますので思い切って投稿をさせていただきました。

まずは、6年半の間、陰に日にご指導、お力添えをいただいた弁護団の先生方に心より感謝申し上げます。
合わせて片岡代表、水戸代表、献身的に活動を支えて下さった事務局の皆様に対しましても心より感謝申し上げます。
更には、東京、西日本、福島をはじめとして、全国各地でご支援いただいた多くの支援者の皆様にも改めまして感謝の意をお伝え申し上げたいと存じます。
皆様、長い間、本当にありがとうございました。

また、ある意味、身内ではありますが、変わらぬ情熱をもって常に原告を牽引して下さった今野代表、大変ご苦労様でした。


私は令和3年3月1日、原告の仲間、弁護団の先生方、たくさんの支援者の方々と共に福島地裁におりました。
介護従事者として働いているため、いろいろと思案しましたが、
感染症予防対策として、当日は車で静岡から福島に向かいました。
早朝に出発、途中、北関東道では、足利の山火事での通行止めのため迂回を強いられましたが、
早めに出発しておいたのが功を奏し、道中6時間、途中で郡山の実家に立ち寄ることも叶いました。

数年前、義父や義母も静岡に呼び寄せてからは、長い間、主の居ない家となっておりましたが、
先日の地震で室内には数か所のひび割れが起こっており、
もう、この家を売りに出すことすら儘ならないのだろうかと感じながら地裁に向かいました。

13:30開廷。
事前に原告代表の今野さんから、旗だし係として「勝訴」、「一部勝訴」、「不当判決」のいずれかの旗を裁判所前に掲げるため、
二人で途中で法廷を抜けることを耳打ちされていましたので、どのタイミングなのか少し緊張しておりました。

いよいよ、裁判長が出て来て全員起立、一礼後、主文を読み始めました。

ですが、「花粉症なのか?」と感じたほど、
裁判長の声が小さく、モゴモゴとした感じで何を言っているのかよく聞き取れません。
普通の集会なら、「よく聞こえません。もう少し大きい声でお願いします。」
と言いたいところでしたが、そうもいかないのだろうと思い耳を澄ました。

とても聞き取りずらかったのですが、マイナス的な言葉の羅列なのだろうと思える言葉の中に、
「棄却」という言葉が混じったように感じ、
そうこう思っているうちに井戸弁護団長が後ろを振り向き、
今野さんの持っている「不当判決」の旗を指しながら何かを伝えているのが目に入りました。
そういうことかと、すぐに理解しました。

全ての結果を想定して今日の日を迎えたつもりでしたが、何処かに甘い考えが芽生えていたのか、
「三番目の旗を出す筈はない・・・」と思い込んでいた心のスキを突かれた感じで少し動揺しておりました。

そうしているうちに裁判長が主文の読み上げを終え、この辺りで今野さんと共に外に出るのかなと思っていたところ、
その前に、裁判長が閉廷を宣言し、ぱっと踵を返して法廷から出て行ってしまいました。

開廷から閉廷まで5分もなかったのではと思いましたが、
あとで記者さんたちの記事を読むと、1分少々だったとも書かれていました。

「よくわらない。 どういうことだ・・・」と思っているうちに、ザワザワ感の中で皆さんが立ち上がるので、
今野さんと共に急いで外に出ました。

本当は、自分のイメージの中では、勝っても負けても颯爽と走って壇上に駆け上がり、
毅然とした態度で旗を出そうと思っていましたが、
実際は、ふたりでトボトボと裁判所の外に出て、
「中年男がふたり肩を落として壇上に上がる」というような図になってしまい、
おまけに強風に煽られて旗がバタバタと上手く開けず、
「なんか、全然サマにならない・・・」と気持ちが落ち込みました。

ただ、その時は、「呆気にとられた・・・」という気持ちのままでしたが、
記者さんに促されて、それぞれがマイクを握る中で、
原告の佐藤さんが泣き崩れながらも気丈に話す姿、
いつも毅然として颯爽と駆け回っている片岡共同代表が号泣している声が聞こえると、

「負けたんだな」
「皆んな本気で取り組んで来たのに可哀想だ・・・」
との感情が湧き上がり、そこで初めて悲しい気持ちを自覚しました。

ここまでが、私の目で見た福島地裁での抜粋報告です。

「全面敗訴」、「100%負け」。
このあとどうするかは、原告であっても、それぞれの判断になるかと思います。
6年半の月日は、それぞれの生活を否応なく変えました。
誰から強要されることなく、それぞれが進む道を選択するべきです。
ここで区切りをつけたとしても恥じることなど全くありません。
私たちは、子ども達を守るために勇気をもって立ち上がった親なのですから。

