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2021年3月5日金曜日

3.1 子ども脱被ばく裁判不当判決を受けて 原告および支援者からのメッセージ(追加)

 3月1日に福島地裁で行われた子ども脱被ばく裁判の不当な判決を受けて、

新たにお寄せいただいた原告および支援者からのメッセージを追加アップ致します。

ぜひご覧ください!

原告 長谷川さんからのメッセージです。


お世話になった皆様へ


お世話になります。
長男と共にこの裁判に名を連ねさせていただいている原告のひとりで、
郡山市から静岡に避難中の長谷川克己と申します。
私などが僭越だとは思いましたが、ひとつの区切りでもありますので思い切って投稿をさせていただきました。

まずは、6年半の間、陰に日にご指導、お力添えをいただいた弁護団の先生方に心より感謝申し上げます。
合わせて片岡代表、水戸代表、献身的に活動を支えて下さった事務局の皆様に対しましても心より感謝申し上げます。
更には、東京、西日本、福島をはじめとして、全国各地でご支援いただいた多くの支援者の皆様にも改めまして感謝の意をお伝え申し上げたいと存じます。
皆様、長い間、本当にありがとうございました。

また、ある意味、身内ではありますが、変わらぬ情熱をもって常に原告を牽引して下さった今野代表、大変ご苦労様でした。


私は令和3年3月1日、原告の仲間、弁護団の先生方、たくさんの支援者の方々と共に福島地裁におりました。
介護従事者として働いているため、いろいろと思案しましたが、
感染症予防対策として、当日は車で静岡から福島に向かいました。
早朝に出発、途中、北関東道では、足利の山火事での通行止めのため迂回を強いられましたが、
早めに出発しておいたのが功を奏し、道中6時間、途中で郡山の実家に立ち寄ることも叶いました。

数年前、義父や義母も静岡に呼び寄せてからは、長い間、主の居ない家となっておりましたが、
先日の地震で室内には数か所のひび割れが起こっており、
もう、この家を売りに出すことすら儘ならないのだろうかと感じながら地裁に向かいました。

13:30開廷。
事前に原告代表の今野さんから、旗だし係として「勝訴」、「一部勝訴」、「不当判決」のいずれかの旗を裁判所前に掲げるため、
二人で途中で法廷を抜けることを耳打ちされていましたので、どのタイミングなのか少し緊張しておりました。

いよいよ、裁判長が出て来て全員起立、一礼後、主文を読み始めました。

ですが、「花粉症なのか?」と感じたほど、
裁判長の声が小さく、モゴモゴとした感じで何を言っているのかよく聞き取れません。
普通の集会なら、「よく聞こえません。もう少し大きい声でお願いします。」
と言いたいところでしたが、そうもいかないのだろうと思い耳を澄ました。

とても聞き取りずらかったのですが、マイナス的な言葉の羅列なのだろうと思える言葉の中に、
「棄却」という言葉が混じったように感じ、
そうこう思っているうちに井戸弁護団長が後ろを振り向き、
今野さんの持っている「不当判決」の旗を指しながら何かを伝えているのが目に入りました。
そういうことかと、すぐに理解しました。

全ての結果を想定して今日の日を迎えたつもりでしたが、何処かに甘い考えが芽生えていたのか、
「三番目の旗を出す筈はない・・・」と思い込んでいた心のスキを突かれた感じで少し動揺しておりました。

そうしているうちに裁判長が主文の読み上げを終え、この辺りで今野さんと共に外に出るのかなと思っていたところ、
その前に、裁判長が閉廷を宣言し、ぱっと踵を返して法廷から出て行ってしまいました。

