「チェルノブイリ被害の全貌」の著者の一人、ロシア科学アカデミー評議員のアレクセイ・V・ヤブロコフ博士は、映画「真実はどこに?」の中で、IAEAの事務局長ブリックスが、チェルノブイリ事故直後に、次のことを断言した(declare)と紹介しています。
「 原子力産業はチェルノブイリ級の事故に毎年でも耐えられる」、と。
だから、チェルノブイリ事故はたいしたことはないのだ、と。そして、ヤブロコフ博士はこう言います。
「これがチェルノブイリ事故に対するIAEAの立場・見解(ideology)だ」
->映画でヤブロコフ博士が発言している部分
IAEAの立場は福島原発事故でも変わりません。IAEAはこの立場から、予め用意周到に準備したシナリオ通りに、《福島原発事故を極力小さく見せる》ことに全力を注いできました。
このことを、今回、イタリアから来日した映画「真実はどこに?」の監督ウラディーミル・チェルトコフさんが「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」の分科会「エートスと国際原子力ロビー:無知の戦略~核惨事の線量基準・ロビー・共同管理~ 」で次の通り、スピーチしました。
「チェルノブイリの犯罪」
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(以下、チェルトコフさんのスピーチ)
福島に対するひとつのモデル
発表時間が限られているので、すぐさま本題に入りたいと思います。手短に言えば、チェルノブイリは犯罪であるということです。研究所の実験動物のように、子どもたちを使って犯罪的な政策が行われたのです。つまり、フランス、ドイツ、スイスの専門家、またWHO世界保健機関 やIAEA 国際原子力機関、欧州委員会、フランス、ドイツ、スイス、CEPNのような非営利の非政府組織NGO、ムタディス・コンサルタント社、エートス、コールがグルとなって、その犯罪に加担しているのです。
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第一の主要人物は、ヴァシーリ・ネステレンコです。ヴァシーリ・ネステレンコは、チェルノブイリ事故の被害に対して旧ソ連政府が何もせず、虚言を労していた事態を前にして、事故当初から異議を唱え、火災を起こしている原子力発電所から半径100キロ圏内に住む住民を避難させるように要請しました。ヴァシーリ・ネステレンコ教授は、物理学者でアカデミー会員、ベラルーシ科学アカデミーの原子力研究所の所長でしたが、警鐘を鳴らし続けたので、パニックをあおる人物として1987年7月に要職から更迭されました。
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