私個人としては、
「思いは、まだある。自分なりの正義は貫きたい。」
との気持ちの一方で、
「自分の思いが今まで、どれだけの行動に結びついていたであろうか?周囲に頼りきりの姿ではなかったのか?」
「この形だけが正義を貫く形であるわけではない・・・」
とのことを自問自答しております。

弁護士の先生方が膨大な情報を丁寧にひも解き、
多くの時間を掛けて理論構築をして下さってこその裁判であり、
お二人の共同代表をはじめとした、心ある支援者の方々の献身的な支えがあってこそ今があるのではないかとの思いもあります。
周囲の皆さんの言葉に耳を傾け、アドバイスを大切にしながら考えます。

2011年の8月11日、郡山を離れる日、
子どもと妻を乗せた車を発進させる時に心に湧いた感情、

「このままでは絶対に終わらせない。この理不尽に必ずケジメをつけて見せる」
との思いも、今一度、自分なりに考え直してみたいと思います。

最後になりましたが、ずっとこの裁判を追いかけて下さっていたアワープラネットTVの白石さんから、
「判決後の長谷川さんの話を聞いていて、以前、お子さんに当てた詩を思い出しました。」
との言葉をいただきました。

避難をしてから二年くらい、上の子が6歳、下の子が1歳の時に子ども達に向けて書いた詩。
2015年6月23日の第1回口頭弁論の折に法廷でも読み上げた詩を、改めてここに載せさせていただきます。
長文、大変失礼致しました。


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「発展」
 
 
昼下がり、傍らで息子と娘が戯れる。
 
「アー、アー、アー」と笑いながら近寄る妹をあやすお兄ちゃん。
 
「お兄ちゃんのことが大好きなんだよね。」
 
誇らしそうにお兄ちゃん。
 
放射能は、この子たちの体をもう冒しはじめているのだろうか?
 
体の中に入ってしまったのだろうか?
 
全部貰ってあげる方法はないのだろうか?
 
見知らぬ大人たちは、この子たちを置き去りに、どんな発展を目指しているのだろうか?
 
お父さんとお母さんが、ずっと守ってあげるからね。
 
先に死んでしまっても、ずっとずっと守ってあげるからね。


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★落合栄一郎

長谷川克之さんのメール、感激して読みました。無念さが、よく伝わってきました。
それにしても、司法という制度(民主主義では、立方・行政からは独立しているはず)は現在の日本では機能していないことが明白。事実やそれに基づく論理性などは通用せず、事実否定といいかげんな論理により、被告を無罪に。こんなことが、この世の中に通用し、それが社会の行く末を決定してしまう。こんなこと許されるのでしょうか。

★ボランティアと一緒に福島へ行ってくれたK.Nさん

 

こんなにもあっけなく、原告の訴えを完全に無視した判決で終わってしまうとは、思いもしていませんでした。

今野さんが元気に走り出てくる姿を想像していたのですが、甘かったです。

ゴニョゴニョと歯切れ悪く判決文を読み上げて、逃げるように退席したという裁判長、彼の人生にも汚点を残したと思います。

こんな判決を許していたら、日本の司法は本当に死んでしまいます。

 

記者会見での

「この判決をお子さんにどう伝えますか」

の質問が辛過ぎて、胸が痛かったです。

日本を正義が為される国、きちんと物を言える国、子ども達を守れる国にしたいです。

そんな思いを新たにした一日でした。

 

 

★福島地裁へ応援ヘ行って下さった支援者 

 綱川 鋼 さん

 

原発関連の裁判 良かった判決もあり 残念な判決もありましたが 子ども脱被ばく裁判は 勝てる 負けるはずは無いと 裁判の経過を追いながら 期待もしていました。

しかし 判決は大きなショック 怒りが抑えらないものでした。 しばらくして落ち着いてから、 やはり今の日本の政治 司法も・・・わかっていたとはいえ、残念な状況です。 しかし だからこそ市民が声をあげ続け、変えていくしかないのだと 思いをあらたにしたところです。 この裁判の目指すもの 被ばくそのものを止める 原発行政を止める大きな力になるもの。子どもだけでなく 全ての市民の安全を築くもの。国は当然 全力で阻止しようとしてくるでしょう。この先 今まで以上に大きな取組み 市民の繋がりが求められてきます。今できること しなければならないことでもある