開廷から閉廷まで5分もなかったのではと思いましたが、
あとで記者さんたちの記事を読むと、1分少々だったとも書かれていました。

「よくわらない。 どういうことだ・・・」と思っているうちに、ザワザワ感の中で皆さんが立ち上がるので、
今野さんと共に急いで外に出ました。

本当は、自分のイメージの中では、勝っても負けても颯爽と走って壇上に駆け上がり、
毅然とした態度で旗を出そうと思っていましたが、
実際は、ふたりでトボトボと裁判所の外に出て、
「中年男がふたり肩を落として壇上に上がる」というような図になってしまい、
おまけに強風に煽られて旗がバタバタと上手く開けず、
「なんか、全然サマにならない・・・」と気持ちが落ち込みました。

ただ、その時は、「呆気にとられた・・・」という気持ちのままでしたが、
記者さんに促されて、それぞれがマイクを握る中で、
原告の佐藤さんが泣き崩れながらも気丈に話す姿、
いつも毅然として颯爽と駆け回っている片岡共同代表が号泣している声が聞こえると、

「負けたんだな」
「皆んな本気で取り組んで来たのに可哀想だ・・・」
との感情が湧き上がり、そこで初めて悲しい気持ちを自覚しました。

ここまでが、私の目で見た福島地裁での抜粋報告です。

「全面敗訴」、「100%負け」。
このあとどうするかは、原告であっても、それぞれの判断になるかと思います。
6年半の月日は、それぞれの生活を否応なく変えました。
誰から強要されることなく、それぞれが進む道を選択するべきです。
ここで区切りをつけたとしても恥じることなど全くありません。
私たちは、子ども達を守るために勇気をもって立ち上がった親なのですから。

私個人としては、
「思いは、まだある。自分なりの正義は貫きたい。」
との気持ちの一方で、
「自分の思いが今まで、どれだけの行動に結びついていたであろうか?周囲に頼りきりの姿ではなかったのか?」
「この形だけが正義を貫く形であるわけではない・・・」
とのことを自問自答しております。

弁護士の先生方が膨大な情報を丁寧にひも解き、
多くの時間を掛けて理論構築をして下さってこその裁判であり、
お二人の共同代表をはじめとした、心ある支援者の方々の献身的な支えがあってこそ今があるのではないかとの思いもあります。
周囲の皆さんの言葉に耳を傾け、アドバイスを大切にしながら考えます。

2011年の8月11日、郡山を離れる日、
子どもと妻を乗せた車を発進させる時に心に湧いた感情、

「このままでは絶対に終わらせない。この理不尽に必ずケジメをつけて見せる」
との思いも、今一度、自分なりに考え直してみたいと思います。

最後になりましたが、ずっとこの裁判を追いかけて下さっていたアワープラネットTVの白石さんから、
「判決後の長谷川さんの話を聞いていて、以前、お子さんに当てた詩を思い出しました。」
との言葉をいただきました。

避難をしてから二年くらい、上の子が6歳、下の子が1歳の時に子ども達に向けて書いた詩。
2015年6月23日の第1回口頭弁論の折に法廷でも読み上げた詩を、改めてここに載せさせていただきます。
長文、大変失礼致しました。


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「発展」
 
 
昼下がり、傍らで息子と娘が戯れる。
 
「アー、アー、アー」と笑いながら近寄る妹をあやすお兄ちゃん。
 
「お兄ちゃんのことが大好きなんだよね。」
 
誇らしそうにお兄ちゃん。
 
放射能は、この子たちの体をもう冒しはじめているのだろうか?
 
体の中に入ってしまったのだろうか?
 
全部貰ってあげる方法はないのだろうか?
 
見知らぬ大人たちは、この子たちを置き去りに、どんな発展を目指しているのだろうか?
 
