チェルノブイリ原発から放出された放射能雲は、トルコの上空を通過した。事故の5日後に、黒海西部では通常の20倍の空間線量、トルコ西部のトラキアでは通常の1000倍の線量となった。東欧諸国の被害は報じられたが、トルコは、政府が正式な調査を許可しなかったためその被害の全貌が明らかになることはなかった。
黒海沿岸ではチェルノブイリ事故後に、がんなどを発症する人の数が激増し、人々は原発事故がもたらす帰結の恐ろしさを身をもって知ることになった。後になってわかったことだが、トルコ政府は事故の際に汚染された約5万トンの茶葉を、前年に収穫された茶葉と混ぜて市場に流通させていた。》(「原発をとめるアジアの人々」の「チェルノブイリ事故の記憶に突き動かされて」58頁)
トルコのシノップにおける原発建設反対運動(写真:Anti Nuclear Sinop)
■ 女性たちの参加(ノーニュークス・アジアフォーラム通信No.128より)
トルコから来日した「シノップ反原発プラットフォーム」のメディン・ギュルブズさんと「脱原発プロジェクト」のプルーナ・デミルジャンさんは、「核と被ばくをなくす世界社会フォーラム2016」の分科会「原発を輸出しないで! 〜アジアの人びとの叫び」で、黒海沿岸に初めて建設されるシノップ原発(※)に反対する市民運動について、次の通り、スピーチしました。
「トルコからの報告」
(※) シノップ原発(->ウィキペディアの解説)
◎ シノップ原発とこれに反対する市民運動の写真一覧->こちら
◎ ニュース記事->シノップに原子力発電所はいらない
シノップで4万人の叫び(トルコ「緑の新聞」2015.4.25)
「【トルコ発】 原発道路、建設急ピッチ 安倍首相訪問後、法改正」
田中龍作ジャーナル
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