 

 

★オーストラリアへ移住した若松亮太さんから

 

「柳原先生がこの裁判は四審制だ、歴史の裁きがあると書いていましたが、歴史の検証をまともなものにするため、これからも被害の事実を伝え、被災者の主張を訴え続けないといけないと思いました。その声を伝えるため、微力ながら頑張っていきたいと思います。モナッシュ大学(災害移住研究)若松亮太」

 

★そらのますみさん 支援者

 

判決文には 人間の心というものが微塵も感じられません。

こんなにも子どもたちの命が軽んじられている事に、この国に生きる大人として 子どもたちへの申し訳なさでいっぱいになります。

 

裁判長の 人間としての卑しさと冷酷さが表れたこの判決。もそもそと判決文を言い渡した彼は その判決文に確固たる理論的支柱も信念もなく、

だからこそ 胸も張れず 蚊の鳴くような声しか出せなかった。それが何よりの証拠でしょう。

 

裁判長の、我が身可愛さ判決は絶対に許せません。私たち大人は子どもたちへの責任と義務を果たす為に これからも声を上げて行きましょう。

         そらのますみ


クマ
3.11当日、放射性物質降り注ぐ中、その正確な情報が意図的に公表されない状態で、
ヨウ素材の服用もさせないまま、子供達を学校や屋外で遊ばせてしまった
親たちの悔しさや後悔は計り知れないものがあります。
その為上記の理由と共に、緊急時の基準でしかない20mSvで学校を再開させ、
且つ今尚除染が完全に成されないまま放置されている現状に対して、
国の不作為を訴えた裁判です。
それに対して福島地裁は門前払いの様な判決を言い渡しました。
「安全な環境下で教育を受ける権利があることの確認請求を却下」
「20mSv基準も直ちに不合理とは言えない」
「甲状腺癌も放射線の影響と認めるには足りない」と判定しました。
また「除染・改善措置を講ずれば教育は可能」だとし、その状況下での学校教育の実施は
「人の健康維持に悪影響を及ぼす程度の放射線を被曝する、具体的な危険が存在するとも認められない」とし、
「原告の生命、身体に係わる違法な侵害があるとは認められない」として教育行政への訴えと
国家賠償請求を全面的に破棄しました。
子供達の被爆という観点に対してすら、あからさまに司法が国に忖度をした裁判だと言えます。
現地で実際に傍聴していた宮口さんの驚きと、怒りや悔しさが伝わってくるメールです。 
特に松ぼっくりの写真には驚きました。全く象徴的なもので、
私も今まで見た事すらなく恐ろしささえ覚えました。
子供達に軸を置いた、未来に向けての関わりを、
皆でこれからも続けて行ければ良いですね。 



★Mさん
情報、ありがとうございます。写真の松ぼっくりを見てゾッとしました。
私は石川県小松市生まれで、生まれた時からいやというほど松を
見てきましたが、こんな松ぼっくりは見たことがありません。
恐ろしい限りです。


★Hさん
いつも様々な貴重な情報をありがとうございます。写メ拝見しましたが本当に異常ですね、
場所はどちらなのでしょうか?
福島に友人がいるので余計に心配になりました。
子どもの甲状腺がんは、どの位いるのでしょうか?
以前、テレビでの情報では一般の発症率とそう変わらない、という様な話しでしたが。 
因みに大人でも多く発症されているのでしょうか?
原発の爆発の数日後に何もしていないのに、
視たことない絵具の様なキレイなレモンイエローの鼻水?なのか液体が鼻から出て、怖くなった事がありました。
港区は海からも近いですし、前の日に浜松町の海の近くに行ったので、風に乗って放射能が?
とゾッとしたのを覚えています。
幸い今のところ身体に異常はありませんが。
中国人の友人は旦那を置いて京都に避難し、平塚さんは安倍さんの言うこと信じるのか?
と言われました。
信じないけど一人で逃げる事は出来ないと。
宮口さんの行動力には本当に頭が下がります。
皆、疑問や懐疑的に思っても目の前の生活、という現実に追われて、視てみぬ振り。
それは言い訳で自分の事で精一杯、正しいでしょうか。
宮口さんの様な方々のご尽力で、少しは良い世の中になると良いです。
長くなりましたが、微力ながら友人にもこの情報を伝えたいと思います。
どうぞ、ご無理をなさいません様に。
お身体ご自愛下さいませ。                      