お父さんとお母さんが、ずっと守ってあげるからね。
 
先に死んでしまっても、ずっとずっと守ってあげるからね。


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★落合栄一郎

長谷川克之さんのメール、感激して読みました。無念さが、よく伝わってきました。
それにしても、司法という制度(民主主義では、立方・行政からは独立しているはず)は現在の日本では機能していないことが明白。事実やそれに基づく論理性などは通用せず、事実否定といいかげんな論理により、被告を無罪に。こんなことが、この世の中に通用し、それが社会の行く末を決定してしまう。こんなこと許されるのでしょうか。

★ボランティアと一緒に福島へ行ってくれたK.Nさん

 

こんなにもあっけなく、原告の訴えを完全に無視した判決で終わってしまうとは、思いもしていませんでした。

今野さんが元気に走り出てくる姿を想像していたのですが、甘かったです。

ゴニョゴニョと歯切れ悪く判決文を読み上げて、逃げるように退席したという裁判長、彼の人生にも汚点を残したと思います。

こんな判決を許していたら、日本の司法は本当に死んでしまいます。

 

記者会見での

「この判決をお子さんにどう伝えますか」

の質問が辛過ぎて、胸が痛かったです。

日本を正義が為される国、きちんと物を言える国、子ども達を守れる国にしたいです。

そんな思いを新たにした一日でした。

 

 

★福島地裁へ応援ヘ行って下さった支援者 

 綱川 鋼 さん

 

原発関連の裁判 良かった判決もあり 残念な判決もありましたが 子ども脱被ばく裁判は 勝てる 負けるはずは無いと 裁判の経過を追いながら 期待もしていました。

しかし 判決は大きなショック 怒りが抑えらないものでした。 しばらくして落ち着いてから、 やはり今の日本の政治 司法も・・・わかっていたとはいえ、残念な状況です。 しかし だからこそ市民が声をあげ続け、変えていくしかないのだと 思いをあらたにしたところです。 この裁判の目指すもの 被ばくそのものを止める 原発行政を止める大きな力になるもの。子どもだけでなく 全ての市民の安全を築くもの。国は当然 全力で阻止しようとしてくるでしょう。この先 今まで以上に大きな取組み 市民の繋がりが求められてきます。今できること しなければならないことでもある

 

 

★オーストラリアへ移住した若松亮太さんから

 

「柳原先生がこの裁判は四審制だ、歴史の裁きがあると書いていましたが、歴史の検証をまともなものにするため、これからも被害の事実を伝え、被災者の主張を訴え続けないといけないと思いました。その声を伝えるため、微力ながら頑張っていきたいと思います。モナッシュ大学(災害移住研究)若松亮太」

 

★そらのますみさん 支援者

 

判決文には 人間の心というものが微塵も感じられません。

こんなにも子どもたちの命が軽んじられている事に、この国に生きる大人として 子どもたちへの申し訳なさでいっぱいになります。

 

裁判長の 人間としての卑しさと冷酷さが表れたこの判決。もそもそと判決文を言い渡した彼は その判決文に確固たる理論的支柱も信念もなく、

だからこそ 胸も張れず 蚊の鳴くような声しか出せなかった。それが何よりの証拠でしょう。

 

裁判長の、我が身可愛さ判決は絶対に許せません。私たち大人は子どもたちへの責任と義務を果たす為に これからも声を上げて行きましょう。

         そらのますみ


クマ
3.11当日、放射性物質降り注ぐ中、その正確な情報が意図的に公表されない状態で、
ヨウ素材の服用もさせないまま、子供達を学校や屋外で遊ばせてしまった
親たちの悔しさや後悔は計り知れないものがあります。
その為上記の理由と共に、緊急時の基準でしかない20mSvで学校を再開させ、
且つ今尚除染が完全に成されないまま放置されている現状に対して、
国の不作為を訴えた裁判です。
それに対して福島地裁は門前払いの様な判決を言い渡しました。
「安全な環境下で教育を受ける権利があることの確認請求を却下」
「20mSv基準も直ちに不合理とは言えない」
「甲状腺癌も放射線の影響と認めるには足りない」と判定しました。
また「除染・改善措置を講ずれば教育は可能」だとし、その状況下での学校教育の実施は
「人の健康維持に悪影響を及ぼす程度の放射線を被曝する、具体的な危険が存在するとも認められない」とし、
「原告の生命、身体に係わる違法な侵害があるとは認められない」として教育行政への訴えと
国家賠償請求を全面的に破棄しました。
子供達の被爆という観点に対してすら、あからさまに司法が国に忖度をした裁判だと言えます。
現地で実際に傍聴していた宮口さんの驚きと、怒りや悔しさが伝わってくるメールです。 
特に松ぼっくりの写真には驚きました。全く象徴的なもので、
私も今まで見た事すらなく恐ろしささえ覚えました。
子供達に軸を置いた、未来に向けての関わりを、
皆でこれからも続けて行ければ良いですね。 



