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2013年3月20日水曜日

【報告】疎開裁判に対する宗教者の声

本年1月27日、福島の子ども達の命と健康を救うために仙台高等裁判所が見識ある判断を出すことを求める、日本の宗教者の人たちのメッセージ209通を証拠として提出しました(甲217)。
以下は、そのうち公開の許諾を得たものです。

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私の生まれ育った久美浜町は、かつて原発建設の予定地でした。豊かさを得る為に原発建設を望む人たちに子供達の命と未来の為に反対 する人達は同じ地域に暮らしながら心は引き裂かれていました。8年程前市長の英断によって建設の白紙撤回がもたらされた時、まるで憑き物が落ちる ように双方に安堵とやさしさが広がりました。原発は放射能だけでなく、存在そのものが危険なのです。
 福島では4基同時という人類史上最悪の事故の後、放射性物質を放出し続ける原発のすぐそばで、今だに多くの子供達が国に見放され、...避難できずに止まる事を強いられています。到底まともな国とは思われません。
 私たちは子供達の成長の為に一生懸命に働き、子供達の未来の為によりよい国を作ろうと努めてきました。子供達の生命を、どこに未来を見出す ことができるでしょうか。
 一刻も早く福島をはじめ汚染された地域にくらす子供達を安全な場所に疎開させて下さい。安心して生長できる場所を得られるようご協力下さ い。命と健康を守るための取り組みに力を与えて下さい。
 子供を守れない国には、未来はありません。

      京都府京丹後市
          直霊(なおび)教   小笠原順子

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かつて「国策」として戦争を推進し た軍国主義政権ですら、その最末期に、子どもを守るために疎開させました。
戦後の「国策」としての原発推進の末期にひき起こされたのが、一昨年三月の「福島原発震災」でした。
大人の数倍~二十倍(H・カルディコット博士、女性の小児科医)も放射線被曝の悪影響を受けるフクシマの子どもたちを、せめて司 法の力でどうか救ってください。
至心にお願い申します。   合掌

           福井県小浜市門前 明通寺   
             真言宗御室派    中嶌哲演

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NHK大河ドラマ「八重桜」の新島八重はかつて、福島会津「白虎隊」の戦場を脱して、後世に尽くしました。
今、福島の子供達を放射能から疎開させて、日本の未来のために、
未来の偉人達となるべきです。
歴史の大局を踏まえ、
歴史的裁判の正しい判決を!

      兵庫県高槻市 
             日蓮宗  本澄寺住職  三好龍孝 

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今、福島の子どもたちは毎日、大きな危険にさらされています。
当然、東電と國の責任で、少しでも安全な地域に避難させるべきです。
福島地裁郡山支部の一昨年12月の判決は、まさに「原子力ムラ」のデタラメな宣伝に迷わされた、欠陥判決でした。
貴裁判所では、少なくともICRP(国際放射線防御委員会)の出す年間1ミリシーベルト以下の環境を子らに保障するよう、東電と国に指示すべきです。勇気のある決断をお願いします。

       兵庫県たつの市
       浄土真宗 西念寺前住職  青木敬介

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除染作業の実態が報道され、線量の低減は程遠いことが知らされ ました。
今まで2重3重の苦しみの中、生活された人々が
少しでも立ち上がることができる判決のでる事を望んでいます。

     岩手県大船渡市
          真宗大谷派 真称寺   白木澤隆博 

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福島の方々を含め
これだけ多くの方々に
途方もない苦しみを負わせてしまった事実を
きちんと見てください
裁判所は最後の良心の砦です
私たち多くの市民は
... 司法が当然守らなければならない基本的人権を堅持し
深い悲しみの日々を過ごしていらっしゃる方
とりわけ若い、これから育つ命を
救ってくださるような判決を
お願い致します

   福井県福井市  
      真宗大谷派 随応寺    小野寺恭子

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一日も早く、子どもたちの命が守られるよう
「福島集団疎開」ができますよう
強く要望いたします

   兵庫県宝塚市  
       高野山真言宗   佐々木基文

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人間の特質があると述べられています。
すべての人間は神に愛され、望まれ誕生した。
そこに人間の尊厳があり、どんな場合でも
この尊厳が尊重されることこそ、
...平和な日本と世界をつくる基本だと思います。
ふくしま、日本の親子を守る判断をしていただける様
心よりお願い申し上げます。

   加古川カトリック教会  河野昭信、鞠子

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僧侶となって五十年
ひたすら世の人々の幸せな生活を願いながらの人生でしたが
ここに来てあることはないと思っていた原発の事故
この愚かさに涙しています
どうぞ法のもと、お慈悲ある判断をお願いします
ただ合掌あるのみ、伏して伏して
お願い致します

南無阿弥陀佛

     大阪府四條畷市
           浄土真宗本願寺派  加藤順教

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「縁起」の教えに生きる仏教者の最大の使命は
「構造的暴力」に立ち向かうこと。(タイの仏教指導者スラック・シワラック)
今まさにその最大の犠牲となっている子どもたちを救い出すために、司法がいのちの側に立ち、暴力に屈しない正義を示して下さることを望みます。
         東京都
          浄土宗 寿光院    大河内秀人

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