★Fさん
この判決、絶対許せません。日本の司法はいったいどうなっているのでしょう。私の友人の裁判でも、不当判決で、裁判官は、体制側の人しかいないのか、裁判官こそ、裁かれるべきなのではないか、と思っています。
今回の裁判は、まだ、地裁ですよね。闘いはまだ続きますし、たとえ、最高裁で負けても、決して終わる問題ではありません。
この国の司法には期待できないけれど、絶望感にとらわれず、声をあげ続けるしかない。 
宮口さんのことを心から尊敬しています。

★Nさん
報告をありがとうございました。
こんなことはあってはなりませんね。
福島日帰りで、お疲れさまでした。
松ぼっくりの異常にびっくりしました。
友人に転送しますね。

★Tさん
お知らせ、ありがとうございます。
本当に、不当判決ですね。
いつになったら、三権分立の司法の独立した判断がでるのでしょうか!
それにしても添付写真の松ぼっくりの写真には、ぎょっとしました。
生き物は正直に事実を示していますね。
ご自愛のうえ、ご活躍下さい。 


★Hさん
報道にもならなくなった福島原発事故
怒り狂います。人でなしの裁判官がウジョウジョいます。
松ぼっくり 空間線量が高いのでしょうか。突然変異なんてものではない。未だに続くこの事態、
オリンピックとどっちが大事か考えろ!
と政治家、東電、司法に怒鳴り込みたい
モノ言えぬ人々が苦しんでいる。
「子ども被ばく裁判」読みました。
声を聞いてください。
この言葉は水俣の時も、沖縄でも、どれだけ言い続けたでしょう。
むなしくなって、苦しいです。


 

2021年3月2日火曜日

20210301 子ども脱被ばく裁判 子どもの未来を閉ざす! 不当判決! 

 3月1日、福島地裁において2014年8月提訴され、昨年2020年7月に結審した子ども脱被ばく裁判の判決が言い渡されました)。その内容は全く原告の訴えを認めない、不当判決でした(判決要旨->こちら)。


 この裁判は、原告および、弁護団、支援団体や多くの医師、科学者の皆様の応援を得て、福島原発事故による健康被害の実態や、国、自治体の無責任な施策の実態、また昨年の山下俊一医師の「ニコニコしている人に放射能は来ません」などの住民の健康・命を大切にしない発言の意図などを法廷において問いただすことや、鈴木眞一医師への尋問により「過剰な甲状腺手術はしていない」との証言、県民健康調査の数値以外にも鈴木医師が甲状腺手術している子どもたちがいることなど、重要な実態を明らかにしてきました。また、放射線被害について、ほとんど情報もなく、国や県は復興最優先で、子どもたちの健康を心配すると非難されるような空気の中で、必死に子どもたちを守ろうと戦ってきた原告保護者たちの法廷での訴え、健康を害した子どもを見る辛さの訴えは多くの傍聴者たちの胸を打つもので、被告側の人でさえ下を向いて涙ぐむ場面さえあるほどでした。

 判決はそれらの内容を全く無視したひどいものでした。

 「原発事故後の行政の過失認めず」 NHK 福島県 20210301()1830

https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20210301/6050013639.html?fbclid=IwAR0J8Yja06CF-47d4zpMu_HBGG2-yvZuMeDkfMUmGHlUbAfeEJ1IaAyZgs8

                                             

 弁護団から正式な報告などを後日載せますが、とりあえず、参加者の報告などアップ致します。

 参加したボランティアの報告です。今回福島で見つけて撮影した異常な松ぼっくりの写真もぜひご覧ください。

⭐︎

Mさんの報告です。

本日、福島は春のような陽気でした。
駅前で、子ども脱被ばく裁判の判決を知らせるチラシを配布しながら、
6年半に及ぶ審議の中、判決が告げられることをアナウンスし、福島地裁に向かいました。
 
福島県放射線健康リスク管理アドバイザーで医師の山下俊一氏と
小児甲状腺がんと診断された子どもたちの手術をした鈴木真一医師の
証人尋問を認めた裁判官でしたので少し期待もありました。
貴重な傍聴券を頂き傍聴席に座りました。
 
入廷した遠藤東路裁判長は、2分間のマスコミの撮影中、
マスクの顔から見える目つきは落ち着きなく目が泳いでいるような嫌な雰囲気でした。
 
そして口を開いたその言葉は、判決理由は一切なく
マスクの下でもにょもにょと、歯切れは悪く、語尾もはっきりしない。
え!これでおわり?
と思う間もなくさっさと逃げるように退席した。
私はおもわず、「え- 分らない!」 と声が出た。
こんな、無責任な判決はない!!
 
