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2012年12月7日金曜日

【速報】原子力規制委員会の検討チームで、福島県医師会副会長が国連特別報告者の声明文を提出、検討を要請

昨日(12月6日)、原子力規制委員会の「福島原発事故による住民の健康管理に関する検討チーム」(座長 中村佳代子委員の第2回会合が開かれ、検討チームのメンバーである福島県医師会副会長の木田光一氏が説明をしました。

同氏は、国連特別報告者アナンド・グローバーさんの声明文)を参考資料として提出し、この声明文で取り上げられた問題点を検討チームの場で検討するように要請しました。
「国連特別報告者の勧告は結構重いと思う。国際的な視点に立って、これくらいのことはして欲しいということなので、我が国は先進国なのですから、先進国の中で模範となるような対応していただきたい」
しかし、これに対して原子力規制庁から、
「これは特別報告者としての報告書で、正式なものではない(検討するなら国連に提出され、正式なものとなってからだ)」
と対応(要するに、無視する)。
しかし、それに対し、木田氏は、再度、
「 是非、ここで、取り上げていただきたい!」
と強調(要するに、無視するな!)。

)先月来日し、福島で住民の健康に関する聞き取り調査を行い、先月26日の会見で日本政府と福島県を厳しく批判した(→その会見映像と解説

以下、その迫真のやり取りの動画。

木田氏の発言1回目(20分~)
  
木田氏の発言2回目(46分~) 
 
     ↑
これに対する原子力規制委員会・原子力規制庁の室石泰弘氏(監視情報課長)のコメント(48分12秒~)

     ↑
これに対する木田氏の再発言(1時間19分28秒~)


木田光一氏から提出された参考資料(12~17頁が国連特別報告者の声明文)

グローバーさんの声明文は、先月2日に国連人権理事会のUPR審査で、初めて「福島住民の健康の権利守れ」 という勧告を盛り込んだ作業部会の報告書を採択されましたが(→ブログ記事)、それに続いて、福島の子どもをはじめとする住民の健康に関する人権を擁護するための具体的な文書、いわば最初の11.26福島人権宣言です(→ブログ記事)。

人権宣言の原点は1215年の「マグナ・カルタ」と言われています。なぜ、それが人権宣言のモデルになったのか?それは、17世紀にイギリスにおいて、絶対主義の国王と市民階級の議会との対立・抗争が激化する中で、「こいつは、国王の絶対主義から俺たち市民の自由を守る文書だ!」と市民たちが口々に叫び、その叫びがついに絶対主義を圧倒したからです。
「マグナ・カルタの偉大さは、それが1215年の作者たちにとって、何であったかに存するのではなくて、それが後に、後世の政治的指導者、裁判官や法律家、およびイギリスの全市民にとって何になったかに存する」
人権宣言が絵に描いた餅ではなく、生きた存在になるかどうかは、人権宣言が発表されただけではダメで、さらに、多くの市民がこれを支持することにかかってます。

この人権宣言の歴史の訓えを思い起こして、私たちも次の行動に出ましょう。

グローバーさんの声明文を絵に書いた餅=死文化した文書に終わらせるのではなく、生きた11.26福島人権宣言に高めるため、
彼の声明文を「こいつは、原子力ムラの絶対主義から俺たち市民の命と健康を守る文書だ!」と口々に声を上げ、例えば、
「IAEAは、まず第一に、 国連人権理事会の特別報告者グローバー氏の声明文を読め。そして、これに対する見解を明らかにせよ」
と声を上げましょう。
日本政府にも、福島県に対しても、ことあるたびに、
 「国連特別報告者グローバー氏の声明文は福島の子どもと住民と原発作業員の命を守るため、世界から発信された人権宣言だ!」
と言い続けましょう。

1 件のコメント:

  1. そんな裁判は誰でもできるが実際誰が金を払うのか?自民党の党費で払うのか?個人のブログだと説得力は落ちる。

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