★Mさん
情報、ありがとうございます。写真の松ぼっくりを見てゾッとしました。
私は石川県小松市生まれで、生まれた時からいやというほど松を
見てきましたが、こんな松ぼっくりは見たことがありません。
恐ろしい限りです。


★Hさん
いつも様々な貴重な情報をありがとうございます。写メ拝見しましたが本当に異常ですね、
場所はどちらなのでしょうか?
福島に友人がいるので余計に心配になりました。
子どもの甲状腺がんは、どの位いるのでしょうか?
以前、テレビでの情報では一般の発症率とそう変わらない、という様な話しでしたが。 
因みに大人でも多く発症されているのでしょうか?
原発の爆発の数日後に何もしていないのに、
視たことない絵具の様なキレイなレモンイエローの鼻水?なのか液体が鼻から出て、怖くなった事がありました。
港区は海からも近いですし、前の日に浜松町の海の近くに行ったので、風に乗って放射能が?
とゾッとしたのを覚えています。
幸い今のところ身体に異常はありませんが。
中国人の友人は旦那を置いて京都に避難し、平塚さんは安倍さんの言うこと信じるのか?
と言われました。
信じないけど一人で逃げる事は出来ないと。
宮口さんの行動力には本当に頭が下がります。
皆、疑問や懐疑的に思っても目の前の生活、という現実に追われて、視てみぬ振り。
それは言い訳で自分の事で精一杯、正しいでしょうか。
宮口さんの様な方々のご尽力で、少しは良い世の中になると良いです。
長くなりましたが、微力ながら友人にもこの情報を伝えたいと思います。
どうぞ、ご無理をなさいません様に。
お身体ご自愛下さいませ。                      

★Fさん
この判決、絶対許せません。日本の司法はいったいどうなっているのでしょう。私の友人の裁判でも、不当判決で、裁判官は、体制側の人しかいないのか、裁判官こそ、裁かれるべきなのではないか、と思っています。
今回の裁判は、まだ、地裁ですよね。闘いはまだ続きますし、たとえ、最高裁で負けても、決して終わる問題ではありません。
この国の司法には期待できないけれど、絶望感にとらわれず、声をあげ続けるしかない。 
宮口さんのことを心から尊敬しています。

★Nさん
報告をありがとうございました。
こんなことはあってはなりませんね。
福島日帰りで、お疲れさまでした。
松ぼっくりの異常にびっくりしました。
友人に転送しますね。

★Tさん
お知らせ、ありがとうございます。
本当に、不当判決ですね。
いつになったら、三権分立の司法の独立した判断がでるのでしょうか!
それにしても添付写真の松ぼっくりの写真には、ぎょっとしました。
生き物は正直に事実を示していますね。
ご自愛のうえ、ご活躍下さい。 


★Hさん
報道にもならなくなった福島原発事故
怒り狂います。人でなしの裁判官がウジョウジョいます。
松ぼっくり 空間線量が高いのでしょうか。突然変異なんてものではない。未だに続くこの事態、
オリンピックとどっちが大事か考えろ!
と政治家、東電、司法に怒鳴り込みたい
モノ言えぬ人々が苦しんでいる。
「子ども被ばく裁判」読みました。
声を聞いてください。
この言葉は水俣の時も、沖縄でも、どれだけ言い続けたでしょう。
むなしくなって、苦しいです。


 

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