13時半開廷から、閉廷まで約15分。
裁判所の前で声を上げた。
 
 人でなし裁判官! 恥を知れ!
 子どもの命をなんだと思っているの!
 血も涙もない裁判官許さない!
 
多くのマスコミもカメラを構えて、取材し、弁護団や、原告を取り囲み、
裁判所の前は、あまりな判決で気が抜けてしまった人、
言葉を失った顔、拍子抜けのような顔、不安と怒りか、
裁判官のバカヤロ-発言も飛び出した。
複雑な思いの浮かぶ顔、不安な顔、またかの失望の顔、怒りの顔の
人々が重たい心を抱えて判決後の集会に歩き出した。
 
その道すがら、福島地裁近くの民家の庭先の松の木には、
写真のような、異様に大きな松ぼっくりがいくつも付いていた。
普通の大きさと明らかに形状が違う。
小さな松ぼっくりがいくつも集まリひと塊、
まるで癌の腫瘍が花開いたような雰囲気であった。
やはり子供たちが安心して住んで良い場所ではないと確信した。
 
裁判後の記者会見では、裁判所から出た判決要旨の分厚い
解説を読み込む時間がない中、弁護団へ質問が続いた。
今後、原告と弁護団が話しあい、控訴に向かうと思われる。
 


⭐︎

Oさんの報告

子ども脱被ばく裁判に行ってきました。 
子ども達の未来を踏みにじる信じがたい最悪の不当判決に
涙の後は怒りで震えました。
このままで いるわけにはいかない。
私達大人の今後の行動が問われます。

裁判前の福島地裁前でアピールを行う



挨拶する井戸弁護団長

原告代表の今野氏(右)

不当判決!!

原告の訴え!

記者会見








⭐︎

原告代理人柳原弁護士の報告

本日、福島地裁で、2014年8月提訴した子ども脱被ばく裁判の判決言渡しがありました。
結論は原告の全面敗訴。その理由付けもこれ以上ないくらい原告主張の全否定、地獄に堕ちろ!と言わんばかりの残忍酷薄な判決でした。

以下、その判決要旨の紹介記事です。
ご参考までに。

【速報】春望:民破れて医大栄えり 弱きをくじき、強きを助ける理不尽極まれり判決、言渡される(2021.3.1)

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田中一郎さんの報告

前略,田中一郎です。

 

福島から先ほど帰ってきました。

お話にならない判決でした。

 

福島地裁裁判官ならぬ「司法官僚判事役」が被告の国とグルの「亡国集団一員」であることを確認した判決だったと言えるでしょう。原告の訴えを記述した陳述書や準備書面を読んでいないか、読めなかったか(漢字にフリガナでもふってやればよかったか!?)のいずれかでしょう。そしてその被告の国=日本政府は、みなさまご承知の通り、原子力ムラ・放射線ムラに占拠され、その下僕になり果てている状態です。(福島県以下、被告の各自治体は自己判断能力を放棄することで、国にへばりつき額づいているだけの「おまけ」のようなものに成り下がっています)

 

「司法官僚判事役」3人の名前は、遠藤東路(とうる)、右陪席:工藤哲郎、左陪席:奥山拓也、この亡国の「腐ったヒラメ」3匹を今後は我々が徹底的にぶったたいて、日本国中はおろか、世界中に「著名人」にしてやる必要があります。自己保身だけを念頭に歴史的な「ヒラメ判決」を下した極悪人として、です。東京電力刑事裁判の永渕健一、群馬福島原発訴訟の足立哲(あきら)とともにです。

 

子どもたちの命と健康を守れない日本の司法、原告被害者の人権を原発過酷事故や放射線被曝から守ることができない日本の司法、こんなものは今日の日本には必要ありません。遠慮なく叩き潰せばよろしい。

 

詳細は後日、お送りいたします。

草々


弁護団などの声明や他の方の感想が出されましたら順次ブログアップいたします。